森の遊歩道や絶景カフェも。箱根の自然に溶け込む癒やしのミュージアム「ポーラ美術館」

森の遊歩道や絶景カフェも。箱根の自然に溶け込む癒やしのミュージアム「ポーラ美術館」

提供:ことりっぷ

 

箱根・仙石原の森に佇む「ポーラ美術館」は、印象派から現代アートまで多彩なコレクションを誇るミュージアム。木漏れ日を浴びながらおさんぽできる遊歩道や、森に包まれたようなカフェもあり、心と体をゆるめるのにぴったりです。

2025年11月30日までは「ゴッホ・インパクト―生成する情熱」も開催中。自然を肌で感じ、アートに触れて、リフレッシュしませんか?

 

 

白いラッピングバスで、森を抜けて美術館へ

白いラッピングバスで、森を抜けて美術館へ 強羅駅~ポーラ美術館の間を往復している無料送迎バス

箱根の玄関口「箱根湯本駅」から、箱根登山電車に揺られて約40分。終点の「強羅駅」からは、無料送迎で8分ほどで「ポーラ美術館」にたどり着きます。

シャトルバスは、白いボディに美術館のロゴを大きくあしらった特別仕様。車いすやベビーカー、大きな荷物にも対応した、ユニバーサルデザインのノンステップ車両になっています。

緑深い森をかけ抜けるその時間も、また楽しい♪ 景色を眺めているだけで、気持ちがどんどん穏やかになっていきます。

 

地下に沈む、森と調和した美術館

地下に沈む、森と調和した美術館 実は免震構造を採用。さらに湿気から作品を守るため、建物と壁の間には意図的に隙間が設けられている

この美術館の最大の特徴は、建物全体が地下に沈み込んでいること。富士箱根伊豆国立公園内にあるため「周囲の木々の高さを越えない」というルールのもと、建物を地中に設計しました。

 

美術鑑賞の前に“森のアートさんぽ”を

美術鑑賞の前に“森のアートさんぽ”を 木洩れ日が降り注ぐ遊歩道

美術館に入る前にぜひ立ち寄りたいのが、全長約1㎞の「森の遊歩道」。足元にはユーカリの枕木が敷かれ、踏みしめるたび、木のぬくもりが伝わってきます。

周囲に響き渡るのは、鳥のさえずりと、木々がそよぐ音だけ。自然のハーモニーに耳を傾けていると、体の中まで浄化されるよう。

 

アメリカの現代アート作家ロニ・ホーンによる《鳥葬(箱根)》

森の中には、彫刻作品が点在。なかでも、重さ約5トンのガラスでできた作品《鳥葬(箱根)》は、見逃せません。

透明度の高いガラスなので、上から覗き込むと、底まで透けて見えるほど。雨が降ると、くぼんだ表面に水がたまり、上面には森の木々が写り込みます。季節や時間によって、写り込むものがガラッと変わるのも、この作品の魅力。

 

自然に触れ、心がほぐれたら、いよいよ美術館へ。緑のトンネルのような“アプローチブリッジ”を渡り、エントランスへ向かいましょう。

 

彫刻家・板東優さんによる≪雪の子 Ⅰ ≫

アプローチブリッジの真ん中には、彫刻作品「雪の子 Ⅰ 」が。「ようこそ!」と語りかけてくるようで、ふっと心がゆるみます。

 

やわらかな光で満たされた館内

やわらかな光で満たされた館内 印象派の思想と建築の設計意図を「光」という軸で結んだ、斬新なデザイン

館内に一歩足を踏み入れると、そこは、やわらかな光に包まれた別世界。

森の景観を楽しめるように、左側の屋根は全面ガラス張り。しかも、構造を支えるリブまでガラス製というこだわりよう。光と緑が溶け合う空間に、思わず足を止めたくなります。

 

イギリスの彫刻家ヘンリー・ムーア作《座る女のための習作》

エレベーターを降りた瞬間、目に飛び込んでくるのはヘンリー・ムーアの彫刻。来館者を歓迎するかのように佇んでいます。

 

企画展でゴッホが与えた影響を追体験

企画展でゴッホが与えた影響を追体験

2025年5月31日~11月30日までは、「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」展を開催。期間中は、美術館が収蔵するゴッホ3作品を間近で楽しめます。

とくに人気なのが、ゴッホが亡くなる約1か月前に描かれた《アザミの花》。ゴッホ特有の太いタッチと青と緑の鮮やかなコントラストが印象的。この絵に向き合うと、彼は当時どんな心境で、何を残したかったのだろう……と思いを馳せずにはいられません。

しかもこの作品は、写真撮影OK。心に響いたら、ぜひSNSでシェアしてみて。

 

エドヴァルド・ムンクが晩年に差しかかる頃に描いた《犬のいる自画像》

企画展では、ゴッホ自身の作品だけでなく、ゴッホから影響を受けた画家たちの作品もたくさん展示されています。あの「叫び」で知られる、ムンクもそのひとり。

ゴッホが与えたインパクトが、ムンクの晩年の自己表現にどのように繋がっているのか、じっくり眺めてみてくださいね。

 

ゴッホから影響を受けた日本人画家の作品がずらり

日本で“ゴッホブーム”が起こったのは、大正時代から昭和初期にかけてのこと。その影響で、日本の画家たちは「色で感情を伝える」表現に挑み始めました。

今回の企画展では、そんなゴッホにインスパイアされた日本人画家の作品も数多く展示されています。「麦畑」「花」「自画像」など、ゴッホが何度も描いたテーマでも、表現のしかたは人それぞれ。色づかいや筆の動き、絵の空気感もまったく違っていて、見飽きることがありません。

 

モネやルノワールの“本物”に出会う

モネやルノワールの“本物”に出会う

企画展でゴッホの世界を満喫したら、コレクション展も忘れずに。ここでは、モネの《睡蓮》やルノワールの《レースの帽子の少女》といった、印象派を代表する名作が展示されています。

絵の表面の凹凸や、絵具の重なり、光の反射まで感じられるのは、実物だからこそ。見れば見るほど、繊細で美しい描写に胸が熱くなります。

 

アート鑑賞後は「カフェ チューン」でティータイム

アート鑑賞後は「カフェ チューン」でティータイム 秋には紅葉も楽しめる

展示を見終えたあとは、館内の「カフェ チューン」で余韻に浸ってみて。

ここは、天井が高く、開放感たっぷり。春にはやわらかな新緑が、秋には鮮やかな紅葉が窓いっぱいに映り込み、森に包まれたような気分でティータイムを楽しめます。

 

「ローストビーフサンド」(1,000円)、「コーヒー」(700円)※ドリンクセットは+600円

小腹を満たすのにぴったりなのが、「ローストビーフサンド」。ふんわりとしたパンに、自家製ローストビースと新鮮な野菜をたっぷりサンド。食べ応えがありながら、重すぎず、ヘルシーランチにもうってつけです。

そして、このカフェに来たら、美しいカップ&ソーサーにも注目。温かいコーヒーや紅茶を注文すると、美術館オリジナルの器で提供されます。絵柄は、モネ《睡蓮》、ルノワール《アネモネ》の2種類。名画を片手に、とびきり優雅な時間を過ごせますよ。

 

秋限定の新メニュー「アップルパイのバニラアイス添え」(900円)

秋らしいスイーツといえば、「アップルパイのバニラアイス添え」。あたたかいアップルパイの上に、ひんやり甘~いバニラアイスをのせて食べると、おいしさがグンとアップ。

すっきりとしたリンゴの酸味が効いていて、最後のひと口まで飽きずに楽しめます。

 

 1日限定20食の季節限定メニュー「洋梨のコンポートとチーズ⾵味のプリン」(900円)

もう一つ、秋だけの特別メニューが「洋梨のコンポートとチーズ⾵味のプリン」。なめらかなチーズ味のプリンに、赤ワインを使った洋梨のコンポートとジュレを合わせた、大人の味わいです。

 

ミュージアムショップでお土産探し

ミュージアムショップでお土産探し 美術館オリジナルの「ロゴサコッシュ」(2,750円)

最後に立ち寄りたいのは、館内のミュージアムショップ。企画展に合わせて作られた限定グッズのほか、ここでしか買えないオリジナルグッズが豊富にそろっています。

どれにしようか迷ったら、「Pola Museum of Art」のロゴがさりげなく入ったサコッシュを。シンプルなデザインで、デイリーに使えるのが嬉しい♪

 

こちらは、ロンドンのアクセサリーブランド「designsix LONDON」とのコラボによって生まれた、モネの《睡蓮》をイメージしたオリジナルアクセサリー。ひとつひとつ手作りだから、色味や表情が少しずつ違うのも魅力。感度の高い女性なら、きっと「こんなの待ってた!」と心がときめくはず。

慌ただしい日常を離れ、リフレッシュできる「ポーラ美術館」。今度の休日、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか。

 

 

文:安藤美紀

 

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