北海道小樽市の里山に位置する朝里川(あさりがわ)温泉の高級旅館「小樽旅亭 蔵群(くらむれ)」を再生するプロジェクトが、2025年6月から始まりました。
新施設は、全国各地で唯一無二の個性的な宿泊施設を展開する株式会社温故知新などが運営し、12月のリニューアルオープンを目指しています。
朝里川温泉を代表する独創的な温泉旅館「蔵群」
小樽市内唯一の温泉地である朝里川温泉にある「小樽旅亭 蔵群」は、小樽の倉庫群をモチーフにした建物に異なる意匠をもつ18の客室を備えた旅館で、札幌を拠点に活躍する建築家・中山眞琴氏が設計を手がけています。
札幌から比較的近い小樽市では、来訪する観光客の過半数は日帰り※にとどまり、その結果として、道内の他都市と比較した宿泊率の低さが指摘されています。
さらに、観光客は人気スポットである運河周辺に集中する傾向があり、朝里川温泉を含む周辺エリアの認知度向上が課題とされています。
※令和2年3月発表「小樽市観光客動態調査報告書」より
そこで今回、従来から「静謐な滞在体験」や「上質なホスピタリティ」が高く評価されている高級宿「蔵群」を、温故知新など3社が事業承継し、 朝里川温泉全体の活性化に取り組むことに。
北海道内で温故知新が手がけるホテル・旅館は、礼文島(れぶんとう)にある「礼文観光ホテル 咲涼(さりょう)」に続いて2施設目。「蔵群」は2025年8月頃から段階的に施設の改装工事を行い、12月頃のリニューアルオープンを予定しています。
趣の異なる施設が連なるオールインクルーシブのくつろぎ空間
「蔵群」は、2つの宿泊棟と、風呂棟、ロビー棟、食事棟の計5棟が渡り廊下で連なった空間構成が特徴的で、中庭にはウッドデッキテラスが設けられています。
館内にはカフェ&バー、ライブラリー、茶室も設けられていて、それぞれの好みに応じた滞在時間を満喫できます。
バーやカフェでの飲食、客室内のドリンクなどのサービスはオールインクルーシブ形式で提供されるので、施設ごとに支払いを気にしなくていいのもうれしいポイントです。
客室は、窓の外に朝里川の自然が広がる川側の部屋と、情緒ある坪庭を愛でる庭側の2タイプ。部屋によって異なる眺望と風情が宿泊客を迎えてくれます。
温泉はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、筋肉痛や神経痛、疲労回復などに効果があるとされています。
朝里川のせせらぎが耳に心地よい大浴場では、春から夏にかけて新緑の景色、秋には紅葉、そして冬は雪をかぶった木々の景色が楽しめるなど、里山の自然に囲まれた静寂な環境で心身ともにリフレッシュできます。
客室内の浴室にも温泉が引き込まれているので、好きな時間に気兼ねなく、プライベートの湯浴みを楽しめます。
運河に沿って立ち並ぶ倉庫群のようなたたずまいを、自然豊かな里山でも感じられる「蔵群」。12月のリニューアルを心待ちに、にぎやかな市街地観光とは異なる小樽のもう一つの魅力を求めて、朝里川温泉を訪ねてみませんか?
小樽旅亭 蔵群
- 住所
- 北海道小樽市朝里川温泉2-685
- 総部屋数
- 18室
- アクセス
- 【電車】JR「小樽築港」駅から路線バスで約20分
【車】新千歳空港からレンタカーで約60分 - 駐車場
- あり(無料)
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