提供:ことりっぷ
静かな休日やゆったりと過ごしたいときにぴったりな美術鑑賞。お茶や食事も一緒に楽しめれば、さらに味わい深い時間になりますね。
今回は東京都内各所から、美術館に併設されたカフェをご紹介します。ロケーションや展示内容にちなんだメニューなど、それぞれ魅力的なお店ばかり。展示の内容と合わせてぜひチェックしてみてくださいね。
【千石】小岩井農場が監修♪ 東洋文庫「オリエント・カフェ」
奥は中庭「シーボルト・ガルテン」。シーボルトの「日本植物誌」に掲載された植物が植えられている
都営地下鉄千石駅から徒歩7分、JR・東京メトロ駒込駅からも徒歩8分の場所にある「東洋文庫ミュージアム&オリエント・カフェ」。
東洋学の研究専門図書館「東洋文庫」の膨大で貴重な資料を収蔵し、企画展や常設の書架などで展示公開しています。
1日10食限定の季節のお重「マリーアントワネット」。マリー・アントワネットが所有していた書籍をモデルに、小岩井農場の杉と浄法寺塗りでつくった特注品
ミュージアムから「知恵の小径」を歩いた先にあるのが「オリエント・カフェ」。
東洋文庫にもゆかりのある岩崎彌之助氏などが創業した「小岩井農場」のオリジナルメニューを楽しめます。農場産の乳製品や肉、野菜をふんだんに使った料理やデザート、ドリンクは豊かな味わい。お重(写真)やアラカルト、コース料理などで鑑賞の余韻にひたれます。
【上野】世界文化遺産・国立西洋美術館の「CAFÉ すいれん」

20世紀を代表する建築家のひとり、ル・コルビュジエの設計で、世界文化遺産にも登録されている国立西洋美術館。
本館1階奥の「CAFÉ すいれん」は、印象派を代表するフランス人画家、クロード・モネの代表作《睡蓮》(1916年)にちなむ名を持つお店です。

前菜、季節のスープ、オープンサンド、パスタが一皿に盛られた「ル・コルビュジエ プレート ドリンク付き」や、好みのドリンクとケーキをそれぞれ選べる「ティータイムセット」が人気。
自然の光を作品に落とし込むことを得意としたモネの作品名にぴったりな、太陽の光あふれる明るい空間のなか、食事やスイーツを楽しみましょう。
【上野】都心なのに開放的な空間が魅力♪東京国立博物館内の「ホテルオークラ ガーデンテラス」

上野公園にある「東京国立博物館」は、1872年に誕生した日本で最も長い歴史を持つ博物館で、「東博(とうはく)」の愛称でも親しまれています。
広い敷地には本館をはじめ、平成館や東洋館など7つの建物がゆったりと配置され、日本や東洋の美術・工芸品をテーマごとに展示。また、四季折々の自然を楽しめる庭園や、歴史的建造物も敷地内に点在し、芸術と自然の両方を味わえる贅沢な空間となっています。

展示を楽しんだ後は、「法隆寺宝物館」にあるカフェ「ホテルオークラ ガーデンテラス」でひと休み。大きな窓から水盤を眺められるテラス席は、都心にいることを忘れるような心地よさです。
おすすめはホテルオークラ特製のフレンチトースト。卵液に一晩浸して焼き上げた厚切りパンは、外は香ばしく中はとろけるような食感で、バニラアイスやメープルシロップと一緒にいただけばまさに至福のひととき。深煎りのコーヒーとどうぞ。
【恵比寿】東京都写真美術館併設のカフェ「フロムトップ」

恵比寿ガーデンプレイスにある「東京都写真美術館」は、写真と映像を専門とした国内唯一の美術館として1995年に誕生しました。
館内では国内外のアーティストによる展覧会や、時代を切り取ったドキュメンタリーなど、幅広いジャンルの作品に触れることができます。大きなガラス張りの建物は開放感があり、誰でもふらりと立ち寄りやすい雰囲気が魅力です。

1階にある「フロムトップ」は、吉祥寺の人気店「コマグラカフェ」の姉妹店として誕生したおしゃれなカフェ。大きな窓から光が差し込む店内にはソファ席やカウンター席が並び、外にはテラス席もあり、ゆったりと過ごせます。
人気のランチは「やさいカレーとルーロー飯のあいがけ」。スパイス香るカレーと、豚バラ肉をやわらかく煮込んだ台湾風ごはんを一度に楽しめます。他に、スイーツやコーヒーや日本茶、フルーツドリンクまで揃い、美術館での余韻を楽しみながらリラックスできるカフェです。
【三鷹】テラス席も♪ 三鷹の森ジブリ美術館「麦わらぼうし」

「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」など、世界に誇る人気アニメーションを生み出す「スタジオジブリ」の世界観を楽しめる「三鷹の森ジブリ美術館」。
名誉館主・宮﨑駿監督の「訪れた人が、自由に楽しんでほしい」という思いが詰まった、唯一無二の美術館です。

ゆっくり美術館を楽しんだ後は、敷地内にあるカフェ「麦わらぼうし」へどうぞ。
お天気の良い日は、開放的なテラス席がおすすめ。宮﨑監督描き下ろの小旗が付いた「くいしんぼうのカツサンド」など、手軽に食べられる軽食を中心にいただくことができます。
【六本木】まるで空中! 国立新美術館「サロン・ド・テ ロンド」

逆円錐型の建物の上部に広がるティーサロン「サロン・ド・テ ロンド」。天井が吹き抜けのため、まるで空中にいるかのように感じるなんとも開放的な空間です。
世界の名だたる美術館を設計した黒川紀章氏がデザイン。洗練された雰囲気のなか、上質な紅茶やスイーツをいただくことができます。

こちらではドリンクやスイーツ、サンドイッチなどを提供。人気のメニューは、好きなケーキと、コーヒーまたは紅茶が選べる「ケーキセット」。
ケーキは6種類ほど用意されていて、時季によって入れ替わるケーキもあります。
【浅草橋】東京タロット美術館「カフェタロー」

日本で初めてタロットカードを輸入販売したニチユーが手掛ける「東京タロット美術館」のミュージアムカフェ「CAFÉ Tarot (カフェタロー)」。美術館から徒歩約5分、浅草橋にあります。
美術館が「自己との対話」をテーマとしているのに対し、カフェは「他者との対話」がテーマ。店内には自由に利用できるタロットカードが用意され、触れることができます。

メニューは地球と身体にやさしいプラントベース(植物性由来)の食事やスイーツがメイン。
ドリンクは、アンモナイトコーヒーマーケット(東京都文京区)にて焙煎された、CAFÉ Tarot(カフェタロー)オリジナルのコーヒー豆、リーフルダージリンハウス銀座(株式会社リーフル)の紅茶やハーブティーを楽しむことができます。
【南町田グランベリーパーク】「Peanuts Cafe スヌーピーミュージアム」

南町田グランベリーパークにある「スヌーピーミュージアム」が、大幅な拡充、オリジナルグッズなどをさらに充実させ、2024年2月1日にリニューアルオープン。
エントランスには大きなスヌーピーが出現し、新設された「スヌーピー・ワンダールーム」をはじめ、巨大なスヌーピーがいる「スヌーピー・ルーム」にショー演出が加わるなど、見どころが満載です。
DRIVE ME CRAZY!アイスプレート
隣接する「PEANUTS Cafe スヌーピーミュージアム」が同時にリニューアルオープン。スヌーピーミュージアムを眺めながら食事ができるテラス席を新たに設置しました。
スヌーピーのイラストがデザインされたデザートメニューや、グランドメニューも続々と登場していますよ。
【六本木】サントリー美術館「カフェ 加賀麩不室屋」
美術館の入口。左側にミュージアムショップ、その奥にカフェがある
丸の内に1961年に開館し、2007年に東京ミッドタウンに移転した「サントリー美術館」。開館以来「生活の中の美」を基本理念としています。
日本の古美術から東西のガラスまで,3000ほどの作品を収蔵。常設展は行わず、年に数回の企画展を開催しています。
人気メニューのひとつ「くるま麩のフレンチトースト(抹茶)」 。注文を受けてから焼き上げてくれる
美術館併設の「カフェ 加賀麩不室屋(かがふふむろや)」は、金沢で150年の歴史を持つ加賀麩の老舗が手がける和カフェ。カフェは金沢市内以外でここだけです。
フレンチトースト(写真)やあんみつ、パフェなどのスイーツや、加賀麩の小皿料理が並ぶお膳などの食事のほか、展覧会の内容にリンクした美術館ならではの限定メニューも楽しみです。
【六本木一丁目】豊かな緑を望む泉屋博古館東京「HARIO CAFE」
都心とは思えないほど緑豊か。芝生や紫陽花、紅葉などが作り出す目の前の眺めに癒やされる
住友コレクションをはじめとする美術品を保存、公開する京都の「泉屋博古館」の分館として開設された「泉屋博古館東京(せんおくはくこかんとうきょう)」。
旧住友家麻布別邸時代から大切に保全されている庭園の緑の中に建つ美術館です。
重厚で洗練された佇まいが美しい「泉屋博古館東京」。左奥にあるのが「HARIO CAFE」
併設のカフェとして2021年にオープンしたのが、耐熱ガラスやテーブルウェアを製造、販売する「HARIO(ハリオ)」が手がける「HARIO CAFE」。同社製品で淹れた美味しいコーヒーや人気のチーズケーキ、時期によって替わるスイーツなどをいただけます。
店内で販売されているコーヒーや紅茶を淹れる器具や、ガラスのアクセサリーもすてきです。
【神谷町】菊池寛実記念 智美術館「カフェダイニング 茶楓 by 温故知新」
美術館の展示室や庭園と美しく調和する建物。一面の窓から庭園を望むことができる
現代陶芸のコレクター、菊池智(きくちとも)氏のコレクションを母体に、現代陶芸や工芸のすぐれた作品を紹介する虎ノ門の「菊池寛実記念 智美術館」。
2024年春にリニューアルした併設のカフェが、「カフェダイニング茶楓(さふう) by 温故知新」です。
全国各地から選りすぐった食材を食事でもスイーツでも。現代陶芸作家や窯元の器との組み合わせもすてき
全国で宿泊施設などを手がける「温故知新」ならではの、職人の技が光るセレクトを楽しめるこちら。肉や魚、野菜などの食材はもちろん、調味料、ドリンクまで、日本各地の風土や文化から生まれ、作り手の魂が宿った多彩な素材が並びます。
カジュアルフレンチや創作スイーツ、クラフトドリンクなどを、日本庭園に囲まれた店内でどうぞ。
【白金台】四季を感じる東京都庭園美術館内「カフェTEIEN」
真っ白なテーブルや椅子とガラス越しの緑が美しい店内
都営地下鉄・東京メトロ白金台駅から徒歩6分、JR・東急目黒駅からも徒歩7分の場所にある「東京都庭園美術館」。
国の重要文化財・旧朝香宮邸を改装した美術館で、展示はもちろん、アール・デコ様式の外観、内装、家具、美しい庭園まで見どころ満載です。
※ケーキは季節により異なる
庭園に面した新館の1階にあるのが「カフェTEIEN(テイエン)」。全面ガラス張りの空間は開放的で、目の前の庭園から四季も感じられる空間です。
メニューは季節限定のケーキをはじめ、日本茶や和スイーツ、食事など。展示の内容に合わせたコラボメニューが登場することもあり、何度訪れても贅沢な気分で過ごせます。
【東京・日本橋・京橋】アフタヌーンティーも。「アーティゾン美術館」

各線東京駅・京橋駅・日本橋駅からそれぞれ徒歩5分の場所にある「アーティゾン美術館」。日本の近代美術館の草分け・ブリヂストン美術館を前身とする新しい美術館です。
古代から現代まで多岐に渡るコレクションを、最新テクノロジーも駆使して展示しています。
アフタヌーンティーは15:00~17:00 (祝日を除く火、水、木曜/3日前まで要予約)
1階にはミュージアムカフェがあり、旬の食材を使った独創的な料理やスイーツを提供しています。
メニューは本格的なコースからアラカルト、アフタヌーンティーまで。作品鑑賞後はもちろん、おいしい食事やお茶をお目当てに訪れるのもおすすめです。
【清澄白河】木場公園も楽しめる♪「二階のサンドイッチ」

東京メトロ・都営地下鉄清澄白河駅から徒歩9〜13分、「木場公園」の中にある「東京都現代美術館」。館内にはカフェ&ラウンジ「二階のサンドイッチ」があります。
※料理はイメージです
こちらのサンドイッチはシェフが手がける絶品料理をパンではさむことで、手軽に味わえるようにしたもの。定番や日替わり、温めてもらえるおかず系やスイーツ系などが揃います。入館料なしで利用できるので、テイクアウトして公園で食べるのもおすすめです。
【用賀】砧公園さんぽも♪ 世田谷美術館「セタビカフェ」

東急線用賀駅から徒歩17分、砧公園の中にある「世田谷美術館」。館内には食事もお茶も楽しめる「SeTaBi Cafe(セタビカフェ)」があります。メニューは、キッシュやガレット、パスタなどのランチ(写真)やデザート、ドリンクまで豊富。思い思いに楽しめます。
館内からはもちろん、公園から入館料なしでの利用も可能。テラス席もあってペット連れもOKなので、砧公園さんぽの休憩にもぴったりです。テイクアウトメニューもあります。

いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介した中から、美術館に併設されたカフェをまとめてご紹介しました。メニューや営業時間、定休日、感染対策などは最新の情報をご確認のうえ、おでかけくださいね。
文:高柳涼子
