2025年10月、東京のTAKANAWA GATEWAY CITYに誕生した「JWマリオット・ホテル東京」。マリオット・インターナショナルが手掛ける最上級ラグジュアリーブランド「JWマリオット」の首都圏初となるホテルで、心身の安らぎを追求した上質な空間が広がります。
東京湾岸のパノラマを独り占めする客室に充実のエグゼクティブラウンジ、東京タワーを望むインドアプール、ミシュランシェフ2名が監修するレストランなど、特別な時間を約束する要素がそろったこの場所で、心も体も解きほぐされる1泊2日の滞在記をお届けします。
目次
- ・JWマリオット・ホテル東京とは
- ・アクセス
- ・ロビー
- ・エグゼクティブラウンジ(昼)
- ・客室
- ∟エグゼクティブスイートキング
- ∟ベイデラックスツイン
- ∟コーナージュニアスイート
- ∟アーバンデラックスキング
- ・プール
- ・ジム
- ・スパ
- ・セリーンスペース
- ・夕食
- ・エグゼクティブラウンジ(夜)
- ・バー
- ・朝食
- ・チェックアウト
JWマリオット・ホテル東京とは
最上級ラグジュアリーブランド「JWマリオット」が東京に誕生
「JWマリオット」は、創業者のJ・ウィラード・マリオットが人生において大切にしていたマインドフルネスの考え方を根幹に据えたブランドです。きらびやかに魅せるラグジュアリーとは一線を画し、心と体が満たされる滞在をかなえてくれます。世界各地に125軒以上を展開していますが、日本では奈良に続き、東京の高輪がその地に選ばれました。
館内のデザインを手掛けたのは、ニューヨークとトロントを拠点にするデザインスタジオ「ヤブ・プシェルバーグ」。“光と影”をテーマにした設計で、静けさの中に豊かさを感じさせる空間を生み出しました。禅の美意識、高輪の歴史・自然美から着想を得たアートや意匠が随所に散りばめられているのも見どころです。
アクセス
趣の異なる2つのエントランスがお出迎え
「JWマリオット・ホテル東京」はJR高輪ゲートウェイ駅直結というアクセスの良さ。改札と同じ2階エントランスから入館します。JR品川駅からも徒歩圏内、羽田空港からは車で約20分の距離です。季節ごとに装いが変わるディスプレイが出迎えてくれ、一歩足を踏み入れた瞬間から「JWマリオット」の世界が始まります。
車で訪れる場合は1階のエントランスへ。足を踏み入れると、まず耳に届いたのは静かに流れる水の音。水面のきらめきが天井にやわらかく反射し、都会の喧騒から一気に別世界へと切り替わるような感覚です。高輪からも見える富士山をモチーフにした、天井の大きなオブジェが目を引きます。
ロビー
日本の伝統工芸をモダンに取り入れたレセプション
エレベーターで一気に30階へ上がり、レセプションでチェックイン。「JWマリオット」のシグネチャーフレグランス「EXPANSION(エクスパンション)」の香りがふわりと漂い、滞在への期待が高まります。手続きの間に提供されるウェルカムティーは、ペパーミントベースのハーブティーにレモンとライムを絞ったもの。特別なステイの幕開けにふさわしい爽やかな一杯です。
南部鉄器の素材から着想を得たレセプションデスクや鎌倉彫をモチーフにした天井の装飾など、日本の伝統的な手仕事をモダンに昇華させたインテリアも見逃せません。カウンターの背面に飾られた大きなアートは、写真家の巻嶋翔氏による東京湾の水平線を表現した写真作品です。
隣にはコンシェルジュカウンターが設けられ、観光案内や近隣のおすすめレストランなどについて相談できます。さらにライブラリーコーナーも併設されていて、世界各国のアートブックや日本の伝統芸術に関する書籍が並んでいました。
エグゼクティブラウンジ(昼)
エグゼクティブラウンジでアフタヌーンティーを
ラウンジアクセス付きの客室に宿泊、または有料(13歳以上18,000円、6〜12歳9,000円)で、27階のエグゼクティブラウンジを利用できます。時間帯ごとに提供する内容が入れ替わり、滞在中またはチェックアウト後は13:00〜15:00のアフタヌーンティーも楽しめます(2部制/1時間ずつ)。
メニューは季節ごとに替わり、ビュッフェスタイルでおかわり自由。日本の食材を積極的に取り入れた品々が並び、どれも手が込んでいて目移りしてしまいます。ベリームースやチョコレートタルトレットなどのスイーツのほか、桜香る釜揚げシラスのトルティーヤ、桜エビと胡瓜のミニブレッドなど季節感のあるセイボリーも充実。コーヒー・紅茶類、フルーツジュースといったドリンクも種類豊富です。
窓の向こうには東京の街並みが広がり、モノレールや新幹線、東京湾を行き交う船、羽田空港を離着陸する飛行機まで、ありとあらゆる乗り物が視界に収まります。飽きることのない景色を眺めながら、ゆったりとした午後のひと時を過ごしました。
客室
エグゼクティブスイートキング
客室は全200室。今回は94平米、定員3名の「エグゼクティブスイートキング」に宿泊しました。あえて明度を落として設計された入口からリビングルームへ足を踏み入れると、大きな窓を備えた開放感あふれる空間が広がります。自然の曲線からインスピレーションを得たという丸みのある家具類は、すべてヤブ・プシェルバーグによるオリジナルデザインです。
ベッドルームにはシモンズ製のキングサイズベッドを配置。枕元では小石を思わせるデザインのやわらかな照明が空間を灯します。こちらも大きな窓を備え、ソファに腰掛けて東京ベイの眺めとともにゆったり過ごせます。
明るいバスルームには洗面台が2つ並び、2人同時でも気兼ねなく使えるのがうれしいところ。ボトルをアップサイクルしたガラスコップや竹製歯ブラシなど、サステナブルなアメニティが用意されています。ドライヤーはダイソン、シャンプー・コンディショナー類はイギリス発のブランド「アロマセラピー・アソシエイツ」のものです。室内にはトイレも2カ所あります。
イタリア生まれのバスタブはユニークなフォルム。檜の香りのバスソルトが添えられていて、レインボーブリッジの夜景を眺めながら優雅なバスタイムを過ごせます。
スイートルームには通常の浴衣のほか、フランスの老舗メーカー「ガルニエ・ティエボー」製の特別なガウンと、イギリスの高級ブランド「デレク ローズ」のパジャマもそろっています。パジャマは薄手ながらほどよいフィット感があり、もう一枚の肌のような軽やかさ。朝までぐっすり眠れました。
客室からの眺望も大きな魅力です。きらめく東京の夜景はもちろん、朝日が昇る時間帯には水平線から昇る日の出も拝め、思わず見入ってしまいました。
ベイデラックスツイン
エグゼクティブラウンジも利用できる「ベイデラックスツイン」は47平米、定員3名。ダブルベッドが2台配置されていて、友人同士や家族での滞在にもぴったりです。窓からはレインボーブリッジを望み、時おり羽田空港を発着する飛行機の姿も。
洗練されたバスルームには深めのバスタブがあり、一日の疲れをじっくり癒せます。環境に配慮したアメニティもそろっています。
コーナージュニアスイート
60平米、定員3名の「コーナージュニアスイート」。角部屋のため2面に窓があり、視界の広さは格別。北西の部屋は天気のいい日には富士山が姿を見せることもあり、美しい夕日も楽しめます。ベッドはキングサイズが1台、大きな窓に向けて置かれているので、目覚めた瞬間から東京のパノラマが飛び込んできます。
バスルームからの眺望も素晴らしく、バスタブに入りながら東京タワーを望めるぜいたくな造りです。
アーバンデラックスキング
最もスタンダードな「アーバンデラックスキング」は43~47平米、定員3名。キングサイズのベッドが1台置かれ、窓辺にはソファスペースがあります。
周囲に高い建物が少ないため、東京の街並みを遠くまで見晴らせます。静かに過ごしたい方におすすめしたい、落ち着いた雰囲気の客室です。
プール
採石場をイメージした幻想的なプール
採石場をイメージしたという空間デザインが目を引く、広々としたインドアプール。都内のホテルとしては珍しい25メートルのプールと、ジェットバスを備えています。泳ぐだけでなく、プールサイドのカウチに寝そべって読書を楽しむ人の姿も。宿泊客専用の施設で、無料で利用できます(予約制、1枠60分)。
東京タワーを正面に望む、特別感のあるロケーション。夜になると無数の丸いライトが点灯し、幻想的な雰囲気に一変します。高温サウナとスチームサウナの2種類のサウナも併設されていて、汗を流してリフレッシュできます。
ジム
最新マシン完備のフィットネスセンター
最新の「テクノジム」のマシンを取りそろえ、眺望も抜群のフィットネスセンター。クライムミルやトレッドミル、クロストレーナー、スキルミルなど、種類が豊富でどんなトレーニングスタイルにも応えてくれます。宿泊客は無料で24時間利用できます。
毎朝7:00からはヨガインストラクターによる「マインドフルモーニングヨガ」を開催しており、宿泊者は無料で参加可能。有料でパーソナルトレーニングも受けられます。旅先でもトレーニングを欠かしたくないという方にはうれしい環境です。
スパ
ラグジュアリースパ「Spa by JW」で心身を整える
「JWマリオット」が誇るウェルネス施設「Spa by JW」。「Calm(静心)」「Invigorate(活力)」「Indulge(充足)」「Renew(再生)」という4つの要素を軸にしたトリートメントが受けられます。施術前のカウンセリングでその日の心身の状態を丁寧に把握し、一人ひとりに合わせた内容にカスタマイズしてくれるのが特徴です。
なかでも人気なのが、アメリカ・コロラド州発の高級スキンケアブランド「ISUN」のボディオイルとマッサージストーンを使った「シグネチャージェムストーン&クリスタルマッサージ」(105分、42,500円)。複数のオイルとストーンを使い分け、体とエネルギーバランスを整えてくれます。
さまざまなトリートメントルームを用意し、大きな窓からやわらかな光が差し込むペアルームも。バスタブや洗面台も完備され、まるでもう一つの客室のようです。施術後はスパ専用のラウンジでお茶をいただきながら、余韻に浸る時間を過ごせます。
セリーンスペース(瞑想)
静けさに身を委ねるセリーンスペース
「JWマリオット」のマインドフルネスの哲学を象徴するのが、30階の一角に設けられた「セリーンスペース」です。瞑想のための場所で、いつでも自由に訪れることができます。室内にはクリスタルボウルがあり、ヒーリングサウンドが静かに響いています。忙しい日常から離れ、ほんの数分でも身を置くだけで、気持ちが整っていくのを感じました。
夕食
世界的なシェフが監修するモダン地中海料理
ディナーはモダン地中海料理のレストラン「セフィーノ/Sefino」で。監修を務めるのは、ミシュランや「アジアのベストレストラン50」などでの高い評価を持つアルゼンチン出身のシェフ、アグスティン・バルビ氏です。南米とヨーロッパにルーツを持ち、幼い頃の食卓の記憶を原点に、心に響く一皿を生み出しています。
店内は天井が高く窓も大きくとられ、開放感にあふれています。窓の向こうには富士山方面の眺望が広がり、夕暮れどきの空や夜景を楽しめます。
入口では2,000本収容する巨大なワインセラーが出迎え、その先にはウェイティングバーがあります。野を駆けるうさぎの絵が壁を彩り、まるで物語の中に入り込んだような気分に。こちらでウェルカムドリンクをいただいてから客席へ向かいます。
インテリアはフランスの田舎の邸宅をイメージしていて、洗練された中にもくつろげる温かみがあります。奥にはセミプライベートルームやプライベートルームも備えています。
この日いただいたのは、肉と魚の2つのメイン料理を盛り込んだ全7品のコース(25,000円)。季節ごとに構成は変わりますが、コースの中の3品をご紹介します。
前菜のマグロのタルタルは、青森・大間産の本マグロの赤身に、南スペインのニンニクソースであるアホ・ブランコと沖縄産の海ぶどうを合わせた一皿。フランス産のクリスタルキャビアを追加(+5,000円)し、さらに深い味わいに。海ぶどうの磯の風味と、チリとパセリのオイルの香りが絶妙なバランスを生んでいます。
肉料理は仔羊のロースト。ニュージーランド産仔羊のカレ・ダニョーと呼ばれる部位をハーブとともに低温から火を入れ、最後に炭火で仕上げています。やわらかな肉質にフォンドボーと赤ワインのソースが寄り添い、柚子胡椒が爽やかなアクセントに。ヒヨコ豆のピュレやナスの味噌田楽風ローストなど、地中海と和の要素が融合した付け合わせも見事です。お皿にオリーブのフレークが散りばめられているのにも驚かされました。
食事に合わせるワインも楽しみの一つです。アグスティン・バルビ氏の祖先のルーツである地中海の国々の銘柄を中心に、約250種・700本のワインをストックしていて、ソムリエが料理に合わせてセレクトしてくれます。ここでは肉料理に合わせ、スペインの赤ワイン「EL ANDEN」(グラス2,800円)をいただきました。果実味豊かでまろやかな口当たりが仔羊の脂身となじみ、心地よい余韻が続きます。
シグネチャーディッシュはアロス・カルドソ。スペイン語で「アロス」は米、「カルドソ」は出汁を意味し、スペイン・マヨルカ島発祥といわれる雑炊のような米料理です。アグスティン・バルビ氏が幼少期に食べた、おばあちゃんの料理を表現しているのだそう。目の前で熱々の状態でサーブされ、うれしいことにおかわりも可能です。
アカエビと貝の出汁、イベリコ豚のチョリソー、香味野菜をソテーして甘みを引き出したソフリットなどの旨みをお米に吸わせていて、優しくも奥深い味わい。お米は秋田県産の「あきたさらり」を使い、アルデンテのような食感を実現しています。一皿ごとに感動がある、記憶に残るディナータイムでした。
エグゼクティブラウンジ(夜)
夜景を眺めながらフード&ドリンクも満喫
エグゼクティブラウンジでもビュッフェ形式で軽食を味わえます。17:00〜18:30/19:00〜20:30の2部制で、そのあと21:00~22:00はコーディアル&デザートタイムです。暮れゆく東京の景色や輝く夜景を眺めながらのひと時は格別です。
ラインナップは日替わりで、豚の角煮といった和食から、トリュフクリーム添えのポテトグラタン、韓国風海苔巻き、天使エビのスイートチリソースなどジャンルはさまざま。食事をするのにも十分です。サラミやチーズなど、グラス片手につまめる品も充実しています。
アルコールは赤白スパークリングワイン、瓶ビール、各種リキュールが用意され、自分で自由にオリジナルカクテルを作ることもできます。チーズケーキやムースなどのスイーツもずらりと並び、お酒を飲む人も飲まない人も楽しめる構成です。
バー
「JWバー」でここだけの一杯を
食後にもう一杯楽しむなら30階の「JWバー」へ。17:00~23:00(LOフード22:00、ドリンク22:30)まで営業しています。丸い照明が浮かぶ店内はムードたっぷりで、カウンターの上で一際大きく灯る赤い照明は沈む夕日をイメージしたものだそう。さらに奥にはポップアップバーも。2、3カ月ごとにコラボ先が替わり、訪れるたびに新しい出合いがあります。
ジャパニーズジンやウイスキーを中心にそろえ、オリジナルカクテルやノンアルコールのモクテルも用意しています。メニューの多さに迷ってしまったら、バーテンダーにおすすめを聞いてみましょう。好みを伝えながらのやり取りもバーならではの楽しみです。
シグネチャーカクテルの「JWマティーニ」(3,800円)は、ここ東京でしか飲めないオリジナル。ジャパニーズジンとクラフトウォッカを合わせ、蘭とバラのシロップで甘みを、レモンジュースで酸味を加えた華やかなマティーニです。グラスに浮かぶ丸氷の中にはバラが閉じ込められていて、見た目の美しさにも魅了されました。
朝食
和も洋も充実!エグゼクティブラウンジでのモーニング
ラウンジアクセス付きの宿泊客は、エグゼクティブラウンジでビュッフェ形式の朝食を味わえます。朝日が差し込むラウンジは夜とはまた違った爽やかな表情で、気持ちのいい一日の始まりにぴったりです。
和洋ともに充実していて、この日はズッキーニのグリル&カリフラワーのソテーカレー風味やサーモン、ハモンセラーノ、栃尾揚げ、筑前煮など。焼きたてパンはなんと約20種類という多さで、どれを食べるか迷ってしまいます。
さらに、アラカルトメニューをケージフリーエッグの卵料理、本日の焼き魚、オーガニックホットオートミールから1品選べます。ボリュームも十分で、しっかり食べて一日をスタートできました。
レストラン「華香/Kakō」で味わうハーフビュッフェ形式の朝食
日本料理のレストラン「華香/Kakō」でも朝食を提供しています。店内は天井まで届く大きな窓から朝日が差し込み、壺がずらりと壁面を飾る独創的なインテリアが目を引きます。
定番の卵料理からパンケーキやエッグベネディクト、和朝食など豊富なメインディッシュから1品選んでビュッフェと組み合わせるスタイルです。ビュッフェには和洋のメニューが幅広くそろい、「JWガーデン」と名付けられた店内のプランターで育てたハーブや野菜も使われるなど、こだわりが光ります。約20種類あるパンもホテル内で焼き上げています。
チェックアウト
遅めのチェックアウトで最後までゆったりと
チェックアウトは12:00と遅めの時間なので、朝食後もお部屋でゆっくり過ごすことができました。単純なきらびやかさとは異なる、静かに寄り添うようなラグジュアリーはとても居心地がよく、気づけば心が整えられました。慌ただしい日々の気持ちのリセットや大切な人との特別な時間に、「JWマリオット・ホテル東京」を訪れてみてはいかがでしょうか。
JWマリオット・ホテル東京
- 住所
- 東京都港区高輪2-21-2、23-30階
- アクセス
- JR「高輪ゲートウェイ駅」直結、都営浅草線・京急線「泉岳寺駅」徒歩約3分
- チェックイン
- 15:00 (最終チェックイン:24:00)※宿泊プランによって異なる
- チェックアウト
- 12:00 ※宿泊プランによって異なる
- 駐車場
- 有り
撮影: 島田香 / 取材・文: 土田理奈

