日本航空(Japan Airlines/以下、JAL)が運営する「JAL SKY MUSEUM(ジャル スカイミュージアム)」は、年間来場者数10万人を誇る、完全予約制の体験型ミュージアムです。
空の仕事やJALの歴史を学べる展示をはじめ、運航乗務員や客室乗務員の制服試着体験、格納庫見学など、世代を問わず満喫できるコンテンツがそろっています。
2025年11月1日のリニューアルにより、見学の時間帯が増え、体験内容もさらに充実しました。そんな見どころ満載の「JAL SKY MUSEUM」の楽しみ方や各見学プランの詳細、アクセス・予約方法などをご紹介します!
「JAL SKY MUSEUM」へのアクセス
「JAL SKY MUSEUM」は、東京モノレール・新整備場駅から徒歩約2分の「JAL M1ビル」内にあります。
浜松町駅から新整備場駅へは、モノレールで約20分。羽田空港から向かう場合は、羽田空港第1ターミナル駅からモノレールで1駅(約1分)です。
新整備場駅に停まるのは、東京モノレールの「普通(各駅停車)」のみ。すべての電車が停まるわけではないため、しっかり確認してから乗車しましょう。また東京モノレールには、整備場駅という似た名前の駅もあるので要注意です。
なお、「JAL SKY MUSEUM」には駐車場や駐輪場は設けられていないため、公共交通機関を利用して訪れるようにしてください。
「JAL SKY MUSEUM」見学の予約方法
「JAL SKY MUSEUM」は完全予約制で、見学するには事前予約が必要です。リニューアル以降はさらに注目度が高まり、満席になることも多いため、訪れる日程を決めたら公式サイトで早めに予約をしましょう。
予約開始は、見学日1カ月前の同一日9時30分から。例えば、2026年2月17日に見学したい場合は、2026年1月17日の9時30分から申し込むことが可能です。
見学プランは全部で4コース。基本となるのが「工場見学コース」で、料金は13歳以上1,000円、12歳以下は無料です。館内で展示の見学や制服の試着体験をしたあと、格納庫へ移動し、飛行機や整備士の作業を見学できます。
「ライフベスト着用体験コース」(大人・子ども共通1,500円)では、工場見学に加えてライフベストを着用し、JALの安心・安全の取り組みについて体験します。
「STEAM SCHOOL」(大人・子ども共通1,500円)は「工場見学コース」の内容に加え、飛行機と翼の仕組みを学び、実験を通じて航空力学の法則を見つける、学習プログラムの体験コースです。大人も子どもも一緒に楽しみながら学べる内容がそろっています。
「ビジネスクラス機内食体験&FUJI号プレミアムコース」(大人・子ども共通8,000円)は、毎週木曜日限定、1日最大24名までしか参加できない特別なコース。
「工場見学コース」を体験したあと、日本初の国際航空機「FUJI号」を見学し、実際のビジネスクラス機内食を味わうことができます。
SKY MUSEUM 見学プラン
- 開催時間
- 9:30〜11:40/10:45〜12:55/13:30〜15:40/14:45〜16:55/16:30〜18:40
※一部コースでは13:30〜15:40の枠がない場合あり
※16:30〜18:40は毎日ではなく、開催期間・曜日を限定の上実施 - 見学料金
- 【工場見学コース】大人(13歳以上)1,000円、子ども(12歳以下)無料
【ライフベスト着用体験コース】大人・子ども共通1,500円
【STEAM SCHOOL】大人・子ども共通1,500円
【ビジネスクラス機内食体験&FUJI号プレミアムコース】大人・子ども共通8,000円 - 予約開始日
- 見学日の1カ月前の同一日9時30分から
- 定員
- 50~80人程度
- 見学対象者
- 小学生以上
※小学1~2年生は、子ども5名に対して1名の割合で18歳以上の同行があれば入場可
※小学3〜6年生は、1名以上の18歳以上の同行が必要 - 備考
- 入館時は代表者1名の身分証明書(健康保険証、運転免許証など)の提示必須
6、7歳の子どもは小学生であることを証明するもの(健康保険証など年齢の確認ができるもの)の提示が必須 - 予約
- JAL SKY MUSEUM
飛行機と航空の仕事が丸ごと分かるミュージアム
東京モノレール・新整備場駅から2分ほど歩いた先にあるのが「JAL M1ビル」。この建物内に「JAL SKY MUSEUM」があります。
1階にある受付で本人確認書類を提示したら、エレベーターで3階へ上がりましょう。
飛行機の仕組みを知る「航空教室」
「JAL SKY MUSEUM」は「航空教室」「スカイランウェイ」「アーカイブズゾーン」「その他の展示」「格納庫」の5つのエリアで構成されています。
まずは「航空教室」から見学スタート。
ここでは、JALが保有する機体のことや、機体ごとの大きさや特徴の違い、整備士の仕事内容などを学びながら、飛行機の仕組みやJALの取り組みについて分かりやすく知ることができます。
「どうして飛行機は空を飛べるのか」「空港ではどんな人たちが働いているのか」といった素朴な疑問にも丁寧に答えてくれるので、気になったことはその場で質問してみましょう。
普段はあまり意識することのない飛行機や空港の裏側に触れることで、多くの人と高度な技術が安全な運航を支えていることを、あらためて実感できるはずです。
「スカイランウェイ」で、コックピットやビジネスクラスを体験
「航空教室」が終わったら、次は滑走路をイメージした展示エリア「スカイランウェイ」へ。
ここでは、飛行機や空港で働く人々の仕事内容を、分かりやすい解説やちょっとした豆知識を通して学べます。
また、入館時に配布されるQRコードを、各コーナーに用意された端末にタッチするとスタンプを獲得。
全てのコーナーのスタンプを集めると、いずれかの記念ステッカーがもらえます。ぜひ挑戦してみてください。
さらに、制服の試着体験も!
着用可能な制服は3種類。運航乗務員、客室乗務員、グランドスタッフの中から好きな制服を選んで試着することが可能です。
どの制服も袖を通してマジックテープで留めるだけなので、子どもも1人で簡単に着用できます。
着替えたあとは、飛行機のモックアップ(模型)を背景に写真を撮ってもらえ、まるで運航乗務員や客室乗務員になったかのような気分を味わえます。憧れの仕事の制服を選んで、思い出に残る写真を撮ってみましょう。
そのほか、パイロットが訓練で実際に使用していたシミュレーター用のコックピット(操縦席)やJALのビジネスクラス「JAL SKY SUITE」に座れる体験も。本物の計器に触れることもできます。
「JAL SKY SUITE」は腰掛けてみると、しっかり脚を伸ばせるゆとりある空間を体感できました。ビジネスクラスならではの広々とした座席や、普段なら座ることができない操縦席をぐっと身近に感じられるエリアです。
JALと空の歴史を学ぶ「アーカイブズゾーン」
さらに奥へ進むと、JALや飛行機にまつわる歴史や知識を紹介する「アーカイブズゾーン」が広がっています。
JAL客室乗務員の歴代の制服や、12機分の航空機モデルプレーンなど、見応えのある展示がずらりと並ぶエリアです。
今では機内への持ち込みが制限されている裁縫道具も、昔はファーストクラスのアメニティとして配られていた時代があったのだとか。
そのほかにも、客室乗務員の制服に着物が使われていたことや、運航乗務員が星を目印に飛行していたこと、JALの運航が始まった当初はパンフレットや案内がすべて英語だったことなど、思わず誰かに話したくなる豆知識がたくさん紹介されています。
タイミングが合えば、航空の歴史やこれからの取り組みについて、詳しいスタッフから直接話を聞くこともできます。近くにスタッフがいたら、気軽に声をかけてみてください。
未来のJALと皇室フライトを知る特別展示エリア
JALは航空運送事業を軸に、さまざまな分野で新たな挑戦を続けています。そうした取り組みや将来への構想を学べるのが、「フューチャーゾーン」です。
左右180度に広がるワイドスクリーンでは、JALが描く未来のビジョンを迫力ある映像で紹介。航空分野にとどまらず、宇宙事業への展開など、これからJALの事業がどのようなフィールドへ広がっていくのかを実感できる内容になっています。
また、天皇陛下が利用される「皇室フライト」についても紹介されており、歴史的な背景や、実際に使用された専用シートの展示も。
有事の際に運航される「救援チャーターフライト」に関する展示もあり、定期便の運航にとどまらず、多様な役割を担ってきたJALの活動を伝える展示空間です。
本物の飛行機を目の前で見られる「格納庫」
飛行機や飛行場での仕事について学んだあとは、いよいよ最大の見どころである格納庫へ。ここでは、現役の整備士が実際に飛行機を整備している様子を間近で観察できます。
格納庫は「M1」と「M2」の2つに分かれており、「M1」では、長期にわたる機体の整備が行われています。
「M2」では、エンジンや翼など普段は遠くからしか見ることのできないパーツもすぐ近くで見学可能です。
目の前で見る機体の大きさや精密さに、思わず圧倒されるはずです。
条件がそろえば、運航中の飛行機が発着する様子を近くで見られることもあります。
さらに、「トワイライト枠(夏季16:30〜18:40/冬季14:45〜16:55)」に見学すると、夕日が格納庫に差し込み、整備中の機体を幻想的に照らす美しい光景を望めることも。
富士山、飛行機、夕日が一度にそろった瞬間を見られたらラッキーですね。
SKY MUSEUM限定商品もそろう「ミュージアムショップ」
見学のあとは、「ミュージアムショップ」でショッピングを。
「JAL SKY MUSEUM」限定の商品も数多くそろっており、お土産はもちろん、自分用にも思わず手に取りたくなるグッズが充実しています。
「JAL SKY MUSEUM」のロゴが入った「ワイドマウスボトル」(5,500円)や「ORIGAMIマグカップ」(2,000円)、JALの「御翔印帳」(2,000円)など、さまざまなアイテムが並んでいます。
「JAL SKY MUSEUM限定Tシャツ」(各種1,650円)は、白・黒・ピンク・ネイビーの4色展開で、運航乗務員、客室乗務員、整備士、グランドスタッフ、グランドハンドリングの5職種をモチーフにしたイラストがデザインされています。子ども用から大人用までサイズがそろっており、家族や友人とおそろいで購入するのもおすすめです。
1日24名限定のスペシャルな見学コースも
より特別な体験を楽しみたい人には、1日24名限定の「ビジネスクラス機内食体験&FUJI号プレミアムコース」がぴったり。通常の「工場見学コース」に加え、「FUJI号スペシャル」の見学や、実際のビジネスクラス機内食を味わうことができます。
1974年に退役した日本初の国際航空機見学「FUJI号スペシャル」
格納庫の一角には、日本で初めて導入されたジェット旅客機「FUJI号(ダグラス DC-8-32)」の一部が保管されています。“空の貴婦人”と称されるほど、美しい内装が印象的な機体です。
最大4名で運航されていた操縦室をはじめ、障子の木枠や西陣織のシートを配した豪華なラウンジなど、現代の航空機とは趣の異なる空間を見学できます。
ビジネスクラスの味を楽しむ、特別な「機内食体験」
機内食体験では、JALの国際線で実際に提供されているビジネスクラスの機内食を、施設内でゆっくり味わうことができます。
同時期に国際線(中国線)で提供されているメニューと同じ内容で、和食または洋食のいずれかが用意されます。
※メニューは開催日によって異なり、選択はできません
1日あたりの参加人数が限られている「ビジネスクラス機内食体験&FUJI号プレミアムコース」は、予約開始と同時に満席になることも少なくありません。参加を希望する場合は、販売開始時間にあわせて早めに予約するのがおすすめです。
JAL SKY MUSEUM
- 住所
- 東京都大田区羽田空港3-5-1 JALメインテナンスセンター1
- 営業時間
- 9:30〜18:40
- 定休日
- 水曜日
- 料金
- 見学コースにより異なる
- アクセス
- 東京モノレール「新整備場」駅から徒歩約2分
- 公式サイト
- JAL SKY MUSEUM
リニューアルオープンを経て、注目を集める「JAL SKY MUSEUM」。見学を通して空の旅に新たな発見が生まれ、飛行機に乗る時間も変わってくるはずです。
整備の舞台裏や、空港・機内で働く人々の仕事に触れたあとは、これまでとは少し違う視点で、これからの空の旅を楽しんでみてください。
取材・文/fujico 撮影/三原 久明
