海の青と弥山の緑、そして歴史的建造物が絶景を生み出す、日本三景・宮島。島全体がパワースポットとなっている特別なこの地の暮らしを体験してみたい。そんな願いをかなえる宿が、「ホテル宮島別荘」です。
日々の疲れは瀬戸内海を望む大浴場で癒やして、旬の食材のおいしさを最大限活かしたメニューや広島の地酒に舌鼓。木のぬくもりを感じられる客室は、友人や家族はもちろん1人で過ごすことも可能です。まるで別荘に来たかのような落ち着きのある空間で大人の宮島旅を満喫した、1泊2日の宿泊体験記をご紹介します。
目次
アクセス・チェックイン
新幹線が停車するJR広島駅から、山陽本線に乗り換えて約30分。JR宮島口駅から徒歩すぐのフェリー乗り場へ向かいます。約10分の船旅のあと目の前に見えるのが、「ホテル宮島別荘」です。宮島のフェリー乗り場から一番近い宿泊施設なので、観光の拠点として最適です。
プロデュースしているのは、宮島で100年以上の歴史を誇る老舗宿の「錦水館」。コンセプトは「大人のための宮島の我が家」で、家に帰って来たかのような居心地の良さと、さまざまな体験を提供してくれます。
ゲストラウンジ・テラス
チェックインは15:00から。まずは宿泊者のみ7:00~深夜1:00まで利用できるラウンジ「こもLe美」へ向かいます。好きな音楽を聴いたり宮島に関する書籍を読んだり、まったりとした時間が流れます。
コーヒーや宮島限定の紅茶などソフトドリンクが充実しているほか、スジャータのアイスもバニラ・抹茶・ストロベリーの3種が用意されています。夕方には名産品のもみじ饅頭も登場し、こちらも無料でいただけました。
ウッドテラスにはドーム型テントがあり、天気がいい日はこの中にドリンクを持ち込んで過ごすのもおすすめです。
ロビーの目の前にあるベーカリー「島旨PAN」は、「宮島でおいしいパンを食べてほしい」との思いから誕生。誰でも利用できるので、近所の方や通りすがりの観光客が次々と訪れていました。名物は広島県産のブルーベリーを使ったジャムとコクのあるクリームチーズを巻き込んだ「宮島ブルーベリーブレッド」で、デザートを思わせるリッチな味わいを楽しめます。
Tシャツやトートバッグなど、シマウマをあしらったオリジナルグッズも購入できます。
「島旨PAN」
- 時間
- 9:00~17:00
客室
山の別荘 ジュニアスイート
客室は「町家」「海」「山」の3タイプがあり、どの部屋も快適に眠れるベッドスタイル。なかでも特別な日に華を添える客室が、宿唯一のジュニアスイートルームです。こちらのお部屋は山側に位置し、木漏れ日を浴びながらのんびりと過ごせます。
洗練されたインテリアで統一された客室内には、独立したセミダブルベッドが4台用意されています。バスルームからは森林の凛とした空気が感じられ、開放感抜群です。
山の別荘 スタンダードクイーン
季節によって異なる雰囲気を楽しめる山側の客室は、スイート以外にもあります。ダブルベッドが目を引くクイーンルームはカップルに人気のお部屋ですが、お日にちによってはシングルで宿泊することも可能。大きなベッドで大の字になってぐっすり眠るという、最高のぜいたくがかないます。
森林を身近に感じながら浸かるお風呂は格別。運が良ければ窓の外に、野鳥が来ることもあるそうです。
海の別荘 海スタイルトリプル
今回宿泊したのは、港側に位置するトリプルルーム。小上がりにシングルマットが3台敷き詰められて、女子旅で利用すれば就寝前に会話も弾みそうです。
窓の外に広がる宮島の日常や対岸を行き来するフェリーを眺めたり、マッサージチェアで体をほぐしたりと、気ままに過ごせました。
全室エントランスで靴を脱いで上がるのも、別荘に来た気分を高めてくれます。館内履き用のスリッパが用意されているので、移動も快適です。
山の別荘 ロフトシングル
個人的に一番心を奪われたのが、山小屋を思わせるお部屋です。こぢんまりとした造りが秘密基地のようで、宿泊するだけでワクワクしそうです。ベッドはロフトの上にあり、1階だけでなく枕元にもテレビが設置されているのがうれしいポイント。窓際にはライティングデスクも用意され、仕事もはかどる空間だと感じました。
山の別荘 ロフトダブル
2名で利用できるロフトタイプのお部屋も。シングルルームはシャワーブースですが、こちらはユニットバスが付いています。なおロフトへ向かう階段は少し急なので、足腰の弱い方や車いすの方は別の客室を利用するのが良いでしょう。
展望畳大浴場
湯けむりの向こうに広がる絶景に感動
お部屋でくつろいだ後は、最上階にある展望風呂「湯Like」へ。こちらの大浴場はホテル内で一番の絶景スポットとなっていて、穏やかな瀬戸内海と青空を一望しながら湯浴みを楽しめます。
景色は時間帯や天候によって表情を変えるため、滞在中は何度も足を運んでみたくなってしまいます。特に宮島一とも称される美しい夕日や、神々しい朝日は必見です。
目の前に広がる絶景はもちろん、浴室内に敷かれた畳もこちらの大浴場の魅力のひとつ。和の心を感じられるだけでなく滑りにくいというメリットもあり、小さなお子さま連れでも安心です。
光明石を使用した準天然温泉(人工温泉)で、やわらかなお湯が特徴。肩こり、腰痛、冷え性、疲労回復などに効果があると言われています。
脱衣所に用意されたドライヤーは高級ヘアケアブランドの「ReFa(リファ)」。熱ダメージから守りながら、理想的なツヤ髪をかなえてくれます。クレンジングやスキンケア、アメニティも豊富に用意されているので、手ぶらで訪れても安心です。
お風呂上りには無料のアイスで至福の時間を。
館内着は動きやすいジャージ素材で、SサイズからLLサイズまで幅広くそろえられています。持ち運びに便利なトートバッグと共にフロント前に用意されているので、大浴場に向かう前に立ち寄りましょう。
「湯Like」
- 時間
- 15:00~翌1:00、5:00~11:00
夕食
地元の食材を生かした料理を、ビュッフェで好きなだけ味わう
夕食は地下1階にあるレストラン「シマ・クラシック」でいただきます。料理のプロデュースは山形県のイタリアン・レストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフで、契約農家から届く野菜や採れたての鮮魚など広島県の食材をふんだんに使用した洋食ビュッフェを楽しめます。
お料理はあえて薄味に仕上げられているので、素材本来のおいしさをしっかり堪能できました。ポン酢や塩など、豊富に用意された調味料も地元のもの。好みの味を追求してみるのもおすすめです。
内容は季節によって変わりますが、この日は宮島産の殻付き蒸し牡蠣が登場。濃厚でクリーミーな味わいに、お酒もすすみます。
ビュッフェ台に並ぶ料理のほか、シェフがオープンキッチンで仕上げる料理もあり、揚げたての天ぷらやオーダー後に仕上げるパスタのおいしさは格別です。
低温で焼き上げたローストビーフはマストで食べたい一品。ソースをかけ、ガーリックチップと共にいただきます。
朝採れ野菜や厳選された食材をイタリアンの技法を駆使した創作料理に仕上げていて、多彩な味わいを楽しめます。
広島レモンサーモンをはじめ、4種の握り寿司も展開。和食派の人も大満足できるラインナップです。
広島県産の焼酎や日本酒など、アルコールも豊富。リキュールをウーロン茶やオレンジジュースと割って、カクテルも作れます。
爽やかなレモンゼリーや自分で作るソフトクリームなど、デザートの充実っぷりも甘党にはうれしいポイント。なかでも広島県産の酒粕を使ったバスク風チーズケーキ「宮島ブラック」は、とろけるような食感と華やかな香りがたまりません。お酒が好きな方は少しだけ塩をかけて、日本酒とのペアリングを楽しむこともできます。
蔵Vitto
夜はバー「蔵Vitto」でお酒をたしなむのも、宮島別荘だからこその過ごし方。京都・兵庫と並んで日本三大酒どころに数えられる広島の日本酒や地ビール、ワインに焼酎をカジュアルに楽しめます。なかでも一押しは、弥山の原生林で採れた宮島はちみつと広島県産の素材で作るジントニックの、オリジナルカクテルです。
広島県産の牡蠣をたっぷり乗せたぜいたくなピザやパリパリの餃子など、軽食も満載です。宮島は18:00を過ぎるとほとんどの飲食店が閉まってしまうため、宿泊客以外の憩いの場としても利用されています。
シェフ特製の日替わりタパスをつまみながら、気ままに飲み比べ。心がほぐれるひと時です。
「蔵Vitto」
- 時間
- 9:00~23:00(フードLO22:00、ドリンクLO22:30)
朝食
絶品フレンチトーストや旬野菜に舌鼓
翌朝は大浴場でお風呂に浸かったあと、夕食と同じレストラン「シマ・クラシック」で朝食ビュッフェを。栄養満点で体に優しい料理がずらりと並ぶ様子は圧巻です。
数々のメニューの中でも、「島旨PAN」の生食パンを使用したフレンチトーストは特に自慢の一品です。オーダーごとに鉄板で焼き上げて、表面はカリっと香ばしく中はふわとろの食感に。優しい甘さと小麦の香りがたまりません。ソフトクリームをトッピングすれば、よりリッチな味わいを堪能できます。
その日の朝に契約農家から届いた野菜も、好きなだけ味わえます。名物の「宮島ブルーベリーブレッド」をはじめ、「島旨PAN」のパンもずらりと勢ぞろい。
青しそ広島菜漬けや安芸紫にきざみ穴子と、ごはんと相性の良い料理も種類豊富。朝は和食派の人も満足できそうです。
最高な朝食の締めくくりには、広島県産小松菜スムージーや地元で愛されるチチヤス牛乳を。彩り豊かなおかずを好きなだけ味わって、しっかり元気をチャージできました。
チェックアウト
チェックアウトは11:00とゆとりがあるので、再びラウンジでくつろいだりお土産を見たりするのもおすすめです。売店ではラウンジで使用しているオリジナルアロマブレンドも販売されていて、香りをかぐたびに宮島での思い出がよみがえりそうです。
商店街散策
コロッケ専門店の「宮島コロッケ」では、看板メニューの「牛コロ(広島牛コロッケ)」(600 円)をオーダー。A3ランク以上の広島牛をぜいたくにたっぷり使用したコロッケで、かぶりつくと優しい甘みがたまりません。
秘伝のタレをまぶしたあなごめしのライスコロッケ「あなコロ(あなごめしコロッケ)」(600 円)も、他にはない一品です。
悠然たる宮島の絶景に旬の地元食材を使用した料理の数々、そして心地よく過ごせるお部屋。「ホテル宮島別荘」での滞在は、忙しい日常を忘れて自分の心を取り戻すかけがえのない時間となりました。大切な人との記念日や自分へのご褒美に、ぜひ訪れてみませんか。
ホテル宮島別荘
- 住所
- 広島県廿日市市宮島町1165
- アクセス
- JR宮島口駅よりフェリーで約10分。宮島桟橋より徒歩約1分
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 11:00
- 客室数
- 42室
- 駐車場
- あり/5~6台(無料)
撮影:大林博之 / 取材・文:石川知京
