提供:ことりっぷ
ガタンゴトンと住宅街や海沿いを縫うように走る江ノ電は、鎌倉駅から藤沢駅までの約10㎞を結びます。車窓からは、それぞれの土地の日々の暮らしと旅が溶け合うような穏やかな風景が流れ、沿線にはセンスのいい日用品や、日常を豊かにするお店が点在しています。
今回は江ノ電に乗って出かける雑貨屋さんと、ほっと一息つけるカフェをめぐるコースをご紹介します。レトロな電車に揺られて、古都らしい情緒と海風が心地よく交わるおさんぽへお出かけましょう。
北欧の暮らしに息づく道具に囲まれる「クローネ・フス鎌倉店」
人気の「貯金箱」(2,860円)※数量限定
雑貨屋さんめぐりのはじまりは、鎌倉エリアから。鎌倉駅から少し歩いたところにある「クローネ・フス鎌倉店」は、北欧をはじめとするキュートで実用的な雑貨が並びます。
扉を開けた瞬間に広がるのは、カラフルで楽しい柄のキッチンアイテムや、暮らしを彩るセレクト雑貨の数々。まるで北欧のおしゃれな友人の家に招かれたような、温かな雰囲気に包まれます。
「キッチンタオル」(3,300円~)
オープン当初から愛され続けているのが、シロクマの貯金箱です。
フィンランドの銀行が子ども向けに作ったノベルティグッズの復刻版で、丸い目をしたどこかぼんやりとした表情が何とも愛らしく、思わず連れて帰りたくなります。底の部分は鍵をかけられるようになっていて実用性も兼ねています。
「ポットウオッチャー」(1,100円)
洗練されたテーブルウェアとオーガニックな食卓「The HARVEST Store & Cafe」
鎌倉駅から徒歩約3分
観光客で賑わう小町通りから一本入った路地に佇む「The HARVEST Store(ザ ハーベストストア&カフェ)」には、暮らしの中で長く使いたくなるテーブルウェアが整然と並びます。
広々とした店の奥にはカフェも
毎日手に取りたくなる上質なカップやシンプルで美しい皿、国内外から選び抜かれたカトラリーなど、眺めているだけで心躍るラインナップ。じっくりと吟味すれば、自分だけの特別な器にきっと出会えるはず。
鎌倉らしい絵柄の中には看板犬も
気になる器でのんびり楽しむお茶の時間
カフェのカウンター席
お店の奥には、オーガニック素材を使った料理やスイーツを楽しめるカフェスペースがあります。厳選した素材を使った体と心に優しい料理やスイーツは、ふらりと立ち寄って、ゆったりとした時間を過ごすのに最適。
「レモングラス緑茶」(800円)「ブラウンナッツカントリーケーキ」(950円)
お店の雰囲気に合わせたシンプルで美しい盛り付けも魅力のひとつです。器の使い心地を実際に体験できるのも嬉しいところ。おいしい時間を過ごすと、暮らしに取り入れたいアイデアが浮かんできそうです。
鎌倉の食文化を見守る老舗の食品店「三留商店」
江ノ電長谷駅から徒歩約3分
ここからは江ノ電に乗って江ノ島方面へと向かいます。大仏様の参拝で賑わう長谷駅で下車したら、明治15年(1882年)創業の老舗「三留商店」へ。これまで4代にわたり、この地域の食文化を支え続けてきた歴史ある食品店です。
商品が整然と並ぶ昔ながらの食品店
一歩足を踏み入れると、選び抜かれた日本酒やワイン、調味料、世界各地から厳選された質の高い輸入食材が並びます。その品揃えは、食通を唸らせるほど。
美味しいパスタをつくるのに欠かせない食材
例えば、レ・ロッケ社のオリーブオイル、フランス産のゲランドの塩、そしてイタリアの最高級パスタ・マルッテリ社のスパゲティなど、魅力的な品揃え。
「WELKAMドリップパックコーヒー BOX」(1,080円/5袋入り)
長谷や鎌倉高校前といった江ノ電の駅ごとの風景をラベルにしたコーヒーのドリップパックや、オリジナルドレッシングは、鎌倉のお土産にぴったり。家族や友人へのギフトはもちろん、自宅用にも買って帰りたくなるアイテムです。
線路を渡って時を超えた美しさに出会う「Rアンティークス」
線路を渡ってお店へ
三留商店を後にして、江ノ電に揺られ稲村ヶ崎駅へ。ここで訪れるのは、線路のすぐわきに佇むアンティークショップの「Rアンティークス」。線路を渡って入ります。古民家を利用したお店は静かで、まるで時が止まったかのよう。
庭の向こうを江ノ電が行き交う
オーナー自ら買い付けるアンティークの数々は、時を経た美しさが宿っています。アンティークのイスやテーブルから、食器、お盆といった小さな生活雑貨まで、そのセレクトは多種多様。
落ち着いた古民家の佇まい
どのアイテムも、かつて誰かの暮らしを彩ってきたもので小さな傷や色あせが、年月のぬくもりを感じさせます。その感覚は、鎌倉の街の空気とどこか似ています。
セピア色の輝きを放つ
お気に入りを見つけて家に迎えれば、暮らしの中に穏やかな時間が流れ出すよう。そんな想像をしながら、ゆっくりと棚を眺めてはいかがでしょうか。
江ノ電ビューが楽しいカフェ「cafeうみのトナリ」
ランチも充実したカフェ
アンティークの余韻を楽しんだ後は、稲村ヶ崎駅をはさんだ反対側のエリアへ。江ノ電の線路沿いに進むと、隠れ家のようにひっそりと佇む「cafeうみのトナリ」が見えてきます。
その名の通り、海のすぐ近くにあり、こちらも江ノ電の線路沿いという、特別なロケーションです。
「クリームソーダ」(700円)
テラスでは席のすぐ横を、ゆっくりと江ノ電が走り抜けます。その瞬間は、まるで映画のワンシーンのよう。テラス席で海風を感じながらいただくコーヒーや手作りのスイーツは、格別の味わい。
居心地のいい店内
観光地の喧騒から少し離れたこのカフェは、時間の流れがとてもゆるやか。旅の途中でふと深呼吸するような穏やかなひとときに。
路面電車が走る街の素敵な雑貨店「cohiki」
品のいいセレクトショップ
稲村ヶ崎駅からさらに江ノ島方面へ。キラキラと光る七里ヶ浜の海辺を通り抜けた先の腰越エリアでは、路面電車となって車や自転車と並んで走り、生活感にあふれています。
昔ながらの鮮魚店や豆腐店、洋品店が並ぶなかに、生活雑貨のお店「cohiki(コヒキ)」もあります。
置くだけでも絵になる雑貨が揃う
インテリアの仕事をしていたオーナーがその経験を活かして、ヨーロッパやアジアのおすすめの雑貨やアンティークをセンス良くセレクトしています。使い心地の良い食器やカトラリー、さりげないけれど気の利いたアイテムは、愛着を持って長く使えそうなものばかり。
自然素材を使った日用品
この街の穏やかな日常を垣間見ながら、ゆっくりと雑貨を選ぶひとときは、心地のいい時間になります。心を満たしてくれるような、とっておきを見つけられますよ。
窓越しに江ノ電の姿を追うティータイム
カウンターの前を江ノ電が通り過ぎる
店内はゆったりとしたカフェスペースを併設しています。窓の外を路面電車となった江ノ電が、すぐそばを通り過ぎていく光景は腰越の街ならではです。
「ハンドドリップコーヒー」「バナナケーキ」のセット(935円)
人気の手作りのバナナケーキは、しっとりとした生地と、バナナの甘さが口いっぱいに広がり、歩き疲れた体をそっと癒やしてくれます。ハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒーや、香り高い紅茶と一緒に味わって。
レトロ電車と潮風が紡ぐ心豊かな一日

鎌倉のまちをゆっくりと走る江ノ電に乗っていると、時の流れが少し緩やかになる気がします。江ノ電は人と暮らしの温もりもつなぎます。心がほっとする街歩きに、ぜひお出かけくださいね。
文:高橋茉弓、写真:高橋茉弓、古本麻由未
