沖縄本島の中心にある那覇。この街で50年以上にわたり歩みを重ねてきた「沖縄ハーバービューホテル」は、2026年にかけてリニューアルを進めています。
品格を感じさせるロビーをはじめ、客室やレストランもモダンにアップデート。ホテル最上階のクラブラウンジでは、時間を問わずスパークリングワインを楽しめ、ディナータイムには沖縄らしい料理が並びます。さらに、2025年12月に誕生した「鉄板焼 泉崎」も堪能する、クラブルームでの滞在の様子をお届けします。
アクセス
時を超える静けさと品格を表現したホテルへ
1972年の沖縄本土復帰を記念し、1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会を契機に誕生した「沖縄ハーバービューホテル」。沖縄を代表する迎賓館として長年親しまれ、皇室をはじめとする国内外の要人を迎えてきた、由緒あるホテルとして広く知られています。
アクセスは、那覇空港より車で約15分。または「ゆいレール」を利用し、最寄りの壺川駅からは徒歩約10分。沖縄の土をイメージした、オーカーレッドの外観が印象的な建物です。
エントランスでは、沖縄らしいブーゲンビリアの花がゲストをお出迎え。フロントやロビーは、「時を超える静けさと品格」をテーマに、石彫材を用いた重厚で落ち着いた雰囲気が広がります。
チェックインは14時からですが、少し早めに到着したら、1階の「ラウンジ&バー」でゆったりと過ごすのもおすすめです。2025年9月にリニューアルオープンした同ラウンジは、光と緑を感じる開放的な空間で、ドリンクや軽食を楽しめます。
ホテル伝統の「グリーンカレー」(2,500円)や、開業50周年を記念したオリジナルカクテル「Reborn」(1,600円)もぜひ味わいたい一品。なお、クラブルーム宿泊者は、チェックイン前の13時から10階の「クラブラウンジ」も利用することができます。
客室
クラブスーペリアツインルーム
チェックインを済ませたら、客室へ。
エレベーターホールやルームサインには、沖縄の伝統織物「首里織」があしらわれています。首里織は、「ミンサー」をはじめとする織物の一つで、かつて首里城の城下町で発展した伝統工芸です。
今回は、クラブルームの「クラブスーペリアツインルーム」に宿泊。3〜9階に位置し、10階にある「クラブラウンジ」へもスムーズにアクセスできます。
シンプルな空間に華を添えるのは、琉球藍染から着想を得た藍色のカーペット。沖縄で古くから親しまれてきた、爽やかな香りが特徴の植物「月桃(げっとう)」をモチーフにしたデザインが施されています。客室の広さは約30平米で、最大4名まで宿泊可能です。
バスルームは全室バスタブ付き。「スタンダードルーム」はユニットバスですが、「クラブスーペリアツインルーム」は洗い場も付いています。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープはハーバルグリーンの香りが爽やかな「NATURE&CO」。シャンプーはノンシリコンで、3種の植物由来洗浄成分を配合し、きめ細かい泡ですっきり洗えます。
ナイトウェアは、ふんわりとした生地が心地よいワンピースタイプ。軽やかな着心地で、リラックスして過ごせます。
クラブデラックスツインルーム
「クラブデラックスツインルーム」「クラブエグゼクティブツインルーム」のフロアでは、琉球ガラスのライトが空間を明るく照らします。
4〜5階に位置する「クラブデラックスツインルーム」は、ベッドルームと一体感のある開放的な洗面スペースを設けているのが特徴。約30平米のゆとりある広さがあり、最大4名まで宿泊可能です。
バスルームとトイレは完全に独立しており、複数名での宿泊でも快適に利用できます。また、「クラブデラックスツインルーム」と「クラブエグゼクティブツインルーム」には、特別にリファのドライヤーが用意されているのもうれしいポイントです。
クラブラウンジ
スイーツやサンドイッチを楽しむティータイム
クラブルーム宿泊の大きな魅力の一つが、クラブラウンジを利用できること。2025年10月にリニューアルオープンしたクラブラウンジは最上階の10階に位置し、那覇市内でも最大級の広さを誇ります。
窓から見えるのは、那覇市役所や沖縄県庁。建物の合間からは海を望むこともでき、沖縄本島の中心地ならではの景色を楽しめます。
クラブラウンジでは、時間帯ごとに多彩なフードプレゼンテーションが用意されています。営業時間は7時から24時までで、コーヒーやティー、ソフトドリンクのほか、スパークリングワインが終日提供されます。
朝でも、昼でも、夜でも、いつでも上質なスパークリングワインを堪能できるのは、クラブラウンジならではの上質なもてなしです。
14~16時は「ティータイム」として、ケーキやマカロンなどのスイーツを味わえます。また、ローストビーフやスモークサーモンなどの具材を挟んで楽しめるサンドイッチコーナーも。
スパークリングワインや高級紅茶ブランド「TWG」の紅茶を合わせて楽しめば、移動の疲れを忘れるようなひとときを過ごせるでしょう。
「ディナータイム」は沖縄らしい料理とお酒を満喫
17〜20時の「ディナータイム」は、特に充実した内容です。島豆腐や沖縄そば、沖縄で親しまれるスパイス「ピパーツ」と島塩で味付けしたチキンロースト、沖縄ナポリタン、もずくの天ぷらなど、沖縄らしさを感じる料理が並びます。
その場で仕上げる豚しゃぶも用意されており、ラウンジでありながら食事も十分に楽しめます。
「ディナータイム」はお酒も充実。沖縄県酒造協同組合の泡盛「南風(なんぷう)」やオリオンビールなど沖縄らしいお酒に加え、赤・白ワイン、ウイスキー、リキュール類を用意。炭酸水やレモンもそろっており、好みに合わせてカクテルをセルフで作ることができます。
夕食
「鉄板焼 泉崎」で石垣牛と神戸ビーフを食べ比べ
クラブラウンジで食前酒を楽しんだら、2025年12月に誕生した「鉄板焼 泉崎」でディナーを。
沖縄県内のホテルとして初めて「神戸ビーフ指定登録店」に登録されたレストランで、沖縄県産の本部牛や石垣牛とあわせて、和牛の食べ比べを楽しめます。
「鉄板焼 泉崎」では、グループ1組につき1名の料理人が担当します。今回調理を担当してくれたのは、鉄板焼の本場ともいえる神戸のホテルで修行を重ねた原健二シェフ。
カウンター席で、目の前で進む調理の様子を眺めながら、ライブ感のある時間を楽しめました。
料理はアラカルト、または季節のコースから選べます。
この日選んだコースは、小麦粉で作った薄い生地を揚げたインドのストリートフード「パニプリ」に、神戸牛の生ハムとオシェトラキャビアを合わせたアミューズからスタート。沖縄県産のエディブルフラワーが彩りを添え、最初の一皿から印象的な一品でした。
料理に合わせたペアリングを楽しめるのも、「鉄板焼 泉崎」の特長。ワインは100種類以上、沖縄の泡盛古酒(クース)も20種類以上を取りそろえています。
この日は、フランス産の「シャンパーニュ ドゥラモット」に加え、沖縄県の老舗酒造・忠孝酒造が手がける「The Vanilla 14年 泡盛古酒」など、ソムリエおすすめのワインや泡盛を料理とともに味わいました。
2品目は「神戸ビーフハンバーグ コンソメ」。リブロース上部のカブリやスネなど、あえて噛みごたえのある部位を選び、手切りでミンチにした神戸ビーフ100%のハンバーグです。
ゲストの目の前で焼き上げ、仕上げにコンソメを注いで完成。コンソメは、沖縄の中硬水でチキンブイヨンを炊き、そこに神戸ビーフのミンチを合わせて作られています。水の硬度にまで配慮したスープと、スネを使用しながらも柔らかくジューシーに仕上げたハンバーグは絶品でした。
新鮮なシーフードも見逃せません。3品目は、直前まで水槽で管理されていたアワビを、状態を見極めながら焼き上げた一皿です。
水槽は、水族館の管理を手がける専門業者が担当。海に近い環境を再現することで、素材の鮮度を保っています。アワビの肝にバターとしょうゆを合わせ、沖縄らしいシークヮーサーを効かせたソースが、味わいに奥行きを加えていました。
4品目は、石垣牛と神戸ビーフの食べ比べ。石垣牛は、約20日間のドライエイジングとウエットエイジングを施し、旨みを引き出した仕上がり。神戸ビーフは、上質でキレのある脂の味わいが際立つように焼き上げられています。
いずれもロースを使用しながら、それぞれに異なる味わい。屋我地島(やがじじま)や粟国島(あぐにじま)の塩、生のピパーツなど、沖縄らしい調味料とともに、それぞれの個性を楽しみました。
締めは、久米島の天然水で炊き上げた兵庫県産蛇紋岩コシヒカリのお茶漬けと、フランボワーズのチュールを添えたマカダミアナッツアイス。沖縄のエッセンスを加えた鉄板焼の数々が、旅の記憶に残るコースとして印象づけられました。
食後は再びクラブラウンジへ戻り、お酒とともに食事の余韻を楽しみます。
「ナイトキャップ」は20~24時まで利用できるため、夕食後も時間に余裕を持って過ごせるのがうれしいところ。ドリンクに合わせて冷製料理も少しつまみながら、那覇市内の夜景を眺めつつ、友人や家族と語らうひとときが旅の記憶として心に残るはず。
フィットネスルーム
たっぷり汗を流してリフレッシュ
翌朝は、フィットネスルームでのワークアウトから1日をスタート。宿泊者は24時間利用可能で、ランニングマシンやトレーニングベンチなどの設備を使い、好きな時間に体を動かすことができます。
朝食
ポーク玉子、ゴーヤーバーガー…沖縄の味がずらり
体を動かしたあとは、レストラン「プランタン」で朝食ビュッフェを楽しみます。クラブルーム宿泊者はクラブラウンジでの朝食も選択でき、レストランとラウンジのいずれか、または両方を利用することも可能です。
「プランタン」では、料理や調味料を含めて約90種類のメニューが並び、好みに合わせて自由に選べます。ゴーヤーチャンプルーや豚軟骨ソーキ、ゆし豆腐のほか、自分で仕上げるポーク玉子や海ぶどう丼など、沖縄ならではの料理を味わえます。
ライブキッチンでは、「フレンチトースト トリュフバター」と「58(ゴーヤー)バーガー」を、注文ごとに焼きたてで提供しています。「58バーガー」は、ゴーヤーを練り込んだ緑色のバンズに、その場で焼き上げたパティと野菜を挟み、仕上げのトッピングは好みに合わせて楽しめます。
自家製ゴーヤータルタルソースや、刻んだピクルスを使った甘酸っぱい調味料「ホットドッグレリッシュ」でアクセントを加えるなど、自分好みに仕上げられる一品です。
お土産
オリジナルグルメと沖縄セレクトアイテムを
沖縄旅行のお土産を購入するなら「Hotel shop」へ。ホテルオリジナルグルメをはじめ、沖縄の食品や雑貨を中心に展開する「樂園百貨店」セレクションの商品を取り扱っています。
おすすめは、「沖縄ハーバービューホテル グリーンカレー」(800円)。ココナッツミルクの奥深いコクと爽やかな辛味を楽しめるグリーンカレーは、ホテルで愛され続けている名物です。
グルメだけでなく、沖縄発のファッションやアクセサリーも充実。「LEQUIO」「YOKANG」「taion」「PAIKAJI」など、沖縄を拠点とするファッションブランドのアイテムがそろい、リゾートシーンにも映えるウェアを見つけることができます。
旅の初日に立ち寄って、滞在中に着るリゾートウェアを選ぶのもいいですね。
伝統を随所に感じさせながら、モダンなラウンジや客室で快適な滞在をかなえてくれる「沖縄ハーバービューホテル」。中でもクラブラウンジは、食事やドリンクの内容が充実しており、ホテルの「おもてなし」の姿勢が随所に感じられます。24時まで営業しているため、観光を終えたあとの立ち寄り先として使いやすいのも魅力です。
新しく生まれ変わった「沖縄ハーバービューホテル」を拠点に、沖縄での滞在をゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。
沖縄ハーバービューホテル
- 住所
- 沖縄県那覇市泉崎2-46
- アクセス
- ゆいレール「壺川」駅より徒歩約10分
那覇空港より車で約15分 - チェックイン
- 14:00
- チェックアウト
- 11:00
- 客室数
- 352室
- 駐車場
- あり/190台(1,800円/泊※先着順)
取材・撮影・文/小浜みゆ
