提供:ことりっぷ
京都の新春を華やかに彩る平安神宮。その大鳥居を仰ぐメインストリートから一筋東の岡崎通には古い町家が残り、長年愛されてきた洋食やうどんの名店が並びます。
また、干支の午にちなんだ神社へお参りし、新たな年の幸せを祈りましょう。
前編では平安神宮と周辺の立ち寄りスポットをご案内し、後編では岡崎通をおさんぽしながら粟田神社へ向かいます。新春のアート&カフェさんぽ、スタートです。
創建から130年の節目にはんなり賑わう市民の総社「平安神宮」
朝堂院の正門にあたる應天門(おうてんもん)は緑の瓦が印象的 ※2025年12月現在、平安神宮百三十年祭記念事業のため一部の社殿を修復中
1895(明治28)年に、平安遷都1100年を記念し創建した「平安神宮」。京都で在位した最初の天皇・桓武天皇と、最後の天皇・孝明天皇を祀り、平安宮の朝堂院を再現した壮麗な社殿が並びます。

こちらは本殿の右に建つ蒼龍楼。青龍が都の東を守護するとされたことにちなんでいます。

社殿を取り囲むように築かれた神苑は、明治時代の作庭家七代目小川治兵衛の手によるもの。琵琶湖の水を引き入れた4つの庭からなります。
絶景庭園を眺めながら 優雅なアフタヌーンティー「平安神宮会館」
フレンチのシェフとパティシエによる10種類以上のスイーツやセイボリーが盛り込まれた冬の京アフタヌーンティー「縁結び」 4,500円。季節に合わせ内容が変わる
平安神宮東隣のバンケットでは、京の味覚をふんだんに使った京アフタヌーンティーが楽しめます。お茶はサンフランシスコ発「Mighty Leaf」のオーガニックティー6種から好きなものを好きなだけ。

アフタヌーンティーのテーブルからは平安神宮の庭園を大きな窓越しに見渡せます。運がよければ雪景色に出会えるかも。
目の前に広がる神苑を愛でつつ、2時間というゆったりしたティータイムを過ごし、心ほどける贅沢体験をしてみては。
ドビソースが味の決め手。ボリューミーな京の洋食「グリル小宝」
落ち着いた明るい店内
平日でも開店前に行列ができる洋食の名店「グリル小宝」は1961(昭和36)年の創業。店名は、祇園の洋食店「たから船」で修業をしていた初代が、独立をしたときにリスペクトを込めて「小宝」としたそう。
ドビソースをたっぷり味わえる、オムライス(中) 1,380円。中は牛肉と豚肉が入ったケチャップライス
18日かけて仕込むドビソースは、オムライスをはじめカツサンドなどあらゆるメニューに使われており、その奥行のある味わいは小宝ならでは。
志津屋のパンにラードでカラリと揚げたビフカツを挟んだ、カツサンド3,090円
ランチも和菓子も焼き菓子も。素敵がそろった隠れ家カフェ「Cafe ヒペリカム」

ガラスの扉と鉢植えの緑が迎えてくれる独特の世界観を醸す「Cafe ヒペリカム」。棚には器や小物の雑貨などが並び購入もできます。

店主のネコへの強い愛が伝わってくる「ねこさんクッキー」はチョコチップの目の位置が少し変わるだけで表情もさまざま。選ぶのに迷ってしまうほどのかわいらしさです。

体にやさしい雑穀米を使ったカレーや、サンドイッチ、チーズケーキなどの焼き菓子が揃い、どのメニューもテイクアウトが可能。

注文を受けてから仕上げるおはぎは、北海道産小豆をきび砂糖でじっくり炊いた自家製あんこを、滋賀の羽二重糯に黒米、きびなどの雑穀をブレンドした餅で包んだ人気メニューです。甘さ控えめで素材の味が楽しめますよ。
ギャラリーみたいなお台所のセレクトショップ「京都 おうち」

古い町家を改装した器を中心とするギャラリー「京都 おうち 岡崎本店」。
「暮らしを楽しむ」ことをテーマにした著書もある店主の田中千恵さんが、ていねいに手入れしながら、選りすぐったよいものを使う楽しさに目覚め、このギャラリーショップを開いたのは10年前の2015年のこと。全国の作家による陶磁器をメインに、ガラス、木工、竹細工など、日々の暮らしを彩るアイテムがそろいます。

丹波篠山で活動する市野耕さんの器は1,980円~。花びらのようにひらひらしたフォルムが軽やかです。白は透明な釉薬、青は松の灰から作る灰釉、金色はマンガン釉を使用しています。

いかがでしたか?
岡崎通へは、京都駅から地下鉄烏丸線に乗り、烏丸御池駅で東西線に乗り換え、東山駅で下車します。そこからは徒歩で、平安神宮へは北へ約12分です。
後編では岡崎通をおさんぽしながら粟田神社へ向かいます。楽しみにしていてくださいね。
文:戸塚江里子 写真:小川康貴 編集:ことりっぷ編集部
