提供:ことりっぷ
歴史と自然が調和する美しい古都・鎌倉。その魅力は風景だけでなく、食やお茶にも息づいています。
日本全国の茶園から届く茶葉で淹れる日本茶をはじめ、薬膳の考え方に基づいたブレンド茶や台湾茶など、店主が選び抜いた上質の茶葉で淹れるお茶は風味豊かで、気持ちが落ち着きます。まるで心も体も解放されていくかのようで、お店を出る頃には足取りも軽くなっています。
今回はそんな特別な時間を過ごせる5店舗をご紹介します。
日本茶の魅力を存分に味わう「鎌倉倶楽部茶寮小町」
茶葉は天秤で正確に量って
店主が日本各地のお茶農家さんを訪ね歩いて直接仕入れるお茶を、カウンターでじっくり味わう「鎌倉倶楽部茶寮小町」。玉露や煎茶、発酵茶などその時期のおすすめをラインナップし、急須や湯呑も種類豊富な中から選びます。
白い磁器の急須セットは岐阜の作家もの
お茶はカウンター越しに店主が美しい所作で淹れます。湯は鉄釜のまろやかなお湯を竹の柄杓ですくって湯冷ましに入れたあと煎茶は70度、微発酵茶なら90度を目安に急須に注ぎます。茶葉の旨味がいっぱい詰まった美味しさ一の煎目に続き、二煎三煎と味の変化も楽しめます。
茹でたての白玉と季節の餡によく合うお茶をセレクト「白玉セット」(2,200円)
静かな海辺の隠れ家で味わう薬膳茶「トトのエ」
種類豊富な薬膳の茶葉
カウンターに薬膳の茶葉が20種類以上並ぶ「トトのエ」は、国際中医薬膳管理師である店主が営む薬膳料理のお店。はじめての人にとっては難しいと思われがちな薬膳をシンプルでわかりやすい料理やスイーツにして、薬膳茶もラインナップしています。オリジナル薬膳茶を作るワークショップも開催し、体質に合わせた特別なお茶を作る体験が人気です。
「薬膳茶」(880円)
薬膳の茶葉は、葉や種、花など、その形状は様々で、その茶葉を使ったオリジナルブレンドを10種類用意しています。「美肌茶」「気巡茶」「美肌茶」など体調や目的に合わせて選びます。たとえば、乾燥で疲れた目を癒す「明目茶(メイモクチャ)」には、決明子(ケツメイシ)や菊花(キクカ)、枸杞子(クコシ)をブレンド。香りがやさしく、癖のない味わいは初心者にもおすすめです。

北鎌倉の緑に囲まれる古民家の台湾茶「一素茶庵」
「花フルーツティー」4種類
台湾の薬膳菜食を楽しめる「一素茶庵」では、ヴィーガン素材のランチをいただいたあと、台湾茶を生地に練り込んだスコーンや花とフルーツをブレンドしたお茶でのんびりとしたひと時を過ごせます。北鎌倉の昔ながらの暮らしを今に伝える古民家で、居心地のいい和室には小鳥のさえずりも聞こえてきます。
「台湾ウーロン茶のスコーン」(400円)「オレンジ花茶」(700円)
台湾茶の種類は豊富で、聞香(もんこう)しながら本格的に味わう東方美人茶や凍頂烏龍茶のほか、カラフルな花フルーツティーもおすすめです。花フルーツティーは、台湾の漢方のお店に特注して取り寄せた花とフルーツをブレンドしたお茶。ローゼル・ローズ・オレンジをブレンドした「オレンジ花茶」など4種類あり、美肌や血流の改善など女性に嬉しい効用があるのだそう。
古民家にしっくり馴染む台湾の風情
ノスタルジックな「燕カフェ」の薬膳茶でほっと一息
梅花・ナツメ・陳皮・玟塊花をブレンド「気巡り美人茶」(770円)
築90年の古民家を改築した「燕カフェ」。和室の中央には昔ながらのちゃぶ台、江戸時代に使われていた薬箪笥もおいてあり、和室に座るとやわらかい日差しとレトロな雰囲気で時代をさかのぼってタイプスリップしたかのような気分になりますよ。
レトロな古民家の一室
オリジナルブレンドの「薬膳茶」や「八宝茶」は5種類あり、キャンドルウォーマーで温めたまま提供されます。黒豆・シナモン・クコ・ナツメをブレンドした「よくばり美人茶」、カルダモンや松の実など10種類をブレンドした「八宝茶」など、薬膳カレーや杏仁豆腐などと一緒にぜひ味わって。
金継ぎをほどこして大切に使う有田焼のティーカップ
麻婆豆腐の名店「かかん本店」の中国紅茶
風情のある店構え
ピリッとした辛さの麻婆豆腐が看板商品の「かかん本店」は、台湾屋台風の異国の情緒が漂う創作中華料理のお店。ランチ時には行列ができるほどの人気店です。しっかりとした味付けのお昼ごはんのあとは中国紅茶やハーブティーでお口直しもおすすめです。
食後の中国茶「ラプサンスーチョン」(750円)
中国紅茶の「ラプサンスーチョン」はイギリスの茶商では古くから扱われているものの日本ではなかなかお目にかかれない紅茶です。松の葉で燻製したスモーキーな香りで、後味はさっぱり。食後に気軽に楽しめます。このほか「カルダモンティー」「フェンネルティー」といったハーブティーも、気分転換になりますよ。
「麻婆豆腐定食」(1,380円)
美しい古都の風景に包まれながら、お茶の香りに癒される時間は、日々の喧騒を忘れさせてくれます。ぜひ鎌倉ならではのお茶の時間を楽しんでくださいね。
文:高橋茉弓
