提供:北日本放送
毎年9月の「おわら風の盆」で全国的に知られる富山市八尾町。川の氾濫から集落を守るために山の斜面に石垣を積み上げた高台にまちが作られ、石畳の道と波打つように軒を連ねる町屋が昔ながらの風情を残します。
そんな八尾町の中心部に、2025年4月、小さなカフェがオープンしました。階段や狭い路地が入り組む静かな一帯、少し先にはゆっくりと流れる井田川を眺めることができる隠れ家のような店です。
おわらの町の隠れ家カフェ
おわら風の盆を楽しむ定番スポットのひとつ、「おたや階段」。かつては花街としてにぎわった鏡町にあり、風の盆の最中には階段下の広場で披露される輪踊りや舞台踊りを階段に腰かけて鑑賞する見物客でにぎわいます。
そのおたや階段を背にして数十メートル進んだ場所にあるのが、「grin the cafe(グリン ザ カフェ)」です。
町屋をリノベーションしていますが、すっかりとまちなみに溶け込むような外観。初めて訪れる時はうっかり見落とさないよう注意です。
目印は喫茶店の看板と、2階の窓に輝くステンドグラス。階段を上がった先に店舗の入り口があります。
広々と足をのばして…くつろぎのソファ席
インテリアも落ち着いた風合いで、心が和みそうな雰囲気。通りに面した部屋は広々としたソファの席になっていて、ゆったりと足をのばしてくつろげそうな空間。ローソファなので赤ちゃんを寝かせるのも安心で、小さな子を連れたママたちが息抜きに訪れることもあるんだとか。
外から見えていたステンドグラスも、内側から見るとちょっと印象が変わります。和風とも洋風とも言えない感じが、むしろいっそうレトロ感を演出してくれそう。
開放的なカウンター席
一方、建物の反対側は開放的。大きな窓の向こうには緑が溢れ、浴びるように季節感を楽しむことができます。その向こうには、八尾の町を経て下流で神通川と合流する井田川が穏やかに流れていました。
カウンター席とソファ席、あわせて12人ほどで満席になる小さな空間。その分、ひっそりと隠れ家のような雰囲気で、特別な時間を過ごせそうです。
ゆったり過ごせるカフェメニュー
夏にぴったり! ひんやりスイーツ
訪れた日は、6月だというのに真夏のような暑さ。というわけで、窓際の席で緑を眺めながら、冷たいものを。
白玉にアイスクリームとあんこ、フルーツを合わせたあんみつは、ガラスの器も涼しげ。ゆでたての白玉はふわふわ&モチモチで、つるんとした食感が心地よく何個でも食べられそう。
甘酸っぱいフルーツと黒蜜が合わさって、さわやかな後味です。
抹茶オレは、注文を受けてから1杯ずつ茶筅でお茶を点てて作ってくれます。濃い目に淹れたお茶とミルクを混ぜると氷が、カラカラと。
抹茶の豊かな風味が感じられるのに、後を引くような嫌な苦みはありません。ミルクに合う茶葉を選んでいるそうで、とってもまろやかな味わいでした。
ランチメニューも
ランチメニューも提供しています。ケーキのような丸い押し寿司は、見た目も華やかでちょっとしたお祝いの席にぴったり。「寿司ケーキ」は前日までの予約が必要ですが、パスタやカレーなど予約のいらないメニューもあります。
ハンドメイド雑貨も並ぶ店内
店内にはカゴバッグやミニチュアハウスなどの雑貨も並びます。すべて作家の手作りの品で1点もの。店長の橘さんが手掛ける苔のテラリウムもそのうち販売予定なんだそう。
実は橘さん、10年ほど前にもこの場所で喫茶店を営んでいたんだとか。当時の名前は、屋号にちなんだ「新だち」。メニューも今とはずいぶん雰囲気が違っていたそう。ですが、店の前に出された「KEY COFFEE」の看板が当時の名残をとどめます。
事情があってしばらくお休みしていましたが、リニューアルして再オープンすることに。
坂のまち、おわらのまちにひっそり佇む隠れ家カフェ。日常の喧騒から離れて、静かな時間を過ごせそうです。
grin the cafe
- 住所
- 富山県富山市八尾町鏡町公民館すぐ
- 営業時間
- 金曜日~日曜日 11:00~16:00
- 定休日
- 月曜日~木曜日
- 公式SNS
- Instagram「grin_the_cafe」
※この記事は、2025年7月15日に北日本放送「nan-nan」で公開された記事を転載したものです。
