提供:ことりっぷ
縄文時代から行われていたとも言われている、三重・志摩地方の海女漁。日本各地に海女さんはいますが、志摩地方が全国随一の数を誇り、鮑や伊勢海老、海藻などの素潜り漁がおこなわれています。
そんな海女さんたちが暖をとったり、漁の準備をしたり、食事をしたりする「海女小屋」を再現し、美味しい地元の魚介類でおもてなししてくれる観光施設を訪ねました。現役の海女さん自ら、炭火焼きしてくれる貝や魚を味わうことができ、お話しをしながら、楽しい時間を過ごすことができましたよ。
志摩半島南端にある、太平洋に面した海辺へ
海女小屋を再現した木造の小屋
美味しい伊勢志摩の海の味覚を求めやってきたのは、志摩半島最南端に位置し、英虞湾を囲むように続く先島半島。伊勢志摩では古くから海女漁が盛んで、特にこの地域は好漁場なことから海女さんが素潜り漁で活躍していました。
海女小屋ならではの突き出し窓からは海が
そんな伝統の海女文化や志摩の豊かな海の魅力を伝えているのが「海女小屋体験施設さとうみ庵」。目の前には太平洋に面した「あづり浜」が広がる場所に昔ながらの海女小屋を再現した建物があります。
できたてが目の前に。海女さんが海の幸でおもてなし
ベテラン海女のみわこさん
海女小屋に入ると、ベテラン海女さんがお出迎え。今日は海女歴50年以上で、娘も孫も海女としてがんばっているという、みわこさんが案内してくれました。
まずは本日のメニューをご紹介。どれも伊勢志摩で捕れたものばかりで、プランや時期によっては伊勢海老や鮑が付くコースもあります。
基本コースの魚介類がこちら
コの字型になったテーブルに炭火焼きの台があり、みわこさんがひとつひとつ魚介を焼き上げてくれるので、焼き立ての料理が目の前に。
英虞湾(あごわん)で捕れたヒオウギ貝やサザエは、何もつけずそのまま食べれば自然の塩味が貝の旨味を引き立てていることがよくわかります。スルメイカは食べやすく切って提供。お願いすれば貝なども食べやすいように取り分けてくれますよ。
さらに出てきたのがその日のおすすめの干物。近海で捕れたアラハダは脂がのっているので、一夜干し遠火で香ばしく焼き上げて。この地域ではよく食べられているというサメは、味醂干しにしてありお酒が進みそうな味。さっと炙っていただきます。
魚を知り尽くした海女さんだからこそ知る、美味しい食べ方も教えてくれました。
基本コースなどすべてのコースには炊き立てのひじきご飯とあおさの味噌汁が付いていて、漁師町のご馳走でお腹いっぱいに。
日本酒やノンアルコールなどドリンクも取り揃えているので、海女さんと楽しくお話ししながらゆっくりと食事を楽しんでみてくださいね。
その体力や技術に驚き。海女漁のリアルな話も聞けます
みわこさんは現役の海女さんなので、海が年々変化していることや、海女さんの日々の暮らし、海女漁の方法などさまざまなことを教えてくれました。
夫婦で舟に乗って漁をしたり、海岸から海に潜ったりと、海女漁といってもさまざまな漁法があること、海を守るために稚魚の放流や海の清掃などさまざまな活動を行っていることなど、海と共に生きている海女さんの凄さ、たくましさを知ることができましたよ。
「さとうみ庵」には、伊勢志摩の海女さんの歴史や道具を紹介する展示などもあり、海女文化を伊勢志摩地域はもちろん、日本が誇る伝統文化として発信しています。そしてみわこさんをはじめとする現役の海女さんのお話しからは、自然と共にある暮らしを守りたい、伊勢志摩の素晴らしい海を守りたいという思いが伝わってきました。
海女さんから直接お話しを聞きながら美味しい魚介類を楽しんで、伊勢志摩の豊かで貴重な海を感じてみてくださいね。

