提供:ことりっぷ
祇園のメインストリート・花見小路から東へひと筋の路地奥にのれんを掲げる京料理店「祇園うえもり」。川端康成や司馬遼太郎の文学作品にも登場する老舗豆腐店「森嘉」の豆腐を使った湯豆腐や、湯葉料理、夏は鱧など京都の四季が感じられる会席料理が楽しめます。
秋の深まりとともに寒さも増してくるこのごろ、京情緒と極上のくちどけが一度に堪能できる湯豆腐であったまりませんか。
花街・祇園、路地奥の隠れ家へ
花見小路のひと筋東側の路地へ
京阪祇園四条駅または阪急河原町駅から東へ徒歩10分ほど。八坂神社に向かって四条通を進み、花見小路へ。一帯は花街・祇園の中心部としていつも観光客でにぎわいますが、ひとたび路地へそれると古都らしい静かな空気に変わります。
そんな路地奥に連なる町家の一軒が、お目当ての京料理店「祇園うえもり」です。
風に揺れるのれんと季節の花にいざなわれて店内へ
靴を脱いで上がれるので、リラックスできる
板前さんとの会話も楽しめる1階カウンター席
祇園に店を構える前は、京都の嵐山で和食店を営んでいた店主の上森裕之さん。そのときのご近所さんが嵯峨豆腐の名店「森嘉」だった縁から、祇園で唯一森嘉の豆腐を使用する料理を提供することに。嵐山まで足を運ばなくても森嘉の豆腐がいただけるのは貴重です。
坪庭を望む1階のテーブル席。昼8,000円、夜1万円以上の予約で席の指定も可能
つくばいに滴る水の音も心地いい
2階にはテーブル&椅子席の個室も
名物メニューは「湯豆腐と湯葉の会席」
「湯豆腐と湯葉の会席」(昼・夜)4,950円は要予約
おすすめは、京都の四季を感じる食材や、天然物にこだわる料理長がみずから市場へ出向いて仕入れるという鮮魚の料理も味わえる「湯豆腐と湯葉の会席」。
ほわりと湯気の立つ木桶のなかからすくい上げ、自家製ポン酢に浸していただく豆腐は、つるんとなめらかな舌ざわりとほどよいコシのある食感で、ひと口ごとにうっとり。大豆本来の風味と甘みも感じられます。
自家製ポン酢は、昆布と鰹でひく繊細な出汁に京都の千鳥酢やすだちなどを使って仕上げる
大豆のうまみが凝縮した湯葉も
湯葉のお造り
ひろうすと湯葉のあんかけ
湯豆腐は一年を通して楽しめますが、夏は「冷奴会席」も人気なのだとか。まろやかな水と良質な大豆、匠の技が光る豆腐は、京都でぜひ味わっていただきたいご当地グルメのひとつ。京情緒が香る祇園で、滋味に富む湯豆腐を堪能してくださいね。
文:佐藤理菜子 写真:マツダナオキ
