提供:北日本放送
富山県西部の港町、射水市新湊のまちなかを流れる内川。
運河の両岸に係留された船や並び立つ民家の美しい風景から“日本のベニス”とも言われ、ドラマや映画のロケ地としても度々使用されています。
今回紹介するのは、その内川で築100年を超える建物をリノベーションした「番屋カフェ」。
竹野内豊さんが主演で、江口洋介さん、西田敏行さん、ビートたけしさんら、豪華キャストが脇を固めた映画「人生の約束」にも登場し、現在は国内外からの観光客でにぎわっています。2026年に10周年を迎えるのを前に、リニューアルしたんだとか。
映画「人生の約束」で番屋として使われたロケ地
2016年に公開された映画「人生の約束」は、射水市新湊を舞台にしたヒューマンドラマ。新湊で350年以上にわたって受け継がれている曳山まつりを軸に、その伝統を受け継ぐ人々の想いを通じて人が生きる上で大切なものや絆を見つけていくストーリーです。
その映画の中で、江口洋介さん演じる地元の漁師たちが作業や休憩場所として使い、たびたび登場する小屋「番屋」が、現在の「番屋カフェ」。店名の由来にもなっています。
築100年以上の旧廻船問屋の建物をリノベーション
作品に出演した西田敏行さんが大規模な映画のセットかと見間違えたという「渡辺邸」は、かつて実際に使われていた廻船問屋。築100年を超える立派な建物で、古びた板塀からは内川の歴史も伝わってくるような佇まいです。
建物の中に入ると広い土間があり、大漁旗やトロ箱、漁網を浮かせるために使っていたガラスの浮き玉などの漁具が並べられています。
今にも漁師たちの威勢のいい会話や息づかいが聞こえてきそうな土間からさらに奥に進むと、洗練されたカフェ空間が広がります。
2025年6月にリニューアルオープン
「映画公開の年に開業して、来年は10周年。県外や海外からのお客さんも増えてきました。内川を訪れたみなさんに、今まで以上に記憶に残る時間を過ごしてもらいたいと思って、内装を変えてみたんです」
こう話すのは、スイーツ担当シェフの杉本さんです。
「女性スタッフ3人で、ディスプレイを考えたり、ポップを作ったり、壁を塗ったり…」(杉本さん)
大変だったリニューアルを振り返って苦労話を披露してくれましたが、杉本さんの表情はどこか楽しそう。あたたかい空間でもてなしてくれます。
広い店内にはテーブル席やソファ席などがありますが、内川に面した壁には窓とカウンター席。しずかな流れや家並みを眺めながらコーヒーやスイーツを楽しむと、時の流れが一層ゆるやかに感じられます。
新メニュー「手作りのプリン&バニラアイス」
リニューアルを機に新メニューとして提供が始まったのが、数量限定の「自家製プリン」です。
富山県産の卵をたっぷりと使っているというプリンは、少し固め。舌にはねかえってくる弾力がうれしくなるような食感です。
卵の濃厚な味わいが、噛むごとに口いっぱいに広がりました。
「カラメルは、プリンの甘さとのバランスを考えて、ほろ苦く仕上げました」(杉本さん)
プリンの上にはバニラビーンズの風味香る手作りバニラアイスがのっていて、アイスだけで食べても、プリンと一緒に食べても楽しめます。
アイスが少し溶けてカラメルと混ざり合うぐらいが、ちょうどいい具合。内川の景色を眺めながら、慌てず、ゆっくりと食べるのが心地よさそうです。
旬のフルーツたっぷり贅沢パフェ
「パフェはこれまでも提供していたんですが、リニューアル後は、旬のフルーツをたっぷり使って、と思っています」(杉本さん)
この時期に楽しめるのは「まるごと桃パフェ」と「メロンパフェ」。
山梨産の桃はネーミング通り、丸ごと使われていますが、種を取り除かれていて、そのなかにはカスタードクリームがたっぷり。
グラスのなかには、桃のコンポートやハーブティーゼリー、手作りのラズベリーシャーベットや、ロイヤルミルクティーのシフォンケーキなどが層になっていて、様々な食感と味わいを楽しめます。
今が旬の愛知産メロンをたっぷりと使ったパフェも、フルーツが入荷する旬のシーズンの間だけ。お見逃しなく。
スイーツのほかにも、うどんだしに中華麺が入った新湊名物「かけ中」やホットサンドなどの軽食販売も。
「内川には個性的なお店も増えて、散策するだけでも気持ちがいいんですよ。この風景をもっとたくさんの人に知っていただきたいですね。そして、おでかけの際にちょっと立ち寄って、まったりとした時間を過ごしてもらえたらと思ってます」(杉本さん)
港町で受け継がれてきた歴史・文化が若い世代に受け継がれていく内川エリア。その魅力にふれる夏旅なんていかがですか?
番屋カフェ
- 住所
- 富山県射水市放生津町17-5
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 水曜日
- 電話番号
- 0766-75-7477
※この記事は、2025年7月7日に北日本放送「nan-nan」で公開された記事を転載したものです。
