アール・デコを基調とした建物やインテリアにも注目したい「東京都庭園美術館」

アール・デコを基調とした建物やインテリアにも注目したい「東京都庭園美術館」

提供:ことりっぷ

 

皇族の自邸として建てられたアール・デコ様式の美しい建物を利用した東京都庭園美術館。著名な海外デザイナーや工芸家の作品を惜しみなく反映した美しい館内は発見も多く、時間をかけて鑑賞したくなる場所です。

各部屋ごとにテーマが異なり、展示に合わせて家具の配置や照明も変わるので、何度訪れても新しい発見があります。建築好きにもファンが多いという美術館にでかけてみませんか。

 

 

ヨーロッパと日本の美が融合した建築物

ヨーロッパと日本の美が融合した建築物 海外の新たなデザインを取り入れた建物が美術館に/東京都庭園美術館 本館 正面外観

港区・白金台に立つ東京都庭園美術館は、皇族の旧朝香宮家自邸として建築された建物を利用したアール・デコ様式の美術館です。1933(昭和8)年に建てられた邸宅は、フランスの著名デザイナー、アンリ・ラパンと工芸家、ルネ・ラリックによる内装で、建築は宮内省(現宮内庁)内匠寮が手がけ、ヨーロッパと日本の美が融合した華やかな建物です。

各部屋ごとにしつらえや照明が変わり、建物そのものを作品のように楽しむことができます。

 

静かな庭園を歩けば四季の移ろいが感じられる

静かな庭園を歩けば四季の移ろいが感じられる 手前はエドゥアール=マルセル・サンドの「横たわる豹」、奥は安田侃の「風」の彫刻

四季折々の木々の移ろいを感じられる庭園を歩けば、都会にいることを忘れるほどの静けさが広がります。建築や照明、アート、そして庭園の美しさを一度に味わえるのも、この美術館の特徴です。庭園内にもアート作品が点在しているので、ゆっくりと庭歩きを楽しんでみては。

 

美しい意匠の部屋や装飾は心が華やかに

美しい意匠の部屋や装飾は心が華やかに 本館 次室の中央には、ラパンがデザインした香水塔が置かれている

デザインを担当したアンリ・ラパンは、フランスで活躍したアール・デコ期の芸術家で、室内装飾から壁画、家具など幅広いジャンルを手がけた人物。館内では、ラパンの手がけた優雅な意匠がひときわ目を引きます。

たとえば、白を基調とした“次室”は、繊細なレリーフや鮮やかな色彩の壁、半円球の漆喰の天井など、ヨーロッパの邸宅のような美しい空間に仕上がっています。

 

著名なガラス工芸家ルネ・ラリックの装飾も必見

著名なガラス工芸家ルネ・ラリックの装飾も必見 本館 1階の正面玄関。ラリックのガラスレリーフ扉

ラパンと並んで、この美術館の美術品や装飾を彩ったのが、工芸家のルネ・ラリックです。本館 正面入口のガラスレリーフ扉はラリックによるもので、翼を広げる有翼の女性像が型押しのガラス製法で作られています。また、大客室の《ブカレスト》や大食堂の《パイナップルとざくろ》などの美しいシャンデリアは、ラリックによるものです。

 

白黒の大理石がモダンな屋内ベランダ/本館 ベランダ

ラパンやラリックが手がけた著名な装飾品のほかにも、館内には美しいディテールが随所に見られます。大理石の階段や階段横に造られた壁面デザインの意匠、白と黒の大理石が組まれた床面は、殿下と妃殿下しか行き来できない屋内ベランダだったそうです。

また、各部屋で異なるアンティーク調の照明は、ひとつひとつがオリジナルデザインで、そのデザイン性の高さが際立ちます。

 

オリジナルの照明が美しい/左上:本館 殿下居間/右上:妃殿下寝室/左下:妃殿下居間/右下:殿下寝室

 

スイーツもランチも大満足な美術館併設のCafé TEIEN

スイーツもランチも大満足な美術館併設のCafé TEIEN TEIENティラミス850円とハーブティー カモミール800円

美術館 新館併設の「Café TEIEN」は、庭園を眺めながらゆったり過ごせる癒やしの空間で、鑑賞後のひと休みにぴったりです。

人気のTEIENティラミスは、抹茶とマスカルポーネチーズが絶妙にマッチして美味。ほろ苦い抹茶の味わいと、コクのあるティラミスが口の中に広がります。ハーブティーとの相性もGOODです。

 

ランチには、サンドイッチと野菜のマリネ、カマンベールチーズ、ジャンボンブラン、フルーツがBOXに入ったサンドイッチ“BENTO”セットがおすすめです。

 

サンドイッチ“BENTO”セット1,550円(ドリンク付き)

 

書籍からアートグッズまでそろうミュージアムショップ

書籍からアートグッズまでそろうミュージアムショップ 明るい店内でグッズ選びを

新館 ミュージアムショップには、アートなデザインアイテムや美術関係の書籍など、心躍るアイテムがいっぱい。朝香宮邸のアール・デコの意匠をモチーフにしたポストカードやステーショナリー雑貨など、ここでしか手に入らない魅力的なグッズが集まっています。

おみやげにぴったりの小物からインテリアに映えるアイテムまでそろっているので、お気に入りをじっくり選びたくなる場所です。

 

都会にありながら、静かな空間で美術品と向き合う豊かな時間を過ごせる東京都庭園美術館。ゆっくり時間を取って、アート鑑賞だけでなく、カフェ時間やグッズ探しも楽しみたいですね。

 

 

文:text:yuri asako(Crescente),photo:tomoyasu osakabe

 

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