チェックインと同時にパスポートを持って入ると、そこには雄大な富士山とワクワクが止まらない遊びの王国が広がっています。河口湖の富士山麓に広がる「HANZ OUTDOOR RESORT」では、薪割りやバーベキューなどキャンプならではの体験に加え、ジャグジーや薪ストーブといったラグジュアリー感も堪能できます。アクティビティも充実していて、思う存分に身体を動かして遊んだ後の夕食はいつも以上に格別です。
到着~チェックイン
清涼な気候と息をのむ絶景で人気を集める、山梨県の河口湖。HANZ OUTDOOR RESORTは、河口湖と富士山の間に位置し、富士山を眺めるのに絶好のロケーション。
中央道を使えば車なら都内から1時間半~2時間という近さも人気の理由。バスタ新宿からも河口湖行きの高速バスが出ていて、河口湖駅からタクシーに乗ること10~15分で到着します。
敷地内に入れば空に向かって伸びるアカマツの木々に囲まれ、早くも空気が違うことに気付くはず。正面を向けばフォークリフトが目に入り、宿泊施設というよりテーマパークに訪れたようです。
チェックインで向かったのは、江戸時代に建てられたという由緒ある武家屋敷。今は「HONKAN」として生まれ変わり、足を踏み入れると歴史が刻まれた重厚な柱や梁に出迎えられます。
長い年月を経て培われた風格に惚れ惚れしますが、上杉謙信の家臣として仕えた一族が暮らしていたと知ると、建物からにじみ出る存在感にも納得です。
桜が満開の時期に訪れると、通常のウェルカムドリンクでいただくブドウジュースと一緒に桜の風味が香る特別なお茶も味わえます。そして、手渡されたのが一人ひとりに用意された特別なパスポートです。
パスポートには滞在中の案内が記され、読み進めると「全力で遊ぶずら!」や、「森に暮らす先住民と仲良くしてりょ~」と山梨ならではの甲州弁が散りばめられ、スタッフはガイドとなって日常とは異なる別世界に誘ってくれます。
すべての案内を聞いたら、最後のページに入国スタンプを押してチェックインは完了です。
HANZ OUTDOOR VILLA
敷地にはHANZ OUTDOOR VILLA、GLAMPING HANZ PAO、RESIDENCEという3種類の宿泊施設があり、それぞれで異なる滞在を楽しめるのが魅力です。VILLAには武家屋敷の古材が活用され、立ち並んでいる景観から既に趣が感じられます。
2名用のお部屋に加え、ファミリーやグループ旅行にぴったりな4名用のお部屋もあり、その中でも景観や建物の造りによって3タイプに分かれています。
HANARE Lでは、リビングから幾重にも重なっているアカマツの木々が見渡せ、日本らしい風景を堪能できる自慢のお部屋です。
2階建てのメゾネット仕様で、広さは50平方メートルほど。1階にシングルベッド2台と2階にダブルベッド1台が設けられています。立派な梁やフローリングからは木の温もりが感じられ、暖色のラグやベッドカバーを添えることで、より洗練された空間に。
それでもどこかホッと和める心地よさがあるのはきっとスタッフ自らが手作りしたというヘッドボードやカウンターのおかげです。
お部屋の中央にあるジャグジーはベッドやリビングからも行きやすく、時には就寝のぎりぎりまで長湯を堪能したり、時にはバーベキューをしながら足湯代わりに浸かったりと、非日常な環境を存分に楽しんでほしいという想いから。噴射された水流はちょうど腰まわりに当たり、日々の疲れも癒やされます。
シャンプー、コンディショナー、ボディシャンプーには濃縮オリーブリーフエキスが配合され、つややかな仕上がりに。ハーバル・ウッディの香りがお部屋の雰囲気にも合っています。
洗顔料や化粧水といった基礎化粧品もHONKANのアメニティカウンターにあり、歯ブラシなども常備。バスローブはありますが、パジャマや浴衣はないので、自分のものをご準備ください。
RESIDENCE & GLAMPING HANZ PAO
建物好き、歴史好きなら「HONKAN」同様に移築された「RESIDENCE」がおすすめです。外観は現代風の清楚なたたずまいですが、滞在してみると100年近い歴史の軌跡を感じることができます。
堅固な扉の先には土間のような空間が広がり、天井も高々と開放的。屋内と屋外の境界があいまいなのも昔の建築ならではです。
奥には薪ストーブでもスタイリッシュなデザインが光る、ドイツの「スキャンサーム」製が置かれ、美しい炎のゆらめきが時間の経過を忘れさせてくれます。
2階への階段が続く奥の間には囲炉裏が設けられ、そこは自然と人が集まる団らんの場に。壁には“日本のピカソ”と呼ばれた島田勇さんの大きな絵画が架けられ、ここでの滞在を鮮やかに彩ります。
建物の総面積は260平方メートル以上と桁違いの広さで、5室の寝室にはそれぞれツインベッドがあり、最大10名まで宿泊できます。立派な梁だけでなく、オリエンタルな絨毯に西洋のチェスト、そして壁にはふすま絵など、世界中の文化的要素が見事に調和され、唯一無二のデザインを楽しめるのもこのお部屋の魅力です。
一方、アカマツの木々に囲まれた「GLAMPING HANZ PAO」はキャンプ特有の自然との一体感を存分に感じられるお部屋になっています。
2・3・4名仕様になっていて、どのお部屋も28平方メートルのドーム型テントにはグランピングならではのふかふかなベッドにエアコンや冷蔵庫がそろっていて快適に過ごせます。
キャンプで不便を感じやすいトイレやシャワーなどの設備も、自分たち専用のものが隣接しているので安心です。
よりキャンプらしさを感じてもらえるようにと薪割りから火起こしまで、講習を受けて自らの手で食事の準備をするのが「PAO」の特徴。食材には国産和牛のサーロイン、山梨県産の甲州富士桜ポーク、信玄どりと様々なお肉を味わえます。
夜になればテントの明かりが幻想的に浮かび上がり、昼間とは異なるドラマティックな世界がお待ちかねです。
アクティビティ
ラグジュアリーな滞在の中でもキャンプならではの自給自足の体験を大切にしているこちらでは、自分たちで薪ストーブ用の薪を調達します。スタッフ指導のもと、斧で薪を割る感覚は新鮮そのもの。何度も斧を振り下ろしながら薪に割れ目を徐々にいれていき、最後にパーンと真っ二つに割れる瞬間は爽快です。
ガラスのボトルに水を注げば滞在に必要な飲み物も確保。約40年の歳月を経て、じっくりとろ過された富士山の天然水はミネラルを豊富に含んだバナジウム天然水で、まろやかな味が全身にしみわたります。
無料のアクティビティも充実していて、森の中に築かれたアクティビティエリアではブランコやハンモック、それにスラックラインを無料かつ自由に楽しめます。木漏れ日が気持ちよく、身体全体を使って遊べば爽快感も抜群です。
森林浴と外気浴を同時に楽しめるバレルサウナ(有料)も、心身が共に整えられるめったにない機会。ヒノキの芳醇な香りに満たされ、好きなタイミングでロウリュができるのも貸し切りならではの醍醐味です。
HONKAN近くの「KURA」ではキャンプ用品を無料でレンタルでき、子ども用のおもちゃやボードゲームを貸し出しています。まるで秘密基地のように様々な道具が揃っていて、見ているだけでもワクワクする空間です。
思いっきり身体を動かしたら、最後はHONKANの大浴場でリフレッシュを。富士山の天然水は肌ざわりもなめらかで、新陳代謝の促進や美容効果も期待できるのだそう。露天風呂も完備で、風を感じ、空を眺めながらの入浴は気分をいっそう開放的にしてくれます。
夕食
キャンプの食事といえばバーベキューは欠かせません!「数あるアクティビティの中でも、うちで体験いただける最大のアクティビティがバーベキューなんです」と、支配人の梅澤さん。
スタッフの鈴木さんも「自分の食べたい時間に好きなものを食べられて、しかも焼き加減や味つけも自分好みに調節できるのはバーベキューの魅力です」と力説。バーベキュー好きのスタッフが手掛けるメニューに期待も高まります。
夕食の時間になると甲州牛のもも肉、骨付きソーセージ、信玄どりなど山梨県産の食材を中心に、ムール貝やホタテなど魚介の旨みをたっぷりと味わえるアヒージョやお米が入った飯ごうがお部屋に届けられ、その豪華さに大興奮です。
炭に火を点けてもらい、焼き始めると遠赤外線効果でお肉はジューシーなのに驚くほどやわらか。噛むほどに濃厚な味が口の中に広がり、これを機にバーベキューにハマってしまいそうです。
夕食のバーベキューでは、宿泊するお部屋に関わらず、バーベキュー用の旬野菜やキノコ、それに前菜のチーズとデザートなどはビュッフェ形式になっていて、自分の好きなものを選べます。食事の量を調節でき、自分好みに夕食をアレンジできる自由さはここにも顕在です。
こちらではバラエティ豊かなワインや自家製の果実酒をワインセラーで保管。ワインはどれもバーベキューとの相性で選ばれたこだわりの1本で、世界各国の銘柄が揃っています。ワインリストにはワインが作られた土地や味の特徴が丁寧に記され、1冊の本のように読み応えがあります。
国産ワイン誕生の地である山梨に訪れたからこそ、地元産のワインはいただきたいもの。華やかな宴の幕開けにぴったりなのが日本固有種の甲州とマスカット・ベーリーAで作られたスパークリングワイン「酵母の泡」です。泡はきめ細かく繊細で、控えめながらにキリっとした味が食事に花を添えてくれます。
夕方から焼き始めて、気が付けば頭上には月が昇り、満点の星と共に富士山の稜線がくっきりと。終わりの時間を気にせず、満腹具合を見ながら食事のペースを自分たちで調節できる、この好き勝手で自由な時間が一番のぜいたくなのかもしれません。
食事を終えて、一日の終わりを落ち着いた気分で締めくくりたいならHONKANにあるバーへ。棚にはウイスキーなどのリキュールが勢ぞろいしていますが、目を引くのが大きな瓶に入った自家製の果実酒。梅、柚子、すももからグアバやキウイなど、思わず試したくなるものばかりです。
おすすめのすももは、酸味と甘みのバランスが絶妙で、最後にふわっと香るリキュールが一日の余韻に浸らせます。心身ともに満たされた気持ちを抱きながら、眠りに就きます。
朝食
翌朝、窓を開けてみると空気の清々しさに気持ちよく目が覚めます。身支度を整えたら、部屋に置いてあるコーヒーミルで豆を挽き、ゆっくりと蒸らせば芳醇なコーヒーの香りにホッと一息。昨夜に引き続き、コーヒーを入れるのもここでは楽しいアクティビティのひとつです。
お手製のカウンターには、敷地内で撮影された四季折々のハガキが用意されています。コーヒーを片手に、自分宛に滞在を振り返ってみたり、大切な人宛にこっそりと想いを綴ったり。ペンを走らせることで、この旅の思い出がいっそう濃くなりそうです。
朝食の時間になる頃には、お腹も空腹に。HONKANでは瑞々しい野菜やフルーツ、ヨーグルトやハムなどの洋食メニューをビュッフェでいただきます。
オレンジジュースは1杯ずつ搾りたてを味わえるのもうれしいポイント。搾った後の果実にハチミツを足して、パンやヨーグルトと一緒に食べればマーマレードとして楽しめるのだとか。このひと手間でより食材をおいしくいただけます。
朝食をいただくレストランにはテーブル席の他にカウンター席も設けられ、そこは富士山を眺める絶好の展望席。均整のとれた山容は美しく、見るだけでご利益を授かりそうです。
朝食のメインディッシュはバーベキュー同様にその場で出来たてを。自分たち専用のスキレットとカセットコンロが用意されていて、テーブルでベーコンエッグやオムレツが作れます。
エネルギーをチャージしたら、新たなアクティビティに出発!河口湖ではカヌーツアーが実施され、普段とは異なる視点で富士山や河口湖を見られると話題。うっそうと生い茂る樹海をドキドキしながら巡る青木ヶ原樹海ツアーも富士山のふもとならではの体験です。
最近、身体を動かすことで心地よい疲労感を感じながらのリフレッシュが休息につながるというアクティブレスト(積極的休養)が注目されていますが、まさに「HANZ OUTDOOR RESORT」は理想の場所。ここでは見るもの、触るものすべてが遊びの対象に。まるで好奇心旺盛な子ども時代に戻ったように滞在をワクワクさせてくれます。
HANZ OUTDOOR RESORT
- 住所
- 山梨県南都留郡富士河口湖町勝山3283-1
- 交通アクセス
- 河口湖ICより車にて約9分
- 駐車場 有り
- 27台 無料
取材・撮影・文/浅井みら野



