手つかずの自然と自噴する温泉に包まれて。「ラビスタ阿寒川」で過ごす至福のとき

アイヌの神々が宿る自然と温泉に包まれて。至福のときを「ラビスタ阿寒川」で

特別天然記念物「マリモ」の生息地として有名な阿寒湖のはずれにたたずむ「ラビスタ阿寒川」は、阿寒川沿いに湧く温泉と民族風の意匠を取り入れたデザインが魅力で、北海道の恵みを堪能できる食事も好評。お部屋には阿寒川を眺めるために用意された特製のリバービューシートが設けられ、訪れる人たちを非日常の世界へと誘い、至福のときを体験できるでしょう。

 

 

アクセス・チェックイン

阿寒川のほとりに建つ宿

ラビスタ阿寒川

通称「まりも国道」と呼ばれる、釧路市と阿寒湖を結ぶ国道240号。釧路市街地からのどかな田園風景が広がる道を進むと、日本百名山の雄阿寒岳(おあかんだけ)が見えてきます。目的地の「ラビスタ阿寒川」はもうすぐです。

 

ラビスタ阿寒川

車なら釧路空港から約1時間、女満別空港やJR釧路駅からは1時間30分ほど。釧路空港からはバスで向かう方法もあり、最寄りの「雄阿寒分岐」停留所からは徒歩約4分。また、宿泊前日までに予約をすれば「阿寒湖バスセンター」までホテルの送迎バスも利用可能です。

 

ラビスタ阿寒川

森の中にひっそりたたずむ姿は隠れ宿らしい雰囲気をまとい、建物に入る前からワクワクします。中に入ると、目の前には開放感のあるロビー、そして、日の光に照らされた大自然のパノラマが広がります。

 

ラビスタ阿寒川

ロビーの大きな窓からテラスに出てみると、阿寒湖を水源とする阿寒川が冬でも凍ることなく流れ、心地よい川音が聞こえてきます。「ラビスタ阿寒川」が川に沿うように建てられていることも分かり、「ただ、川と温泉があるだけの森に。」というコンセプトを実感します。

 

ラビスタ阿寒川

ロビーにあるラウンジ「ポッケヌイ」は、木々のぬくもりに満たされ、長旅を終えたばかりのゲストがひと休みするのにぴったりの場所。アイヌ語で「暖かい炎」を意味し、火が灯された暖炉は冬だけに見られる癒やしの光景です。

 

ラビスタ阿寒川

ラウンジにはウェルカムドリンクのコーヒーのほか、季節のドリンクも。取材した1月には、身体を内側から温めてくれるココアと生姜湯が用意されていました。

 

ラビスタ阿寒川

やわらかな色あいのソファやテーブルが並ぶラウンジは、リビングルームのようにくつろげます。

実は「ラビスタ阿寒川」は、とある人物の別荘をイメージしていて、だからこそのアットホーム感。フロントで自らゲストを出迎えてくれているその人物の正体は、宿の主「ポロエカシ」。満面の笑みをたたえた姿に、挨拶をしてからお部屋に向かいたくなりますね。

 

客室

川側DXトリプル

ラビスタ阿寒川
ラビスタ阿寒川

客室は全部で全64室。「KAWA no SHOU」「MORI no SHOU」という2つの棟がロビーを中心として左右にあり、その中でも川側と森側の眺望で分かれています。

 

ラビスタ阿寒川

今回宿泊したのは、広さ49平米の「川側DX(デラックス)トリプル」。オーダーメイドの木製インテリアは手ざわりがなめらかで、優しいパステルカラーで彩られたお部屋はラウンジ同様、くつろげる空間になっています。

 

ラビスタ阿寒川

奥には極上の寝心地を実感できるシモンズベッドが2台、さらにお部屋の真ん中には、デイベッドにもぴったりなダブルベッドも。最大4名まで利用でき、ファミリーやグループ旅行にも人気のお部屋です。

 

ラビスタ阿寒川

大きな窓には北海道の大自然が一面に映し出され、朝な夕なに目の前のリバービューシートに座って眺めていたくなります。

 

ラビスタ阿寒川

外を眺めていると早速、エゾシカらしき足跡を発見。「ラビスタ阿寒川」は阿寒摩周国立公園の特別地域内にあるため、キタキツネやタヌキをはじめ、オオワシやクマゲラといった野鳥にもよく出会えるそう。

 

ラビスタ阿寒川

川を眺める特等席はリバービューシートだけではありません。ヒノキの香りに癒やされるお風呂からも川を一望でき、いつでも源泉から引いた新鮮な温泉がスイッチを押すだけで出てくるのも好評です。

 

ラビスタ阿寒川

室内にはセパレートタイプの館内着が用意され、レストランや大浴場にも着て行けます。

 

川側DXツイン

ラビスタ阿寒川

こちらは「川側DX(デラックス)ツイン」。全12室あり、広さは38平米。シングルサイズのシモンズベッド2台、ソファやデスクが置かれたリビングルームがひと続きになっています。

 

ラビスタ阿寒川

ヒノキの浴槽と展望風呂はどのお部屋も共通。窓を開ければ風が舞い込み、露天風呂気分を味わえます。

 

温泉

癒やしの雪見風呂を満喫

ラビスタ阿寒川

阿寒川のほとりより湧き出ている温泉は湯量が豊富。地下1階にある大浴場「河神の湯」も自家源泉かけ流しで、刺激が少なく、肌ざわりがやわらかな中性単純温泉です。子どもから大人まで幅広い人たちに好まれる、まさに河の神様からの授かりもの。

 

ラビスタ阿寒川

男湯・女湯ともに内湯と露天風呂があり、どちらも浴槽が大きめなので伸び伸びと入浴できます。

 

ラビスタ阿寒川
ラビスタ阿寒川

露天風呂には岩風呂と1~2名用の丸太風呂があり、そのすぐ近くを阿寒川が流れています。見渡せば白銀の世界にただ自分がいる。自然と対峙する環境は、心身を解放してくれるのに十分です。

 

ラビスタ阿寒川

女湯の露天風呂に飾られているのは、アイヌ民族になじみのある木彫りのシマフクロウ。狩りが得意で視野も広いシマフクロウはアイヌ民族にとって特別な存在で、村を守る神様として崇敬されてきました。ここでも守護神のように優しく見守ってくれています。

 

ラビスタ阿寒川

男女ともにサウナも完備。目の前に水風呂があり、移動もスムーズです。

 

ラビスタ阿寒川

温泉施設が充実しているのは「ラビスタ阿寒川」の大きな魅力。大浴場のほか、「風の湯」「月の湯」「星の湯」と趣が異なる3つの貸切風呂も備わっていて、無料かつ事前予約の必要もありません。

 

ラビスタ阿寒川
「風の湯」
ラビスタ阿寒川
「月の湯」
ラビスタ阿寒川
「星の湯」

陶器風呂の「風の湯」は1人で浸かるのにぴったりなサイズで、温泉を独り占めしている特別感を味わえます。ヒノキ風呂の「月の湯」では、温泉だけでなくヒノキの香りを浴びているようで、お湯に注がれる音も癒やしのBGMに。

赤レンガ造りの「星の湯」はほかの貸切風呂より浴槽が低く、浸かりながら窓越しに見上げる空の青さが印象的です。

 

館内

リラックスできるポイントが満載

ラビスタ阿寒川

大浴場と貸切風呂を出てすぐの湯上り処にはアイスキャンディーが置いてあり、思わず手を伸ばしたくなります。朝は北海道限定の乳酸菌飲料が用意され、喉ごしもすっきり。

 

ラビスタ阿寒川

湯上り処の隣には、まるで秘密部屋のようにマッサージチェアが置かれたスペースも。誰でも自由に利用できるうえ、大画面のテレビも備わっています。本格的なリラクゼーションを希望するなら、「癒し処 夢語」もあり、ボディケアやアロマリフレクソロジーを受けられます。

 

ラビスタ阿寒川

大浴場からお部屋に戻る道すがら、ギャラリースペースを彩る風景画を鑑賞するのも一興です。北海道出身の画家・栗谷川(くりやがわ)健一さんの作品は、色鮮やかな自然とタンチョウなど北海道らしい風景が描かれ、その美しさは見る者を和ませてくれます。

 

ラビスタ阿寒川

客室が並ぶ廊下の突き当たりやエレベーター前の踊り場などには、大きな窓の前にソファがセットされています。外の世界に目を向ければ、川が風の通り道となり、吹き抜けると木々が揺れ、それに乗じて木漏れ日がきらめく。些細な動きもドラマチックで、まるで自然がこちらに語りかけてくるようです。

 

夕食

北海道を感じる名物「コタン鍋」!

ラビスタ阿寒川

たっぷりと温泉や館内施設を満喫したら、レストラン「ワッカ ピリカ」へ。アイヌ語で「美しい水」を意味し、それは目の前を流れる阿寒川はもちろん、食材を育む水への感謝も示しているようです。

 

ラビスタ阿寒川

レストランの入口では、北海道の伝統工芸品「優佳良織(ゆうからおり)」がゲストをあたたかく歓迎。羊毛を素材とし、カラフルな色使いが特徴で、油絵のようにテーマ性を持った作品も多く、その芸術性は海外からも注目を浴びています。

 

ラビスタ阿寒川
ラビスタ阿寒川

食事は17:30と20:00からの2部制。道産食材にこだわった会席料理は、まずは色とりどりの小鉢が並ぶ前菜と乾杯用に用意された瓶ビール、もしくはウーロン茶でスタート。

阿寒湖でとれるワカサギの南蛮漬け、北海道名物のつぶ貝の旨煮など、早くも北海道らしさ満載です。

 

ラビスタ阿寒川
お造里は本マグロ赤身、牡丹えび、寒ブリ
ラビスタ阿寒川

「ラビスタ阿寒川」ではオープン当時から1年を通じて、「コタン鍋」というオリジナルの鍋料理を提供。

「アイヌの酋長が別荘に村人たちを招き、みんなでお鍋を囲んで食事を楽しむ様子から着想を得ています」と話すのは、販売支配人の小井手大介さん。タラやホタテなど旬の食材に加え、北海道産の野菜がふんだんに入ったお鍋は、魚介の旨みが濃厚。ブイヤベース仕立てでさっぱりといただけます。

 

ラビスタ阿寒川

食事に合わせたいのが、北海道産のお酒。札幌・旭川・釧路の3都市で醸造された日本酒の利き酒セットや、道内有数のワインの産地として知られる余市や十勝の赤・白ワインを味わえる、飲み比べセットも充実しています。

 

ラビスタ阿寒川

コタン鍋の次には「心ばかり」という、お品書きでは見慣れない文字が並びます。

かすべ煮凝り、蟹あん茶碗蒸し、ローストビーフの3品の中から1品を選ぶのかと思いきや、何品でもお代わり自由で注文できるというのだから驚きです。ホテルからの心ばかりのメニューはどれも魅力的で、3品すべていただく人も少なくないのだとか。

 

ラビスタ阿寒川

食事の〆も好きなものを選ぶスタイルで。コタン鍋のだしを活かした雑炊やうどんのほか、ホッキ貝が添えられたカレーは北海道の家庭の味。弾力のあるホッキ貝は噛むほどに甘みが広がり、一緒に提供されるレモンティーをいただけば後口さっぱりです。

 

ラビスタ阿寒川

水菓子にはシマエナガの練り切りと、北海道産の牛乳プリンを。どちらも甘さが控えめで、お腹いっぱいでもペロッと平らげました。

 

ラビスタ阿寒川

あれだけ満腹だったのに、お風呂に浸かれば自然と深夜に小腹が空いてくるもの。湯上り処では22:30~23:30になると、共立リゾートおなじみの「夜鳴きそば」が振る舞われます。

 

ラビスタ阿寒川

しょうゆ味の透明なスープにあおさとコーンはお好みで。ちぢれ麺があっさり味のスープとよく絡み、心身ともに満たされながら気持ちよく就寝しました。

 

朝食

ボリューム満点!和・洋の朝ごはん

ラビスタ阿寒川

翌朝、冷えた身体を温めようとお部屋のお風呂へ。満々とお湯をたたえた浴槽からは湯気が立ち上り、ヒノキの香りが目覚ましに。太陽の光も浴びて、今日も良い1日になりそうです。

 

ラビスタ阿寒川

朝食前の時間を使って、お部屋に備え付けのコーヒーミルでコーヒーを1杯。お湯を注ぐと徐々にコーヒーの香りがお部屋を満たし、自分で挽いた豆だからこそ、普段より丁寧に味わいたくなります。

 

ラビスタ阿寒川

朝食へ向かう途中、ちょっと外へ出て新鮮な朝の空気で深呼吸。夜のうちに雪が降ったようで、木々はまるで白銀の彫刻作品のよう。朝日に照らされ、ダイヤモンドダストがきらめいていました。

 

ラビスタ阿寒川

朝食は和食か洋食を選べます。和食には北海道を代表するブランド米「ゆめぴりか」がよそわれ、そのおいしさを引き立たせるお供も充実。温泉卵、道産納豆、海苔、塩辛はお代わり自由で、朝からご飯がすすみます。

焼き魚のサケとコマイが盛り付けられていますが、自分好みに温め直せるなど心配りも細やかです。

 

ラビスタ阿寒川

洋食も品数が豊富。ほうれん草とキノコのバターソテーやベーコン、タラコクリームパスタなどがワンプレートに盛られ、ふわとろなスクランブルエッグはデミグラスソースがたっぷりと。

ロールパン、パン・オ・ショコラ、クロワッサンは焼きたてをいただけ、お代わりもできます。

 

ラビスタ阿寒川

たっぷりとお鍋に入ったポトフは、和・洋共通のメニュー。大きめのニンジンやジャガイモは噛むほどに素材の甘みが広がり、ジューシーなウインナーとも相性が抜群。味が染み込んだキャベツもやわらかく煮込まれていて、身体が内側からゆっくりと温まります。

 

ラビスタ阿寒川

レストラン内の中央にはドリンクスタンドが設けられ、コーヒー、紅茶、ほうじ茶のホットドリンクに加え、道産牛乳やオレンジジュース、阿寒川の伏流水なども用意されています。

 

チェックアウト

お土産はホテルオリジナル商品を

ラビスタ阿寒川

チェックアウト前には、フロント前にあるショップ「コロポックル」でショッピング。阿寒湖やアイヌ文化にちなんだ北海道らしい商品に加えて、シマエナガのかわいいグッズやアウトドア用品なども並んでいます。

 

ラビスタ阿寒川

オリジナル商品も充実していて、「デセール・ドゥ・クランチ カムイの湯」はサクサク食感のチョコクランチが楽しめる人気のお菓子。個包装になっているので配りやすく、お土産にぴったり。

 

ラビスタ阿寒川

ハンドクリームやリップクリームもオリジナル商品を用意。「ラビスタ阿寒川」の温泉水を配合しているのが特徴で、みずみずしいつけ心地に保湿力も期待。植物由来のさわやかな香りが、使うたびに気持ちをリフレッシュしてくれます。

 

ラビスタ阿寒川

北の大地を流れ、そこに住む生きものたちに恵みをもたらす阿寒川。その川に寄り添うように立つ「ラビスタ阿寒川」は、まさに川とその周りの自然を堪能するための宿泊施設です。

川の流れを眺めながら日々に想いをはせるのもよし、野生の動物たちとの出会いを今か今かと待ち焦がれるのもよし。川と共にある滞在は、時間の流れを少しだけゆっくりしたものにしてくれるはずです。

 

ラビスタ阿寒川

住所
北海道釧路市阿寒町オクルシュベ3-1
アクセス
釧路空港より車で約1時間。JR釧路駅より車で約1時間30分
チェックイン
15:00
チェックアウト
11:00
客室数
64
駐車場
あり/50台(無料※予約不要)

 

取材・文/浅井みら野 撮影/岡村智明

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