提供:ことりっぷ
スカイツリーから徒歩10分。かつて墨田区に工場を構え100年以上に渡って技術を受け継いできた「松徳硝子(しょうとくがらす)」が手がける「ちいさな硝子の本の博物館」があります。
ここでは、職人が手づくりした硝子製品に好きな絵柄を彫る「ガラス彫りリューター体験」が人気。世界にひとつだけのオリジナルグラスやペーパーウェイトを作ってみませんか?
ガラス製品と本。小さな店内にはわくわくがいっぱい
スカイツリーの見える路地に佇むガラスと本に囲まれた空間
「ちいさな硝子の本の博物館」は、都営浅草線・本所吾妻橋駅から徒歩4分。スカイツリーを望む下町の一角に佇む、ガラスの輝きがかわいらしい店です。
店内には、貴重なデッドストックのガラス製品や、セレクト作家の作品、そして数えきれないほどのガラス関連の本が並びます。墨田区の「すみだ小さな博物館」のひとつでもあり、これらの本は自由に閲覧が可能。
体験では、職人が手づくりしたグラスに絵柄や文字を彫り、自分だけのデザインに仕上げられる特別な体験ができます(要予約)。
店内の一角で自分だけのガラスづくり
デッドストックものなど、掘り出し物が見つかるかも
店内のガラス製品や本をながめたあとは、いよいよお待ちかねのガラス彫り体験です。これは職人が手づくりしたガラスに絵柄や文字を彫り、自分だけのデザインに仕上げられる特別なものです。
世界にひとつだけのガラスに
いろいろな体験用見本を展示。ガラス彫り体験の料金は2,970円
体験にかかる時間はおよそ1時間。ロックグラス、箸置き3個セット、ペーパーウェイト、お花の小鉢&箸置きセットの4種類から好きなものを選びます。 アイテムを決めたら、次はデザイン。ペットの似顔絵やお祝いのメッセージ、推しの名前を入れるのもおすすめです。絵が苦手な人は、絵柄集から好みのデザインを選んで組み合わせることもできますよ。
まずはペンで下描きを。絵柄集から選んだイラストも、少し位置をずらしたり反対側に配置するだけで、ぐっとオリジナル感を出せるのも楽しいポイント。ペン入れの段階では何度でもやり直しができるので、納得いくまで調整できます。
描き進めるスピードは人それぞれ。その人らしい個性が作品に
使用する機械は安全設計なので、初めてでも安心
いよいよガラス彫りのスタートです。リューターを手に取ると、最初は少し緊張しますが、鉛筆を持つように先端に近い部分を握り、ガラス面を撫でるようにすると上手に彫ることができます。
細かい模様も、縦方向に動かすことを意識してゆっくり彫っていくと、きれいな仕上がりに。
作品は当日持ち帰ることができる
体験中は、館長の村松さんが丁寧にアドバイスしてくれるので安心して進められ、気が付いたら夢中で作業していました。絵柄選びから彫り進めること約1時間で完成です。
完成したグラスに好きな飲み物を注ぐと、模様が光を受けてきらめき、また違った表情を見せてくれます。まさに“世界にひとつだけ”の特別な作品です。
絵柄集から選ぶなら金魚や花火、水草など季節感のあるデザインも人気だそう。グラスや箸置き、ペーパーウェイトは、遠近感を生かして背面にも模様を入れると、より立体的に仕上がります。
なぜ「博物館」? 店の歴史と貴重な資料
本棚には世界中のガラスに関する書籍がずらり
「ちいさな硝子の本の博物館」は、大正11年(1922年)創業の松徳硝子が運営母体。もともと本社のショールーム2階にあった「硝子の本の博物館」が前身です。数十年前に惜しまれつつ閉館しましたが、手づくり硝子の魅力をより多くの人に伝えたいと、現在の場所に再オープンしたのがこの店。
世界中から集められた約900冊もの専門誌やカタログ、作品集はたいへん貴重なものが多く、デザイナーやイラストレーターなど、創作のヒントを求めて訪れる人もいるそうです。
販売されているデッドストックのガラス製品
来館する人の多くはリューター体験を目的に訪れますが、資料の閲覧やガラス製品の購入だけでももちろんOK。
ガラスの技術をひもとく資料と職人技が息づく作品、そして自分の手でつくる体験が揃う「ちいさな硝子の本の博物館」は、硝子の魅力をさまざまな角度から感じられる特別な場所です。
文:加藤一生(オフィス・ポストイット) 撮影:古本麻由未
