提供:ことりっぷ
静岡と神奈川の県境。静岡県小山町にある「豊門(ほうもん)公園」は、緑豊かな丘の上に佇む癒やしのスポット。園内でひときわ目を引くのが、国登録有形文化財に指定された「西洋館」です。
1階は「豊門カフェ」になっており、隠れ家的な人気店として注目を集めています。自然に囲まれ、レトロ建築を愉しむ、おいしい非日常時間をどうぞ。
豊かな緑に囲まれた、小山町のシンボル「豊門公園」
2005年、西洋館は国登録有形文化財に認定された
東名高速道路「足柄スマートIC」を出て、車を走らせること約15分。町の中心部から少し離れた丘の上に「豊門公園」はあります。
この公園が生まれたのは、明治〜大正期に活躍した実業家・和田豊治の邸宅を、東京・向島から小山町へ移築したことがきっかけ。「豊門会館」として復元され、1925年に公園として整備されました。
昭和初期には、白亜の洋館「西洋館」も加わり、2022年に1階部分が「豊門カフェ」に。訪れる人の目と舌を楽しませています。

中央に広がるのは、美しく手入れされた西洋庭園。春と秋にはバラが咲き誇り、秋には紅葉が彩りを添えます。
公園の開園時につくられた噴水塔
公園内の「噴水塔」も、見どころのひとつ。昭和初期につくられた昔の姿を今に伝える大切な建物として、国登録有形文化財に指定されました。
近づいてみると、サラサラ…と響く水音が心地良い♪ いつもよりのんびりとした時間が流れ、深呼吸したくなるほど。
肩の力をゆるめて、レトロ建築を楽しめる「豊門カフェ」
庭園でリフレッシュタイムを過ごしたら、「西洋館」でランチを。クラシカルな建物は、昭和初期に建てられ、富士紡績のゲストハウスとして使用されていたものだとか。
保存状態の良さと歴史的価値の高さから、2005年に国登録有形文化財に指定されました。

店内は明るく、肩の力を抜いてくつろげる雰囲気。ゆったりとテーブル席が配され、奥には、ストリートピアノも置いてあります。

「あっ」と目を引く、巨大なノリタケのティーカップは、空間のすてきなアクセントになっています。その横には、郷土史などの本がずらり。初めて小山町を訪れるなら、本を開いて、町の歴史に触れてみてくださいね。
ポーチのステンドグラスは、昭和初期に造られたもの
室内と庭園をつなぐポーチは、やわらかな光があふれる場所。昭和レトロと西洋クラシックが混ざり合い、時の流れがおだやかに感じられます。
お日様にまどろみながらのランチタイムは、何よりも贅沢な時間になりそう。
“金太郎マス”を生かしたパスタセット
「金太郎マスとほうれん草のクリームパスタ」静岡県産アメーラトマトが添えられたサラダ付き(1,300円)、+300円でドリンクセットに
地元ならではメニューを味わいたいなら、「金太郎マスとほうれん草のクリームパスタ」をどうぞ。小山町の清流で育った金太郎マスは、ほんのりとした甘みとうま味がたっぷり。コクうまなクリームパスタに絡めていただくと、おいしさが無限ループします。
また、食後のドリンクには、オリジナルブレンドのホット珈琲をセレクトして。大正時代につくられたオールドノリタケの器で提供され、特別感が漂います。
ここでないと味わえない、フォトジェニックなドリンク
「豊門ローズ」「豊門ローズ エターナル」(各650円)
美しい庭園を眺めながら、「豊門公園」をイメージしたドリンクはいかがでしょう?
ピンク色のドリンクは、春と秋に咲き誇るバラをイメージした「豊門ローズ」。イエローのドリンクは、「豊門公園」で撮影された映画がきっかけで生まれた特別なメニューです。
見て楽しく、シュワっとおいしい。とっておきの一杯ですよ。
「珈琲ゼリーサンデー」(600円)
さらに、近隣の御殿場市「ごてんば珈琲館」監修のオリジナルブレンドで作る、「珈琲ゼリーサンデー」も外せません。ほろ苦さと甘さがふんわり重なって、食後のデザートにぴったり。
ランチの後は、小山町の歩みを知れる資料室へ
ぬくもりを湛えた階段は、重厚な雰囲気
お腹が満たされたら、西洋館の2階へ足を運んでみて。この階段は、当時のまま残されたもの。自由に見学できる資料室へと続いています。
ぬくもりを湛えた階段は、重厚な雰囲気。一歩一歩踏みしめるたび、歴史の重みを感じられます。
富士紡績と小山町の歴史がわかる資料館
2階フロアは、パネル展示などの資料が並び、見どころたくさん。富士紡績のゲストハウス時代の設計図や、鮎沢川沿いに工場や社宅が広がっていた当時の姿も知ることができます。

園内には、数々の映画やドラマのロケ地としてひっぱりだこの「豊門会館」もあります。「豊門カフェ」を利用すれば、通常300円の入館料が無料に。ランチのあと、気軽にのぞいてみましょう。
文:安藤美紀
