秋田・角館の武家屋敷通りにある旧西宮家(にしのみやけ)を改修した古民家ホテル「和のゐ 角館(わのい かくのだて)」が、2026年3月30日にリニューアルオープン。
従来のホテル部分から拡充し、旧西宮家の敷地全体が宿泊施設へと生まれ変わったほか、秋田の逸品をそろえたレストランを新設。さらに宿泊客限定の町歩きツアーが企画されるなど、武家屋敷が並ぶ「みちのくの小京都」の歴史や文化にふれる特別な滞在を楽しめます。
往時の武家屋敷に泊まる、時代を超越した宿泊体験
角館に2つある武家屋敷群のうち、田町武家屋敷通りに位置する「和のゐ 角館」は、かつて秋田藩主佐竹氏の直臣に仕えた名家・西宮家の屋敷跡をリニューアルしたホテルで、明治〜大正時代の建物を中心に構成されています。
これまでは敷地内にある「武士蔵」「ガッコ蔵」と、武家屋敷通りの手前に位置する「反物蔵」の3棟が客室として活用されてきましたが、今回新たに母屋や他の蔵も含めた旧西宮家全体がホテルに改装されました。
明治41(1908)年頃に建てられた母屋は、フロントやロビー、ラウンジなど、ホテルの顔として再生されました。
中庭に臨む大きな窓を備えたロビーには、地域の古い町割絵図や秋田の工芸品などがレイアウトされ、角館の四季や歴史、文化を感じられる空間に。小上がりのラウンジでは、西宮家代々の暮らしに思いをはせながら、ホテルスタッフやゲスト同士と語らうひとときを過ごせます。
西宮家 文庫蔵
新たにオープンした客室は3棟あり、そのうち最も古い蔵とされる明治41(1908)年築の「文庫蔵」は、かつて古文書や陶磁器などの貴重な品々を収蔵する建物でした。
こうした蔵の歴史にちなんで、室内には書見台や古書、和紙の照明など、書物にまつわる調度品が配されました。往時の暮らしと同様、滞在中は本や文学と向き合う静謐な時間に浸れます。
西宮家 まゆ蔵
大正8(1919)年前後に建てられた、高い天井と大きな梁が特徴的な「まゆ蔵」は、その名の通り、かつて養蚕が行われていた建物と伝えられています。
客室内は繭と糸をモチーフに、手仕事の息遣いが感じられるデザインに仕上げられていて、やわらかく包み込まれるような時間を演出します。
西宮家 桜人の間
母屋の離れには、客室「桜人(さくらびと)の間」があります。
縁側の先にはシダレザクラが立ち、季節ごとに異なる景色を見せてくれます。まるで由緒ある家の主になった気分で、往時の暮らしを感じるホテルステイを堪能してみては?
既存の3室も個性的な部屋がそろっています。
武士の暮らしぶりの一端を感じられる「武士蔵」や、ガッコ(漬物)の貯蔵蔵を改装した「ガッコ蔵」、そして西宮家から少し離れた位置には江戸時代末期の建物とされる「反物蔵」が。
部屋ごとに空間デザインが全く異なるため、何度でも訪れたい魅力にあふれています。
武家屋敷で味わう秋田・角館の美食コース体験
レストラン「和のゐ 角館 米蔵」
リニューアルに伴い、明治時代築の米蔵はレストランに一新されました。
厚い土壁と太い梁を生かした大きな空間には、米俵や日本酒をイメージした意匠が随所に施されていて、全国有数の穀倉地帯・秋田の豊かさを感じさせてくれます。
特徴的な照明デザインは、旧暦の小正月に行われる「角館の火振りかまくら」をモチーフにしているそう。
夕食には、地元の素材を生かし、和洋のエッセンスを融合した、季節ごとのコースメニューを用意。
春は比内地鶏や秋田牛、じゅんさい、きりたんぽなど、秋田ならではの食材をモダンなアレンジで楽しめます。
朝食はお弁当スタイルで、客室まで届けてもらえます。
秋田県産のお米や地元の老舗・安藤醸造の味噌を使ったお味噌汁など、起き抜けのお腹にやさしく、見た目も彩り豊かな部屋食メニューが、旅先の朝をぐっと盛り上げてくれます。
角館の歴史と文化をたどる宿泊客限定の町歩きツアー
「和のゐ 角館」では、地元企業と連携した町歩きプランが用意されています。
角館を知り尽くすガイドと一緒に、武家屋敷通りや老舗和菓子店、味噌づくりの蔵元などを巡る宿泊客限定のツアーで、道中には和菓子や郷土料理・きりたんぽの実食も。風情ある武家屋敷通りの雰囲気を五感いっぱいに楽しめる体験企画です。
そのほか、着物体験や酒蔵見学などのコンテンツも充実。 ただ泊まるだけではなく、地域の歴史・文化を深く知ることができる企画が盛りだくさんです。
築100年を超える名家の屋敷跡を起点に、みちのくの武家文化にふれられる「和のゐ 角館」。ここでしか体感できない滞在型観光を求めて、ぜひ角館を訪れてみませんか?
和のゐ 角館
- 住所
- 秋田県仙北市角館町田町上丁11-1 ほか
- アクセス
- JR「角館」駅から徒歩約9分 ※駅から各蔵までの無料送迎あり(要事前予約)
- 駐車場
- あり(無料)
- 総部屋数
- 6室
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