湯めぐり&樹氷の絶景に感動!「登別温泉 第一滝本館」で過ごす、忘れられない旅

登別温泉 第一滝本館

北海道でも有数の温泉地として知られる登別温泉は、多彩な泉質が湧くことから「温泉のデパート」として親しまれています。その地を代表する宿のひとつが、1858年に歴史が始まった老舗宿「登別温泉 第一滝本館」です。

5つの泉質を湯めぐりできる大浴場をはじめ、北海道食材を生かしたビュッフェ、冬の登別ならではの自然体験まで、滞在中の楽しみは多彩。温泉と食、アクティビティを通して過ごす、冬の「第一滝本館」での滞在をレポートします。

 

 

アクセス

新千歳空港から好アクセス、到着後は温泉へ

第一滝本館

「第一滝本館」は、1858年にその歴史が始まった登別を代表する温泉宿です。創業者・滝本金蔵が皮膚病に苦しむ妻の湯治のために登別温泉を訪れ、湯小屋を設けたところ症状が大きく改善。その効能を広めたいという想いから湯宿としての歩みが始まり、現在の「第一滝本館」へとつながっています。

 

第一滝本館

アクセスは、JR登別駅から路線バスで約15分。登別駅へは新千歳空港からJRを利用して約1時間〜1時間30分ほどで到着し、道内外からも訪れやすい立地です。

また、新千歳空港や札幌からは、登別温泉行きの直行バス「高速おんせん号」(完全予約制)を利用することも可能。北海道の雄大な自然を眺めながら電車やバスに乗っていると、移動の時間も心地よく感じられます。

 

第一滝本館

近年、館内各所のリニューアルが進められており、地獄谷をモチーフにしたウォールアートが印象的なロビーは、洗練された雰囲気が漂う空間です。

宿泊者はチェックイン前やチェックアウト後も無料で温泉を利用できるため、フロントに荷物を預け、さっそく大浴場専用棟へ向かいました。

 

温泉

5つの泉質を湯めぐり、露天風呂で一杯

第一滝本館

「第一滝本館」の大浴場専用棟は、男湯・女湯・温泉プールを備えた広大な温浴施設。男湯・女湯それぞれで、「硫黄泉」「食塩泉」「酸性緑ばん泉」「重曹泉(じゅうそうせん)」「芒硝泉(ぼうしょうせん)」の5つの泉質を楽しめるのが大きな魅力です。

登別温泉に湧く10種類の泉質のうち、実に半分をひとつの大浴場で湯めぐりできる施設となっています。また、宿泊者はタオルを無料でレンタルできるため、手ぶらで気軽に利用できるのもうれしいポイントです。

 

第一滝本館

「硫黄泉」は、殺菌作用が高いとされる登別を代表する泉質。内湯と露天風呂の両方で楽しめ、硫黄特有の香りに包まれながら温泉気分を満喫できます。

 

酸性緑ばん泉

「酸性緑ばん泉」や「重曹泉」は、入浴後に肌がなめらかに感じられる泉質。引き締まった浴感の酸性緑ばん泉に対し、中性の重曹泉は刺激が少なく、ゆったりと楽しめます。

「芒硝泉」は館内でも特に酸性が強い泉質で、古くから“傷の湯”として親しまれてきました。刺激が強いため、さっと入って上がり湯をするのがおすすめです。

 

第一滝本館

「食塩泉」は塩分を含み、体をしっかり温めて湯冷めしにくいとされる泉質。男湯にある「展望風呂 食塩泉」では、登別の名所・地獄谷を望みながら入浴を楽しめます。

 

第一滝本館

「第一滝本館」の温泉は代々湯守が温度や清潔さを管理し、基本的に加水によって心地よい湯加減に保たれています。館内で唯一、源泉100%かけ流しを楽しめるのが露天風呂「金蔵の湯」。初代・滝本金蔵が妻のためにカラマツの木で作った湯船を再現したもので、酸性緑ばん泉の湯をそのまま味わえる特別な一湯です。

 

第一滝本館

露天風呂では日本酒やビール、ソフトドリンク(別途有料)などを楽しむことも可能です。冬には雪景色を眺めながらの一杯が格別で、冷たい空気と温かな温泉のコントラストが、忘れられないひとときを演出してくれます。

 

第一滝本館

家族旅行やカップルでの滞在には、温泉プールもおすすめ。通年営業で水着着用エリアのため、男女一緒に楽しむことができます。

 

第一滝本館

25メートルプールで泳いだり、ウォータースライダーで遊んだり、気泡風呂でひと息ついたりと、思い思いの過ごし方ができるのも魅力です。

 

客室

デラックス本館ツイン

第一滝本館

温泉を満喫したあとは、チェックインして客室へ。

本館・南館・西館・東館の4館からなる「第一滝本館」の全385室の中から、今回は2024年にリニューアルされた本館6〜7階の「デラックス本館ツイン」に宿泊しました。畳敷きの和モダンな空間にシモンズ社製マットレスを備えた、約40平米・定員2名の客室です。

 

第一滝本館

「デラックス本館ツイン」は、かつての和室を洋室へと改装した客室。以前は広縁だったスペースは、窓の景色をより楽しめるリビングスペースへと生まれ変わっています。ソファでくつろぎながら、支笏洞爺国立公園の自然や温泉街の風景を眺められます。

 

第一滝本館

眺めの良いソファに座り、お着き菓子の「金箔まんじゅう」をパクリ。あんこと栗の甘露煮入りで、どこか懐かしさを感じます。

 

第一滝本館

館内着には、登別温泉の新緑をイメージしたデザインの浴衣を用意。大・中・小に加え、子ども用までそろっており、幅広いサイズから選べます。冬の登別は冷え込みますが、館内は暖かく、浴衣に陣羽織を羽織れば快適に過ごせます。

 

第一滝本館

客室には、日本発のスキンケアブランド「N organic(エヌオーガニック)のセットが用意されているのもうれしいポイント。「N organic」は、自然由来成分と科学の知見を生かしたスキンケアブランドです。クレンジングは1回分、洗顔・化粧水・乳液は2回分入りで、朝晩しっかりとケアできます。

 

デラックス本館和室リビング付

第一滝本館

「デラックス本館和室リビング付」も、「デラックス本館ツイン」と同様に2024年にリニューアルされた客室です。12畳のゆとりある和室にリビングスペースを備え、窓からは中庭を望めます。定員は5名で、家族やグループでの滞在にもおすすめ。布団は夕食の時間帯にスタッフが用意してくれるため、食事後はそのままゆったりとくつろげます。

 

ティータイム

旬のフルーツを味わう、華やかなパフェタイム

観音山フルーツパーラー 登別

ティータイムには、2024年12月にオープンした「観音山フルーツパーラー 登別」へ。その時期に最もおいしいフルーツを使った、見た目にも華やかなパフェを楽しめます。

 

第一滝本館

メニューには、「旬のフルーツの農園パフェ」(2,000円)や、「雪だるまのイチゴ農園パフェ」(2,800円)などがラインアップ。「旬のフルーツの農園パフェ」は、リンゴやオレンジ、キウイ、イチゴといったフルーツを、ソフトクリームやヨーグルトと合わせた一品です。

「雪だるまのイチゴ農園パフェ」は、北海道産イチゴの旬の時期にのみ味わえる限定メニュー。パフェグラスいっぱいに盛られたイチゴを、バニラアイスやピスタチオアイス、自家製パンナコッタ、紅茶ゼリーとともに楽しめる、ぜいたくなデザートです。

 

館内散策

名物「大金棒」と館内ショップ&飲泉処

第一滝本館

パフェでひと息ついたあとは、館内を散策。本館の吹き抜けにそびえる高さ約9メートル、重さ約10トンの「大金棒」は、「第一滝本館」を象徴するフォトスポットです。

登別温泉は地獄谷の荒々しい景観から“鬼の棲む地”と伝えられており、この金棒も大鬼をモチーフにしています。

 

第一滝本館

館内の土産処「湯の街」では、「第一滝本館」オリジナルアイテムをはじめ、北海道らしいお菓子や雑貨がそろいます。客室で提供されるお着き菓子の「金箔まんじゅう」も、こちらで購入可能です。

 

第一滝本館

中でも注目したいのが、「第一滝本館」オリジナルキャラクター「たきまるくん」のグッズです。

「たきまるMOKUタオル」(1,540円)は、吸水性の高いタオルにたきまるくんの刺繍をあしらった人気商品。温泉と温泉まんじゅうが大好きなたきまるくんをモチーフにしたグッズは、ぬいぐるみやお菓子など種類も豊富です。

 

第一滝本館

温泉に浸かるだけでなく、“飲んで”楽しめるのも特徴のひとつ。館内の飲泉処「ゆのか」では、飲用に適した重曹泉を提供しています。慢性消化器の不調や慢性便秘、痛風などへの適応があるとされ、体の内側からも湯治気分を味わえます。

 

夕食

北海道海鮮食べ放題と、個性豊かなビュッフェ

第一滝本館
第一滝本館
第一滝本館

夕食は、ビュッフェダイニング「原始林」へ。北海道らしい海鮮をはじめ、工夫を凝らした多彩な料理を楽しめます。

ズワイ蟹や本マグロ、イクラ、サーモン、北海道産ボタンエビなど、新鮮な魚介を食べ放題で味わえるのは大きな魅力。本マグロは1本丸ごと仕入れて館内で解体しているため、赤身から中トロ、大トロまでそろいます。

 

第一滝本館

魚介は北海道産「ななつぼし」のごはんにのせて、好みの海鮮丼にするのもおすすめ。

ほかにも、味噌ラーメンや、インカのめざめ・ノーザンルビー・シャドークイーンの蒸しじゃがいも食べ比べ、エゾ鹿とクルミのテリーヌなど、北海道らしい料理が並びます。温泉水でだしを取った「愛妻茶漬け」は、ここでしか味わえないオリジナルメニューです。

 

第一滝本館
第一滝本館

ライブキッチンでは、焼きたての牛ステーキや、揚げたての天ぷらを提供。天ぷらは季節によって具材が変わり、この日は大ぶりのエビやカボチャを楽しめました。

 

第一滝本館
第一滝本館

ミャンマー、ベトナム、フィリピン出身のスタッフが手がける、北海道食材を使ったオリジナル料理にも注目です。

フィリピンの郷土料理をアレンジした「北海道産豚のディナクダカン」や、ベトナムの味わいを取り入れた「マグロとパイナップルの煮付け」など、各国の食文化をヒントにしたメニューが、スタッフの顔写真とともに紹介されています。ここでしか味わえない個性豊かな料理が並び、思わず手に取りたくなります。

 

朝食

北海道の味覚を楽しむ朝食ビュッフェ

第一滝本館

翌朝は、宿から徒歩約5分の登別地獄谷へ朝散歩。白い噴気が立ち上る爆裂火口跡は迫力があり、“鬼の棲む地獄”を思わせる登別を代表する景勝地です。朝は観光客も少なく、雄大な自然の力と神秘をより静かに感じられました。

 

第一滝本館

朝散歩のあとは、夕食と同じビュッフェダイニング「原始林」で朝食を。ライブキッチンで焼く目玉焼きや手作り豆腐、焼き鮭やししゃも、鶏肉のフォー、彩り豊かな野菜のサラダなど、体にやさしい料理がそろいます。北海道牛乳や、北海道限定の乳酸菌飲料「カツゲン」も見逃せません。

 

第一滝本館

目玉焼きに使われている淡いイエローの卵は、北海道音更町(おとふけちょう)・竹内養鶏場の「米艶(こめつや)」。道産米や道産の魚粉をエサに育てられ、甘みとなめらかさ、しっかりとした旨みが特徴です。

 

第一滝本館

出合えたらラッキーなのが「漬けマグロ」。ビュッフェ台に並ばないこともある特別メニューで、中トロや大トロが混ざったぜいたくな味わいを、そのままでもごはんにのせても楽しめます。

 

第一滝本館

デザートも充実しており、見逃せないのは北海道メロンのソフトクリーム。夕張メロンを思わせる鮮やかなオレンジ色で、北海道バニラとのミックスも味わえます。

 

アクティビティ

樹氷きらめく雪景色へ。手ぶらで楽しむスノーシュー体験

第一滝本館

朝食でしっかりエネルギーを補給したら、チェックアウト後も楽しみはまだ続きます。向かったのは、宿の目の前にある「adex base」。登別の大自然を全身で感じられる、さまざまなアドベンチャーツアー(有料)を提供しています。

案内してくれるのは、元陸上自衛隊のヘリコプターパイロットで、登別出身の山本亮平さん。豊富な知識と経験を生かしながら、楽しく自然の魅力を伝えてくれます。

 

第一滝本館

今回参加したのは、12〜3月に楽しめる「オロフレ峠ビギナー向けスノーシューツアー」(約2時間・15,000円)。登別と壮瞥町(そうべつちょう)の間にあるオロフレ峠を舞台に、西洋かんじきのスノーシューを履いて雪景色の中をハイキングします。

防寒具や靴などの装備はすべてレンタル可能で、事前の準備は不要。スキーやスノーボードのような技術も必要なく、初心者でも気軽に北海道の雪山体験を楽しめます。

 

第一滝本館
第一滝本館

朝8時45分に「adex base」に集合したら、まずは車で標高約930メートルのオロフレ峠周辺へ移動(片道約30分)。歩く場所・ルートは、その日の雪の状態や参加者の体力、希望を聞いたうえで、ガイドの山本さんが選んでくれます。

この日は天候にも恵まれ、標高1,231メートルのオロフレ山を望めたほか、オロフレ峠に向かう途中でキタキツネにも出会えました!

 

第一滝本館

山本さんおすすめのスポットに到着したら、スノーシューを装着して、いざ雪山へ。

実際に歩く時間は約1時間です。まだ誰も足を踏み入れていない、1メートル以上積もった雪の上は驚くほどふかふか。日常ではなかなか味わえない体験に自然と気分も高まります。

 

第一滝本館

ふと見上げると、そこに広がっていたのは”樹氷のシャンデリア”。樹氷とは、氷点下でも凍らない過冷却水滴が風に運ばれ、枝に付着してできる氷のかたまりのことです。

広葉樹が多いオロフレ峠周辺の森では、手のひらを広げたように枝分かれした木々に樹氷が付き、思わず息をのむような美しい景色が広がります。太陽の光を受けてきらきらと輝く様子は、まるでシャンデリアのよう。樹氷を目当てに訪れるなら、1〜2月がベストシーズンです。

 

第一滝本館
第一滝本館

ツアーは参加者の体力に合わせて、休憩を取りながら無理なく進みます。

途中、景色の良い場所で立ち止まり、コーヒーをゆっくり味わえるのも楽しみのひとつ。登別の大自然に囲まれて飲む一杯は、「人生で一番おいしいかもしれない!」と感じるほど、心に残る時間でした。

 

第一滝本館

アクティビティを終えて11時すぎに「adex base」へ戻ったあとは、再び「第一滝本館」の温泉へ。雪山で冷えた身体を温められるのは、この上ないご褒美です。宿泊者はチェックアウト後も無料で入浴できるため、最後まで温泉を満喫できます。

 

ランチ

自家製パンを味わう、心地よいカフェ時間

第一滝本館

帰りの時間まで少し余裕があったので、「第一滝本館」の向かいにある「adex inn」内の「adex BAKERY&CAFE」で、ランチを兼ねてひと休み。2024年に誕生したこちらでは、自家製パンやサンドイッチ、スイーツ、挽きたてのコーヒーなどを味わえます。

 

第一滝本館

人気なのは、紅玉リンゴを使った「アップルパイ」(650円)や、発酵バター入りの「あんバター」(550円)など。また、温泉水を使った「温泉クロワッサン」(400円)は、登別温泉ならではの一品です。

パンと一緒に、ココナッツミルクベースの「タイ風エビのチャウダー」(600円)など、温かいスープを合わせるのもおすすめです。

 

第一滝本館

5つの泉質を満喫できる温泉に浸かり、登別ならではの大自然に心を動かされる「第一滝本館」。白銀の世界が広がる冬には、思わず現実を忘れてしまうような絶景が広がります。スノーハイキングも楽しむなら、一泊では足りず、もう一泊したくなるはず。

北海道らしい海鮮を味わい、泉質豊かな温泉に癒やされ、樹氷の美しさに感動する。そんな時間を過ごしに、登別温泉を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

登別温泉 第一滝本館

住所
北海道登別市登別温泉町55
アクセス
JR登別駅よりバスまたはタクシーで約15分、道央道登別東ICより車で約10分
チェックイン
14:00
チェックアウト
10:00
客室数
385室
駐車場
あり(無料)

 

取材・撮影・文/小浜みゆ

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