【富山】日本の原風景残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ「羽馬製菓」

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】

提供:北日本放送

 

次々とドーナツショップができて第6次ドーナツブームともいわれる近年。
ついこの間までふわっと口どけやわらかな“生ドーナツ”がトレンドだったかと思いきや、今はフレンチクルーラーや植物由来の素材にこだわったプラントベース系、アメリカンなビッグサイズや韓国発のビジュアル映えするものなど、ドーナツの個性豊かで多彩なバリエーションそのものが話題になっているんだとか。

 

そんなトレンドとは一線を画すように、“日本の原風景”が残るともいわれる合掌造りの村で長年にわたって人々に親しまれてきたドーナツがあります。
富山県南砺市の五箇山で羽馬製菓が手掛ける「あん・ドーナツ」です。

 

南砺市五箇山 世界遺産の村で愛される老舗のパン屋さん

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】
菅沼合掌造り集落

富山県南西部の山あいに位置する南砺市五箇山。 

 

相倉と菅沼の2つの集落には、何世紀にもわたって人が住み続ける昔ながらの合掌造り家屋が点在し、「日本の原風景」とも称される風景が広がります。岐阜県の白川郷とともにユネスコの世界文化遺産に登録されて30年、今もなお人が暮らし続ける貴重な“生きた文化財”です。

 

創業まもなく70年の「羽馬製菓」 村の暮らしの真ん中で軒先にはタクシー乗り場も

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】

そんな五箇山相倉の合掌造り集落からほど近い、旧平村の中心部に店を構える「羽馬製菓」。 

 

1957(昭和32)年創業、もうすぐ70年を迎える老舗で、軒下の一角は五箇山タクシーの乗り場にもなっています。

 

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】

木格子や麻のれんが醸し出す和の趣きが、懐かしさを誘う佇まい。
のれんをくぐって中に入ると、外観の雰囲気そのままに、和モダンの落ち着いた空間が広がっています。

 

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】

 

手作りの素朴さがにじむ やさしい店内

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】

DIYで設えたという商品棚には、あん・ドーナツ、うぐいすあんぱん、カレーパン。
3種のパンがどこか控えめに並んでいます。

 

「去年、妻が亡くなって、今は一人でやっているので、商品はこれだけ。名物だった栃餅もやめちゃったんです」

 

そう穏やかな口調で話をしてくれたのは、2代目店主の羽馬秀憲さんです。

 

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】

商品の陳列棚を作ったのも、亡くなられた奥さんだったのだとか。
手作りの素朴な佇まいに、一つひとつのものを大切に扱ってきた丁寧さと長い長い時間の重なりを感じます。

 

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】

 

客の9割が買い求める 観光客にも人気の「あん・ドーナツ」

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】

「羽馬製菓」という店名が表す通り、創業者で初代店主である羽馬さんのお父さんは和菓子の職人でした。そのため、創業当時の店では、和菓子や餅を中心に販売していたのだとか。 

 

パンの製造を始めたのは、オープンから約5年後のこと。

 

「学校給食にパンを納めるようになったのをきっかけに、パン作りを始めたと聞いています」(羽馬さん)

 

学校給食にも 村の暮らしに根差したパンの店

そんな「羽馬製菓」のなりたちを物語るかのように、名物となっているのが「あん・ドーナツ」。 

 

羽馬さんは金沢市のベーカリー店で働いた経験も活かしながら、羽馬製菓オリジナルのあん・ドーナツを作り続けてきました。

 

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】

客の9割が買っていくというあん・ドーナツ。
世界遺産を訪れる国内外の観光客にも大人気です。

 

手作りあんの素朴の甘み 冷やして食べるのも◎

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】

北海道産小豆の手作りあんこは、昔ながらの素朴は甘みと味わいを楽しめます。しっとりとした生地との相性もいいですが、トーストであたためるとカリカリとして、まったく違う食感とおいしさを楽しめます。

 

「一度冷凍して、半解凍で食べるのもオススメですよ。あずきバーみたいでおいしいんです。外はやわらかく、中のあんこが少し固いくらいがちょうどいい。夏はいつもそうして食べています」(羽馬さん)

 

実際に半解凍で味わってみると、確かにあずきのアイスを食べているよう。油っぽさは感じられず、意外にもさっぱりしています。
この時期はこたつに入ってアイス感覚で楽しむのもよさそうです。

 

「おいしさのポイントは、五箇山の水と空気かな」と少し照れながら話す羽馬さんからは、故郷五箇山への想いもにじみ出ています。

 

「日本の原風景」残る世界遺産の五箇山で愛される あん・ドーナツ【羽馬製菓】

店のロゴに使われている羽のデザインは、美術大学出身の奥さんが手がけたものなんだそう。
2026年は午年。名物あん・ドーナツを食べて、飛躍の年にしたいものです。

 

羽馬製菓

住所
富山県南砺市下梨2096
営業時間
8:30~17:30
定休日
火曜日
電話番号
0763-66-2536

 

 

※この記事は、2025年12月25日に北日本放送「nan-nan」で公開された記事を転載したものです。

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