瀬戸内の穏やかな海と、美しい島々の景色が広がる「休暇村 讃岐五色台」。標高約400メートルの五色台の山頂近くにあり、2025年春にリニューアルオープンした天空のリゾートです。夕食、朝食ともにライブキッチン付きのビュッフェスタイルで、できたてのおいしい料理を味わえるのが魅力。絶景とグルメを満喫し、心まで満たされるひとときを過ごせます。
チェックイン
機能的でありながら凛とした姿が美しい瀬戸大橋は、本州と四国をつなぐ重要な橋。その四国側の入口に位置するのが、香川県坂出(さかいで)市です。
坂出市の市街地から五色台スカイラインを進んだ先に、「休暇村 讃岐五色台」があります。JR高松駅と鬼無駅からは、1日1便の送迎バス(事前予約制)も利用できます。
館内に入ってすぐのロビーは、グレイやベージュなど落ち着いた色合いで統一。石を重ねたようなデザインのカウンターが印象的で、ここ五色台周辺が「サヌカイト」と呼ばれる希少な石の産地であることが感じられます。
近くにはサヌカイトを加工した楽器も展示され、実際に叩いてみると、この石ならではの澄んだ音色が館内に美しく響き渡ります。
今回のリニューアルでは、館内のどこにいても瀬戸内の絶景を楽しめるよう工夫されたそう。ロビーの奥にあるラウンジもその一つで、壁いっぱいの大きな窓の前には長いカウンターテーブルが設けられています。ここでウェルカムドリンクを楽しみながら、眼前に広がる景色にゆっくり浸ることができます。
ウェルカムドリンクにはコーヒーや紅茶、オレンジジュースに加え、“だし”も用意されています。その芳醇な香りから、「うどん県」香川ならではの遊び心を感じます。
水鏡のテラス
ラウンジの奥に広がる「水鏡のテラス」は、リニューアルを象徴する自慢のスポットです。
約400平米の広さを誇るこのテラスは、瀬戸内海を一望できる特別なビュースポット。ふだんは見上げることの多い瀬戸大橋を、見下ろすように眺められるのは貴重な体験です。
水盤がつくる静かな雰囲気に包まれ、ふかふかのソファに身を預ければ、すぐにリラックスして休日気分を味わえます。
「水鏡のテラス」は、“日本のウユニ塩湖”として人気の観光地「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」をイメージしてつくられたのだとか。空の色がそのまま水面に映り込み、その移ろいがとても幻想的です。
客室
景色をたっぷり満喫したあとは、いよいよ客室へ。館内には全68室あり、今回はリニューアルされた海側の和洋室に宿泊します。
広さ約36平米の空間にはセミダブルベッドが2台置かれ、その奥に畳の間が続きます。寝具や家具には全国から選び抜かれた銘品が使われており、やわらかな色合いが落ち着いた雰囲気をつくっています。
お茶菓子を味わいながら、目の前に広がる海の景色を眺めるひとときは、何ともぜいたくです。
同じ和洋室でも、シャワールーム付きやバスルーム付きなど、タイプはさまざま。最大4名まで宿泊できるので、カップルや女子旅はもちろん、家族旅行にもぴったりです。
浴衣に着替えたら、夕食の前にひと風呂浴びてリフレッシュしたいところ。瀬戸内海に溶け込むような気分になれると評判の展望大浴場へ向かいましょう。
展望大浴場
壁一面に大きな窓が設けられた大浴場は、屋内にいることを忘れてしまいそうな開放感。横長の浴槽で、たくさんの人が目の前の景色を眺めながらゆったりと湯に浸かれるのが特徴です。
開放的な雰囲気は、そのまま露天風呂にも広がっています。浴槽は内風呂と壁一枚でつながっており、全長は約15メートル。露天風呂には寝湯もあり、横になると頭上には澄んだ青空が広がります。夜には満天の星を眺められる絶好のスポットに!
大浴場の前には、ゆったりと過ごせる「湯上がりラウンジ」も。アイスを味わいながら休憩したり、入浴後の待ち合わせ場所にしたりと、便利に利用できます。
夕食
香川と瀬戸内の旬の味覚を集めたダイニングは、好きなものを好きなだけ味わえる、その名も「香川のうまいものビュッフェ」。
なかでもお刺身は、季節ごとの旬の魚が常に数種類そろっています。春には、香川県でおなじみのサワラや、県魚であるハマチが登場。一切れの身が厚く、しっかりした食べ応えに思わず唸るほどです。
夏はアジやハマチ、秋冬にはタイやブリが並び、年間を通して“天然の良港”と称される瀬戸内の海の恵みを堪能できます。
お寿司も目の前で握ったものをそのまま提供してくれます。その隣では、柔らかく甘みのある香川のブランド牛「ひまわり牛」が鉄板で焼き上げられ、まさに“食の祭典”と呼びたくなるような華やかな空間が広がっています。
にぎやかなビュッフェカウンターは会場の外にまで。先ほどまで静かだったラウンジには、色とりどりのスイーツがずらりと並びます。自分で作るチョコレートファウンテンは見た目も楽しく、クロワッサン生地で焼いたワッフルも人気の一品です。
太陽と海が主役だった景色も、食事が終わる頃には別の景色へと移り変わります。周囲が暗くなるにつれ、坂出市の夜景が静かに輝き始めます。赤や緑の灯りが点々と広がり、その穏やかな瞬きに包まれて、ゆっくりと眠りへ誘われます。
五色台ウォーキング
翌朝、朝もやに包まれた瀬戸内海では早くも漁船やタンカーが行き交い、活気が感じられます。その雰囲気に背中を押されるように、毎日7時から行われている約30分の“朝の散歩”へ向かいます。
ホテルの敷地内だけでなく、瀬戸内海国立公園の中まで歩くコースなので、朝の澄んだ空気を吸ううちに眠気もすっきり。この周辺で採れる山菜や草花、生息している野生動物などについて教えてもらい、より親しみがわいてきます。
サヌカイトについて、また五色台の由来も教えてもらい、気持ちの良い朝の30分になりました。
朝食
朝食も、地元食材をふんだんに使った豪華なビュッフェが並びます。なかでも人気なのは、10種類以上の具材から好きなものを選んで作る「朝丼」。
炊きたてのご飯に、地元の魚を使った海鮮漬けやイカソーメン、オクラ、辛子明太子などを自由にのせて、自分好みの一杯を仕上げられます。海鮮丼にも牛丼にもアレンジでき、作る楽しさも味わえるメニューです。
オープンキッチンでは、シェフが華麗な手さばきでオムレツを提供。ふわふわの食感と、とろりとした仕上がりが絶妙で、プロの技が光るおいしさです。
そのほか、讃岐うどんや小魚を使ったじゃこ天など、瀬戸内の郷土の味も見逃せません。少量ずつ提供されているので、気軽に試せるのもうれしいポイントです。
朝食を食べ終えたら、そのまま売店・お土産コーナーへ。ご当地グルメとして人気の骨付鳥や讃岐うどんは、数種類そろっており、お遍路に関連したグッズやサヌカイトなど、幅広いお土産が並びます。
おすすめは、休暇村オリジナルのドリップコーヒーと柚子胡椒ドレッシング。高松市の「四国珈琲」が手がけたドリップコーヒーは小分けになっていて、友人や同僚へ配るお土産にもぴったり。
全国の休暇村の料理長が監修したドレッシングは、さっぱりとした味わいで、サラダはもちろん肉料理にも合うと評判です。
「讃岐」は香川県の旧国名。『古事記』では「讃」はほめたたえる、「岐」は山の姿を表すとされており、古くからこの地の山々の美しさが語り継がれてきたことがうかがえます。
そんな歴史ある土地の山の上に建つ「休暇村 讃岐五色台」では、空と海が重なり合う雄大な景色に、瀬戸大橋の美しい姿が加わります。時代を超えて受け継がれてきた自然の魅力と現代の建築美が調和する、ここならではの絶景に出会える場所です。
休暇村 讃岐五色台
- 住所
- 香川県坂出市大屋冨町3042
- アクセス
- JR高松駅より車、もしくは送迎バス(1日1便※要予約)で約30分
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 10:00
- 客室数
- 68室
- 駐車場
- あり/100台(無料※予約不要)
取材・撮影・文/浅井みら野
