日本が誇る宇治茶の生産地で、京都府唯一の村・南山城村(みなみやましろむら)。人口約2,300人の小さな村ですが、年間約60万人が訪れる道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」を中心に近年、人気の観光地となっています。
その道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」に隣接し、京都府内のみならず、三重の伊賀や奈良へもアクセス便利なホテルが「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」。快適なホテルステイを楽しみながら、おいしいお茶と名産品を味わう、京都・南山城村の旅をリポートします。
目次
村茶尽くし!道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」
道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」は、京都府内で18番目の道の駅として2017年にオープン。南山城村では宇治茶の産地として京都府産のお茶の約2割を生産していて、道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」は南山城村産のお茶を指す「村茶」をコンセプトにしています。
道の駅内の「のもん市場」には南山城村やその周辺地域で作られたお茶や農作物、お弁当、お酒などが所狭しと並び、注目は「むらちゃプリン」(410円)。南山城村産の高級抹茶「春摘みオクミドリ」をたっぷり練り込んだプリンは、濃厚な味わいです。ほかにも、常温で持ち帰れる「むらちゃ水ようかん」(380円)など、南山城村産のお茶を使った商品を購入できます。
「村風土食堂 つちのうぶ」では、南山城村産のお茶を食事で楽しめます。「お茶づくし御膳」(1,600円)は南山城村産の抹茶「オクミドリ」を衣に混ぜた天ぷら付きの「天丼」や、春摘みの抹茶を練り込んだ「茶そば」など、南山城村らしさあふれるセット。村のおばあちゃんの家庭の味を再現した「大豆南蛮」も味わえます。
ランチだけでなく朝食も楽しむことができ、ほうじ茶で炊いた茶粥をメインにした「茶粥御膳」(1,000円)は朝の身体に染みる、優しい味わい。村の人はこの茶粥を「番茶のおかいさん」と呼ぶそうで、食堂で働くスタッフたちとの交流も魅力です。
道の駅 お茶の京都みなみやましろ村
- 住所
- 京都府相楽郡南山城村北大河原殿田102
- 営業時間
- 9:00~18:00
※店舗によって異なる - 定休日
- 6月第3水曜日、12月第2水曜日
- アクセス
- 【電車】JR「月ケ瀬口」駅より徒歩約10分
- 公式サイト
- 道の駅お茶の京都みなみやましろ村
茶畑を一望!「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」
道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」から徒歩約30秒で到着する「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」は、「未知なるニッポンをクエストしよう」をコンセプトに全国29施設を展開する「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト」のホテルの一つ。地方の道の駅に近接しているのが特徴で、地域観光の活性化にも貢献しています。
スタイリッシュなロビーラウンジには、抹茶をひくための石臼や和菓子の木型からつくられた現代美術作品などが展示され、京都のお茶文化を感じるしつらえ。ランプシェードは京都・丹波黒豆から着想を得たデザインとなっています。
客室は「スタンダード」と「ドッグフレンドリールーム」の2タイプで、「スタンダード」は「キングルーム」と「ツインルーム」から選べます。約25平米でバスルームとベッドルームの仕切りは収納式・可動式となっており、広く感じる造りです。
部屋から見える景色も「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」の魅力。一部客室の窓の外には茶畑が広がっていて、南山城村の風景をゆったり堪能できます。
シャワールームとトイレは独立。シャワールームには手持ちシャワーとレインシャワーの両方が備わっています。
スリッパ、歯ブラシ、ミネラルウォーター、ハンドソープ、ボディーソープ、リンスインシャンプーなど、基本的なアメニティもあらかじめ客室に用意されています。ルームウェアはワンピースタイプ。
パブリックスペースにはコーヒー、紅茶、お味噌汁などが用意されていて、24時間利用可能。南山城村産の煎茶とほうじ茶が楽しめるのは、「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」ならではのうれしいポイントです。
朝食付きで予約して、ご当地の「朝食ボックス」を味わうのもおすすめ。「抹茶のポテトサラダ」「そば寿司」「抹茶パウンドケーキ」など、南山城村の味を好きな場所で楽しめます。
「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」の周辺、京都や奈良には複数の「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅」が点在していて、各ホテルを巡るのも楽しい旅になります。
そのお供に持っていきたいのが「スタンプラリー手帖」(2,500円)。「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅」の全29ホテルでその土地を表現したスタンプを押すことができ、集めたスタンプの数に合わせてプレゼントがもらえますよ。
村人の案内で巡る「お茶摘み&お茶工場見学」
南山城村でより村の人の暮らしにふれるような体験をするなら、村人に案内してもらうのが一番。
「むらびとらべる」の「お茶摘み&お茶工場見学(料金など要問い合わせ)」では、一般の人が入ることはできない茶畑の風景を楽しみながら、お茶の作り方を学べます。今回案内してくれた森本健次さんは、道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」を運営する株式会社南山城の代表取締役社長。南山城村生まれ、生粋の村人です。
南山城村は京都・宇治から続く宇治茶のベルト地帯に位置し、霧が発生しやすいことや朝晩の寒暖差が大きいこと、水はけの良い傾斜があることなど、おいしいお茶をつくれる条件がそろっています。
体験ではまず「お茶摘み」からスタート。自分で摘んだ茶葉で入れたお茶を飲むことができます。青々しいフレッシュなお茶は、生産地に来たからこそ楽しめる味です。
続いては摘んだお茶を煎り、10分以上揉みながら乾燥させていきます。森本さんによると、揉むことで、お湯を注いだときに葉の中の成分が出やすくなるとのこと。この工程を経たお茶は、先ほどの摘みたてのお茶よりも旨みあふれる味わいに! 手間をかけることによって、よりおいしいお茶になることを学びました。
茶畑から移動して訪れたのは「辻本製茶工場」。3代目の辻本豊さんの話を聞きながら、「蒸す」→「揉みながら乾燥」→「製品化」というお茶づくりの工程を目の前で見学しました。
辻本製茶工場で主に作っているのは、宇治茶では珍しい「深蒸しかぶせ茶」。一般的なお茶よりも製造時の蒸し時間が長いため、渋みが少なく、飲みやすいのが特徴です。
味、香り、形状、色味など最高の茶葉になるよう、すべての工程にこだわっている辻本さん。蒸した後、複数の機械を使って揉みながら乾燥させる時間は、なんと約4時間半!
深蒸しかぶせ茶は水出しで試飲しましたが、村の澄み切った空気と同様にとても爽やかな味わいでした。辻本製茶工場のお茶は、道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」でも販売しています。
伊賀忍者の里にある「大田酒造」を見学
南山城村は三重・滋賀・奈良の3県に接していて、特に「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」から車でわずか3分ほどで県境をまたげる三重県・伊賀市を巡るのもおすすめです。
伊賀といえば伊賀忍者が有名ですが、「大田酒造」は伊賀忍者・服部半蔵の名を冠した日本酒で知られる蔵元。1892年創業の老舗で、現在は7代目となる大田有輝さんが杜氏を務めています。
現在、大田酒造では平均年齢約35歳のスタッフ4名で酒造りに邁進。木桶を使用する伝統的日本酒造りを続けながら新作にも挑戦し、40種類以上の日本酒を製造しています。
大田さんの杜氏就任後は麹保存用冷蔵庫を導入するなど、新たな取り組みも。温度管理に特に気をつけ、透明感のあるスッキリとした飲み口を目指しているそうです。仕込み期間外となる5〜9月頃は、蔵見学も可能です(日程など要相談、電話で問い合わせ)。
大田酒造の直営店「酒蔵りかこ」では大田酒造の日本酒や梅酒を購入できるほか、運転者でなければ事前予約で試飲もできます。その時のおすすめを試飲でき、この日は「半蔵 純米大吟醸 磨き40」「半蔵 純米大吟醸 神の穂」「半蔵 特別純米酒 神の穂」を。
「半蔵 純米大吟醸 磨き40」は、G7伊勢志摩サミットの乾杯酒にも採用された逸品で、山田錦の旨みを感じながらクリアな後味を堪能できました。
株式会社 大田酒造
- 住所
- 三重県伊賀市上之庄1365-1
- 公式サイト
- 株式会社 大田酒造
約200年続く老舗店で伊賀名物「豆腐でんがく」を
1829年創業の「田楽座わかや」は、伊賀名物「豆腐でんがく」を約200年作り続ける老舗です。11代目の吉増浩志さんは「不易流行(ふえきりゅうこう)」を大切に、伝統や本質は変えずに時代に合わせた料理を提供。豆腐でんがくはもちろん、伊賀牛ステーキや地酒も味わえます。
豆腐でんがくは四角に切った豆腐に串を打ち、炭火で焼いていきます。頃合いを見て味噌を塗ると、香ばしいにおいがふわり。味噌も自家製で、春には木の芽味噌、秋〜冬は柚味噌を楽しめます。
豆腐でんがくはコースやセットで楽しむことができ、「伊賀牛ステーキ付き」(7,000円※要予約)が一押し。全16本の豆腐でんがくと、上質な旨みを感じる伊賀牛ステーキなどを存分に楽しめます。
豆腐でんがくは形の崩れない木綿豆腐を使っていますが、口に入れるとトロっと溶けるような柔らかさ。ミシュランガイドにも掲載された「田楽座わかや」の自慢の味を、ぜひ現地で楽しんでみてください。
田楽座わかや
- 住所
- 三重県伊賀市上野西大手町3591
- 営業時間
- 11:00〜14:00、17:00〜20:00
- 定休日
- 月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
- アクセス
- 【電車】伊賀鉄道「西大手」駅より徒歩約2分
京都府唯一の村・南山城村を中心に、地域の風土にふれて、新しい発見を楽しむ。日々の喧騒から離れ、お茶とおいしいグルメに癒やされながらゆったりと過ごす旅になりました。
「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」へは、公共交通機関を使って訪れることも可能です。ローカルな魅力を思う存分体験できる村へと旅立ちませんか?
フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ
- 住所
- 京都府相楽郡南山城村大字北大河原小字殿田105
- アクセス
- JR「月ヶ瀬口」駅より徒歩約10分
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 11:00
- 駐車場
- あり
取材・撮影・文/小浜みゆ
