那須の森に抱かれるようにたたずむ「那須温泉 森旬の籠/ヒューイットリゾート」。静寂に包まれた空間で、上質な癒やしと美食がゆるやかに時を刻みます。全室に源泉掛け流しの半露天風呂を備え、湯けむりとともに心までほどけていく。旬の恵みを仕立てた革新的なコース料理から、夜のラウンジでのスパークリングワインや世界の名酒、地酒を堪能できるフリーフローなど、すべてが洗練されたひととき。那須の自然と調和する、極上の滞在をご紹介します。
アクセス
栃木県の那須御用邸にほど近い那須高原の森の中にたたずむ「那須温泉 森旬の籠/ヒューイットリゾート」は、全20室のスモールラグジュアリーの宿。森の中に身をゆだねるような静けさが魅力です。
このホテルへのアクセスは、都心からわずか約2時間半。東北新幹線で「那須塩原駅」まで向かい、駅から無料送迎バス(要予約)で約40分。車の場合は、東北自動車道「那須インターチェンジ」から約20分で到着できます。
開湯約1300年の歴史を誇る那須温泉郷は、皇室の人々や著名人などから愛されてきた由緒ある湯治場。那須岳の恵みから湧き出る硫黄泉は、「美肌の湯」として知られ、標高約700メートルの高原で四季折々の風を感じながら、穏やかな湯浴みを楽しめます。すべての客室に源泉掛け流しの半露天風呂を完備。木立や空の色を湯面に映して過ごす時間は、まさに至福。
チェックイン
深い緑に溶け込むような外観は、まるで自然の一部のよう。館内に足を踏み入れると、木の香りがほのかに漂う落ち着いたロビーが出迎えてくれます。
チェックインは、大きな窓から那須の森の景色が絵のように映し出されるロビーラウンジで。スタッフの穏やかな笑顔と丁寧なおもてなしに、心がすっとほどけていくことでしょう。
暖炉を設えたロビーラウンジは、モダンでありながら温もりのあるインテリアが印象的。チェックインの後に運ばれてくるのは、那須の老舗和菓子店「信鶴堂」の塩豆大福。森の静けさに耳を澄ませながら味わえば、この宿が大切にする“おもてなしの心”が伝わってくるようです。
客室
このホテルには9種類の客室が用意されています。広さ82平米で定員6名の「大瑠璃スイート」を始め、広さ54平米の「プレミアムツイン」、広さ40平米の「スーペリアツイン・バルコニー付」など、いずれも森の景色と調和するようなデザイン。大きな窓の外には木々の緑や朝もやが幻想的に広がり、まるで自然と一体になったような感覚。
那須自慢のにごり湯である硫黄泉源泉掛け流しを、半露天風呂で堪能できます。湯船に身を沈めると、木々のざわめきや鳥の声が心地よく響き、時間の感覚がふっと遠のいていくよう。刻一刻と変わる風景が、滞在の記憶を豊かに彩ります。
客室の中には、プライベートサウナを備えたタイプも。那須の天然水とアロマのロウリュも用意されており、外気浴の心地よさが旅の疲れをやさしく癒やしてくれるでしょう。温泉とあわせて“ととのう”を堪能できるのも、この宿ならではの魅力です。
ひきたての香りを楽しめるコーヒーミルと豆、味わい深い紅茶、電気ポットも備えられています。
冷蔵庫内のドリンクは、すべて宿泊料金に含まれるオールインクルーシブスタイル。那須のクラフトビールやフレッシュジュース、炭酸水、お茶、ミネラルウォーターなどがそろい、湯上がりの時間をさらに心地よいものにしてくれる寛ぎがそこにあります。
※お飲み物は季節により異なる場合がございます。
柔らかく肌になじむ上質な室内着に身を包めば、身も心もゆるりと解けていく、そんな時間が流れることでしょう。
アメニティは竹製のヘアブラシや歯ブラシなどの自然素材を採用。環境へのやさしさを感じられる心配りがうれしいポイントです。基礎化粧品やシャンプーなどは「POLA」。湯上がりの肌にやさしく寄り添う、上質な香りと使い心地です。
大浴場
客室の半露天風呂とはまた趣の異なる大浴場は、大きな窓から光が降り注ぐ癒やしの空間。昼は木漏れ日のきらめきを、夜は星明かりの静けさを湯面に映し出します。湯はもちろん源泉掛け流し。やわらかな硫黄の香りに包まれながら、体の芯から温まる感覚に身を委ねれば、旅の疲れもすっと溶けていくよう。
湯上がりには、大浴場の入口付近に備えられている無料のマッサージチェアでひと休み。ゆったりと体を委ねれば、まどろむような心地よさに包まれていきます。
ディナー
夜の帳(とばり)が下りるころ、レストランには静かに灯りがともり、季節の香りが漂います。ここで味わえるのは、日本各地から厳選した旬の食材と那須の地で育まれた豊かな地元食材を組み合わせ、伝統と革新が融合した新しいスタイルの料理。器や盛り付けにも細やかな心配りが感じられ、ひと皿ごとに物語を紡ぐような味わいが広がります。
前菜には、うなぎの白焼きをはじめ、冬瓜(とうがん)のゴマソースがけやカマスの昆布〆にカラスミを添えた一品など、季節の恵みを盛り込んだ豪華な八寸。ハモの湯引きは梅ソースで爽やかに仕上げられ、みょうがの甘酢漬けが季節の香りを添えます。
海老の上には有馬山椒(さんしょう)を煮詰めて出汁を加えたゼリー状のシートを重ね、木の芽をあしらって香り高く。赤・黄のパプリカとほうれん草のソースが織りなす彩りが、目にも鮮やかです。
椀物は、とうもろこしの冷製スープ。上にはミルクの泡を浮かべ、ヤングコーンの食感とともにいただく涼やかな一品です。和のエッセンスを加え、豆乳と昆布だしを合わせたまろやかな味わい。穂シソと菊の花が香りを添え、お好みでヤングコーンをスープにディップすれば、ほのかな甘みと旨みの変化を楽しめます。
魚料理は、皮目を香ばしく焼き上げたスズキのロースト。添えのアスパラと水前寺菜のおひたしが、清々しい味わいを引き立てます。仕上げにトマトとバジルのケッカソースをかければ、初夏の風を思わせる爽やかな一皿に。
凌ぎには、栃木県産牛肉の握り寿司を。香り高い山椒オイルをまとわせ、トリュフパウダーで華やかに仕上げています。さらに、牛肉の時雨煮を閉じ込めた押し寿司には、とろろ昆布を乗せて奥行きのある味わいに。生姜のつくだ煮ときゅうりの昆布〆が添えられ、口の中でさっぱりと調和します。
メインは、低温調理を施した那須牛のフィレ肉。肉の旨みが凝縮され、柔らかくほどける食感が絶品です。八丁味噌(みそ)を使ったコク深いソースや、じゃがいもと生クリームの滑らかなソースを合わせていただきます。
食事は北海道産イクラをのせたイクラ丼、旨みが詰まった牛丼、そして鶏と御養卵を使った親子丼の3種類の中から選択。それぞれに異なる滋味があり、どれを選んでも満足度の高い締めの一杯です。
デザートは、とうもろこしの風味を生かしたコーンパルフェ。クリームチーズとほのかに香るローズマリーオイルがアクセントとなり、最後まで記憶に残る甘美な余韻を残します。
季節の恵みと那須の風土が調和した全七品のコースは、舌だけでなく心までも満たしてくれるディナー。ひと皿ごとに移ろう味と香りが、旅の夜をゆるやかに包み込みます。ここで味わう時間そのものが、最高のごちそうといえるでしょう。
※写真は夏メニューとなり、お料理内容は季節により異なります。
ラウンジでのフリーフロー
滞在の夜を優雅に締めくくるのは、18:00から23:00まで楽しめるラウンジのフリーフロー。ドリンクメニューには、那須高原ビールのヴァイツェンをはじめ、地元・栃木の銘酒「天鷹 有機純米酒」などがそろいます。
スパークリングワインの「コルディエラ・ピノ・ノワール エクストラ・ブリュット」や、ボルドーの赤ワイン「ムートン・カデル ルージュ クラシック」、さらに「ザ・マッカラン12年 ダブルカスク」や「ラフロイグ10年」といった名門スコッチから、「竹鶴ピュアモルト」といった逸品もすべて好きなだけ注文できます。
ノンアルコールカクテルや、ソフトドリンクも豊富にそろっているので、お酒を嗜まない方も一緒に楽しめます。スモールラグジュアリーな宿だからこそ、ラウンジも混み合うことなく優雅さが漂います。洗練された空間で、好きな一杯とともに静かな語らいを楽しむ時間は、この宿が贈る“大人のぜいたく”そのものです。
※ラウンジのお飲み物は季節により異なります。
朝食
澄んだ光が差し込む朝。森の気配を感じながらカーテンを開けると、清らかな那須の空気が満ちていきます。
朝食は、ひとつひとつ丁寧に仕上げられた和食膳。自家製松前漬けや牛すじしぐれ煮、イカの酢味噌などの色とりどりの小鉢に盛られた旬の惣菜、湯豆腐、炊きたてのご飯、上品な出汁の香りが立つみそ汁。窓越しに映る緑を眺めながら、一皿ごとに那須の恵みを味わえます。
記憶に残る、上質な癒やしのかたち
この宿に流れるのは、大自然に包まれた静寂と、もてなしの心が織りなす優雅な時間。「那須温泉 森旬の籠」は、全室に備わる源泉掛け流しの半露天風呂、季節の恵みを芸術のように仕立てた料理、そして一人ひとりに寄り添う丁寧な接客。どれをとっても、この宿の理念「森と旬に寄り添う時間」が息づいています。
滞在を終えるころには、心の奥まで澄み渡るような安らぎが残ることでしょう。「那須温泉 森旬の籠」で過ごすひとときを、体験してみてはいかがでしょうか。
那須温泉 森旬の籠/ヒューイットリゾート
- 住所
- 栃木県那須郡那須町湯本206-730
- アクセス
- 那須塩原駅西口よりバスで約35分、「一軒茶屋」下車徒歩約12分
- チェックイン
- 14:00 (最終チェックイン:24:00)
- チェックアウト
- 11:00
- 客室数
- 20室
- 駐車場
- あり
撮影・取材・文/北川りさ
