提供:ことりっぷ
地元で愛される老舗の和洋菓子店が数多くある山形市。創業1811年の「杵屋本店」により、新業態として2023年4月に生まれた「きねや菓寮」が注目を集めています。
カフェコーナーでは、山形銘菓としておなじみの「リップルパイ」をアレンジした皿盛りデザートや、できたての食感・温度にこだわったパンケーキやパフェなどを味わうことができます。
併設したストアで、山形の窯元による陶器や雑貨、さまざまな和洋菓子をおみやげに選び、買い物も楽しんでみましょう。
カフェとストアが一体になった、老舗の新業態
積み重ねてきた歴史も感じられる、趣を感じる店構え
JR山形駅から車で約10分、山形市内を南北に貫く山形バイパスを走り、路地に入った先にあるのが「きねや菓寮」。かつて「杵屋 東青田店」だった店舗を改装し、2023年4月にオープンしました。
一人でもゆっくりとくつろげるカウンター席
変わって店内はモダンなテイスト。カフェとショップが一体になった開放的な空間は、自然光が差し込み明るい雰囲気です。
一と◯が印象的なロゴ
「杵屋本店」のロゴは創業当初に作っていた饅頭と羊羹を表したもの。「きねや菓寮」ではそのデザインを真逆にして、皿にのった饅頭をイメージしたロゴがトレードマークになっています。山形県天童市にある日本を代表する家具メーカー「天童木工」の椅子など、ロゴから着想を得たモチーフがあちこちあるので見つけてみてくださいね。
山形の街とともに進化を続けてきた「杵屋本店」
店内に飾られた歴史ある写真を見つけてみて
「きねや菓寮」を手がける「杵屋本店」の歴史は古く、創業は1811年。南陽市宮内にある熊野大社の参拝客に、饅頭を販売したのが始まりなのだとか。昭和初期には「カフェーキネヤ」を開き、当時は珍しかった洋食やデザートなどをふるまっていました。伝統を受け継ぎながらも、いつの時代も新しい挑戦を続け、現在は山形市内を中心に14店舗を構えます。
時代の流れをみると、できたてや焼きたてといった体験を求めている客が多いと気づき、たどり着いた答えがカフェを作ることでした。創業当初からこだわりがある自家製餡などを取り入れながら、体験の要素を交えたカフェメニューを味わってみましょう。
できたてを味わう和洋折衷なカフェメニュー
「どらパンケーキ(丸ごとカマンベール)」2,420円
カマンベールチーズを丸ごとのせてキャラメリゼした大胆なビジュアルに、目が釘付けになる数量限定の「どらパンケーキ」。たっぷりと挟んだ季節のフルーツ、自家製粒あん、チーズクリームを、ふわっもちっとしたどら焼きがやさしく受け止めます。
出来立てを早めに召し上がれ♪
そっとナイフを入れるとカマンベールチーズがとろり。クリーミーな風味と程よい塩気が甘味を引き立て、ボリュームの割に意外にもペロリと食べられますよ。
「昆布だし焼きみたらし」1,430円
七輪を使って自分で団子を焼く体験ができるのが「昆布だし焼きみたらし」です。自家製の団子はもっちりやわらか。好みの加減に炙ってみてくださいね。
みたらし餡はサラリとした舌触りで、多めにかけるのがおすすめ
土鍋で温めたみたらし餡は利尻産の昆布出汁を入れ、濃厚かつ旨味たっぷり。「〆のバニラアイス」(+220円)を追加注文し、残ったみたらし餡をかけると"みたらしのアフォガード風"に。ひんやりしたバニラアイスに甘じょっぱい味は、一度食べるとやみつきになりますよ。
「生リップルパイプレート」1,540円
看板商品の「リップルパイ」をブラッシュアップして、ミルフィーユ仕立てに創作した「生リップルパイプレート」。ヨーロッパ産発酵バターを包みながら144層に折り込んだリップルパイの生地は、さくさく軽やかな食感を生み出しています。香ばしいくるみを白あんにたっぷり混ぜこんだ特製のくるみ餡と、甘さ控えめの北海道産生クリームがなめらかに絡み合うさまが幸福感でいっぱいです。
カフェメニューに合わせるドリンクもたくさんあります。スウェーデン王室でも愛飲される「北欧紅茶」、同市内で人気のロースタリーカフェ「Tsuki Coffee」によるオリジナルブレンドのコーヒー、京都に本店を構える日本茶専門店「一保堂茶舗」の日本茶など、バラエティ豊かに約25種をそろえているので、お好みに合わせて選んでみてくださいね。
山形を代表する銘菓や雑貨など買い物も楽しんで
「リップルパイ」1個260円
1968年の発売から2000万個以上売れている、代表的な山形銘菓の「リップルパイ」。発売当時に流行っていたアップルパイに負けない菓子を作りたいという思いから、杵屋伝統の自家製餡を活かして数年がかりで開発されました。可愛らしい昭和レトロなパッケージデザインは、発売時から変わりません。
ヨーロッパ産発酵バターが使われた生地はしっとりとやさしい口当たりで、くるみを練り込んだ自家製あんとの絶妙なハーモニーを感じられます。
「生リップルパイ(4個入り)」店頭販売価格 1,566円
「生リップルパイ」は、「きねや菓寮」の誕生とともに生まれた特別な商品です。あえて生地に穴を開けずに焼くことでふっくらと膨らませ、そこに独自のブレンドで配合した北海道産生クリームを注入。ひと口ほお張ると、生クリームのとろける食感が多幸感でいっぱいです。
「最上小石」1個184円
2019年にJAL国際線ファーストクラス機内食に採用された「最上小石」。北海道産大納言を鹿の子豆に仕上げ、専用の乾燥室で丸4日間乾燥して琥珀糖に仕上げます。シャリっとした表面に、ほくっとした鹿の子豆が生み出すコントラストがクセになる美味しさ。上品な甘味でお茶請けにぴったりですよ。
質感や色合いの微妙な違いを楽しんで
「山形の良いもの伝える場所でありたい」という想いから、山形県の新庄・東山焼など国内外の陶器をセレクトしたコーナーがショップの奥にあります。なかにはここでしか買えない一点ものや、雑貨などのオリジナルグッズもあるので、おみやげに選んでみてくださいね。
伝統に新たなエッセンスを取り入れて生まれた商品の数々は、地元の人はもちろん、旅行客をも魅了して愛され続けていくでしょう。
文:磯崎舞 撮影:新井智子
