日本最古の神社の一つである「石上神宮(いそのかみじんぐう )」や約1,700もの古墳があり、悠久の歴史を辿る旅ができる奈良・天理市。日本書紀や古事記にその名が残る「山の辺の道」を歩けば、自然にも癒やされます。
そんな奈良・天理を旅する際の拠点としてぴったりなのが、「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」。道の駅「なら歴史芸術文化村」に隣接するホテルに宿泊し、千年の時を超える歴史旅へと出かけてみませんか。
目次
文化財を修理している様子を間近に!道の駅「なら歴史芸術文化村」
「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」に隣接する道の駅「なら歴史芸術文化村」は、2022年オープン。「文化財修復・展示棟」「交流にぎわい棟」「芸術文化体験棟」など、複数の施設が集まっていて、奈良の歴史や芸術、食文化にふれられます。
中でも特徴的な施設が「文化財修復・展示棟」。ここでは仏像彫刻、絵画・書跡、歴史的建造物、考古遺物などの修復工房を無料・予約なしで見学することができます。修理をする上で大切にしているのは、文化財の価値を損なわずに次の世代に伝えることだそう。
訪れた日は、県指定文化財「多坐弥志理都比古神社(おおにいますみしりつひこじんじゃ)本殿」の修理を行っており、解体した本殿の部材の劣化した部分を、健全な木で補う様子を見学できました。
「交流にぎわい棟」では、新鮮な地元の野菜や奈良の名産品を購入可能。奈良県のブランドイチゴ「古都華(ことか)」「アスカルビー」をはじめ、天理市発祥のスタミナ系ラーメン「天理ラーメン」、奈良県吉野地方で生産される「吉野葛」を使ったお菓子など、充実のラインナップです。
なら歴史芸術文化村
- 住所
- 奈良県天理市杣之内437-3
- 開館時間
- 9:00~17:00
※施設、店舗によって異なる - 休館日
- 月曜日(休日の場合は翌平日休館※ショップ・レストランは営業)、12月28日~翌年1月4日
- アクセス
- 【電車】JR・近鉄「天理」駅より車で約10分、またはバスで「奈良芸術文化村」停留所下車、徒歩約1分
【車】名阪国道「天理東」ICより約7分 - 公式サイト
- なら歴史芸術文化村
古道・山の辺の道近く。「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」
「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」は、道の駅「なら歴史芸術文化村」と並んで建つ宿泊施設。「未知なるニッポンをクエストしよう」をコンセプトに全国29施設を展開する、「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト」のホテルの一つです。
アクセスはJR・近畿日本鉄道「天理駅」より車で約10分(事前予約で無料送迎サービスあり)。ハイキングコースとして人気の「山の辺の道」へも徒歩で行ける場所に立地します。
1階は広々としたロビーラウンジで、24時間いつでも無料のコーヒーや紅茶を楽しむことが可能。重なり合う奈良の山並みをイメージしたランプシェードや、天正年間から伝えられている「赤膚焼(あかはだやき)」など、奈良の伝統工芸品が展示されています。
1〜4階に位置する客室は「キングルーム」、または「ツインルーム」の2種類。快適性を追求したシンプルな設計となっており、寝心地の良いベッドは疲れた身体を癒やしてくれます。広さは約25平米で、定員は2名。
シャワールームには、手持ちシャワーとレインシャワーの2種類のシャワーが備わっています。アメニティはスリッパ、歯ブラシ、ミネラルウォーター、ハンドソープ、ボディーソープ、リンスインシャンプーなど。ルームウェアはワンピースタイプです。
宿泊プランは奈良の味を楽しめる「朝食ボックス付き」がおすすめ。柿の葉寿司や胡麻豆腐など奈良の郷土料理が詰め込まれた2段のボックスを、朝7:00からフロントで受け取ります。鹿の形に切り取られたニンジンもとてもかわいい、ホテルオリジナルの朝食ボックスです。
「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」は「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」まで車で約50分の距離なので、両ホテルに宿泊する2泊3日の奈良・京都旅を計画するのもいいですね。
また、「スタンプラリー手帖」(2,500円)を購入して「フェアフィールド・バイ・マリオット」各ホテルを巡り、その土地を表現したスタンプを集めるのも、旅の良い思い出になるでしょう。
古墳や自然を楽しみながら、「山の辺の道」をハイキング
「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」に宿泊したら、ぜひ、7世紀初頭頃につくられた「山の辺の道」のハイキングを。天理駅〜三輪駅の約14キロメートルが南ルートのハイキングコースとして設定されていて、古墳や柿畑などのどかな風景を楽しめます。
全14キロメートルの中で好きなようにコースを設定することができ、今回歩いたのは、天理市の「石上神宮(いそのかみじんぐう)」から「長岳寺」までの約5.4キロメートル。
「石上神宮」は崇神(すじん)天皇の勅命で建立され、日本書紀には伊勢神宮同様、皇室と特別なゆかりのある「神宮」として記載されている日本最古の神社の一つです。国宝指定の拝殿などを見学でき、自然に癒やされながら観光も楽しめます。
「山の辺の道」沿いには長さ約190メートルの前方後方墳「西山古墳」など見どころが点在しており、「夜都岐(やとぎ)神社」もその一つ。この地方には珍しい茅葺き屋根の拝殿があり、無人ながら御朱印を押すこともできます。
さらに、歩いている途中の楽しみが野菜の販売所。周辺の畑で採れた新鮮な野菜が手ごろな価格で販売されています。多くは無人でお釣りがでないので、小銭を持っていくようにしましょう!
「石上神宮」を出発し、約2時間観光しながら歩いて到着した「長岳寺」は、824年に弘法大師が創建したと伝えられる由緒正しい高野山真言宗の寺院。秋の紅葉が有名ですが青もみじも美しく、ハイキングのゴールにぴったりのスポットです。
「山の辺の道」は自由にハイキングできるほか、ボランティアガイドに案内してもらうことも可能で、天理市の公式サイトより申し込めます(料金はガイド1名1日につき、交通費として1,000円)。
地元の人が集う人気店「洋食Katsui 山の辺の道」
歩いた後のランチは、「長岳寺」近くの「洋食Katsui 山の辺の道」へ。1999年に大阪・心斎橋で創業し、現在の店舗は2017年に移転オープン。「気まぐれランチの日」や「朝カレーの日」など日替わりメニューも人気で、連日地元の人でにぎわいます。
看板メニューは、「エビフライ定食」(3尾 1,800円)、「ハンバーグステーキ定食」(1,800円)、「黒毛和牛ロースの網焼き定食」(2,400円)など。数量限定のため、売り切れることも多いのだとか。
そのほか、好きなメインを選べる前菜・スープ・サラダ・デザート付きの「メインディッシュコース」(4,200円〜※要事前予約)もあり、「ビーフシチューコース」(5,300円)はじっくり煮込まれたビーフがとても柔らかく絶品。地元産のおいしい野菜や天理市のパン屋さんが作ったバゲットと一緒に、ホッと安心する洋食を味わえます。
洋食Katsui 山の辺の道
- 住所
- 奈良県天理市柳本町577-1 天理市トレイルセンター
- 営業時間
- ブレックファースト(火〜日)/9:00〜10:00
ランチ&cafe(火〜日)/11:00~16:30
ディナー(木〜日・祝日のみ)/17:00~21:00(LO.20:30)
※月曜日は11:00~14:00 - 定休日
- 第1月曜日
- アクセス
- JR「柳本」駅より徒歩約20分
- 公式サイト
- 洋食Katsui(勝井)山の辺の道
奈良のおいしい地酒と食を味わうなら「すぎ乃 天理店」
夕食は、おいしい食事とお酒を楽しめる「すぎ乃 天理店」へ。自家製だしを使った「創作おでん」や宮崎県のあじ豚を使った「豚しゃぶ」が人気のお店です。
代表の杉野公一さんは、おいしい食材やお酒を求めて全国各地を巡っていましたが、近年は奈良県産に注目して原点回帰。この日も地元の食材をふんだんに使った地産地消ディナーを楽しみました。
料理は、全国的に有名な今西酒造の代表銘柄「みむろ杉」の酒粕を使った「奈良漬ポテトサラダ」、奈良県田原本町産トマトを使用したぽんつゆ仕込みの「冷やしトマト」、オクグチファーム・ヤマノベポークの「肩ロース西京漬け」などを堪能。
お店のスタッフが朝、畑で収穫した「大和丸茄子」を使った田楽もおいしく、奈良の食材の魅力を実感できました。
全国各地から厳選したお酒も楽しめますが、一押しは奈良の地酒。清酒発祥の地とされる奈良はその歴史の深さだけではなく、新しい風も吹く注目の酒どころです。「すぎ乃」が今注目している酒蔵は今西酒造「みむろ杉」、油長酒造「風の森」、千代酒造「櫛羅(くじら)」など。その時々で飲めるお酒は変わりますが、出合えたらぜひ試してほしい銘酒です。
すぎ乃 天理店
- 住所
- 奈良県天理市川原城町229
- 営業時間
- 日〜木/17:00~24:00(L.O.23:30)
金・土/17:00~翌2:00(L.O.翌1:30) - 定休日
- 月曜日(祝日の場合は翌火曜日休み)
- アクセス
- JR・近鉄「天理」駅より徒歩約5分
- 詳細
- しゃぶしゃぶ 豚しゃぶ すぎ乃
市名の由来「天理教教会本部」を見学
天理市の歴史を紐解くと、1954年に6町村の合併により誕生。その名は土地に根付く「天理教」が由来で、全国的にも珍しい宗教文化都市です。
「しだれ桜」が見られる観光スポットとしても有名な「天理教教会本部」の神殿と礼拝場は、24時間いつでも誰でも参拝可能。敷地が非常に広く、特に3,157畳もの広さを持つ荘厳な神殿は圧巻で、独自の文化を体感できます。
天理教教会本部
- 住所
- 奈良県天理市三島町1-1
- アクセス
- JR・近鉄「天理」駅より徒歩約17分
- 公式サイト
- 天理教
古民家ホテル&レストラン「うだ薬湯の宿 やたきや」
天理市に隣接する宇陀(うだ)市の「うだ薬湯の宿 やたきや」は、自然に癒やされる体験ができる古民家ホテル&レストラン。茅葺き屋根の上に瓦屋根を重ねたような、大和棟(やまとむね)という屋根が特徴の築300年の古民家を改築しており、食事だけでも利用できます。
東京でオーガニックレストランを営み、8年前に奈良へ移住した棚木武史シェフが手がけるイタリアンを提供。敷地内で育てた無農薬野菜や、育て方にこだわった奈良県産の野菜を使用し、素材を活かした料理をコースで味わえます。
敷地内の薬草農園で主に育てているのは、セリ科の「大和当帰(やまととうき)」。セロリのような爽やかな風味が特徴で、サラダやクラフトコーラなどで楽しめます。「クラフトコーラ」(900円)は、大和当帰の葉、シナモン、クローブ、カルダモン、コリアンダーなどが入ったスパイシーな味わい。スッキリしていて、食事にも合います。
食事の後は敷地内や周辺を散策し、デジタルデトックス。森で瞑想したり、野生の薬草を探してみたり。車もほとんど通らない人里離れた山あいは、都心で暮らす人にとっては非日常そのものです。
うだ薬湯の宿 やたきや
- 住所
- 奈良県宇陀市榛原八滝1835
- アクセス
- 近鉄「榛原」駅より車で約10分
「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」に宿泊し、奈良の歴史・自然・文化を深く体験する天理旅。時空を超え、はるか昔に想いを馳せる特別な時間を過ごせます。
主要観光地ではない、知るひとぞ知る旅先を探している人には特におすすめ。のどかな町で日常を忘れ、ウェルビーイングな時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道
- 住所
- 奈良県天理市杣之内町元山口方438-7
- アクセス
- 【電車】JR・近鉄「天理」駅より車で約10分、またはバスで「奈良芸術文化村」停留所下車、徒歩約1分
【車】名阪国道「天理東」ICより約7分 - チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 11:00
- 駐車場
- あり(先着順)
取材・撮影・文/小浜みゆ
