提供:UMKテレビ宮崎
旧高千穂鉄道の台風被害から20年、廃線となった線路を観光資源として活用し、多くの人を惹きつけている「高千穂あまてらす鉄道」。
今回は、その歴史と新たに加わった18歳の新卒社員の奮闘をご紹介しました。
神話と伝説の地・高千穂町
宮崎県内有数の観光地・高千穂町で人気を集めているのが、「高千穂あまてらす鉄道」の「グランド・スーパーカート」。往復約5キロを30分かけて走り、高さ105メートルの高千穂鉄橋から絶景を堪能できます。
昨年度は国内外から13万人以上が訪れ、にぎわいを見せています。
旧高千穂鉄道の歩み
「高千穂あまてらす鉄道」の前身である「TR高千穂鉄道」は、延岡市から高千穂町までの全長約50キロ、19駅を結び、五ヶ瀬川沿いを1時間半かけて走行していました。
国鉄時代には廃止対象となりながらも、1989年に第3セクターとして再出発。
しかし、利用者減少や赤字経営が続く中、2005年の台風14号で甚大な被害(被害総額約26億円とされる)を受け、2008年に全線廃止となりました。
復活のきっかけ
廃線後、残された駅や線路を活用するため「高千穂あまてらす鉄道」が立ち上がりました。
線路の草刈りから始め、手押しの木製トロッコの運行を開始。その後、エンジンをつけたりするなどの改良を重ね、2017年に「グランド・スーパーカート」を導入。
高千穂鉄橋からの絶景を堪能できることから、県内客はもちろん国内外からの観光客に人気のスポットとなりました。
鉄橋の上では高千穂の景色を楽しめるほか、高千穂線の歴史などを聞くことができます。
「グランド・スーパーカート」の運行を務めるのは、旧高千穂鉄道の運転士・齋藤拓由さんです。
高千穂町で生まれ育った新入社員 萱野瑛来(かやのあきら)さん
今年4月、高千穂あまてらす鉄道 初の新卒社員として入社したのが萱野瑛来さん(18歳)。
きっかけは、高千穂高校時代の地域探究学習でアナウンスガイド体験をしたこと。観光客からもらった拍手が心に残り、就職を決意したといいます。
まだ研修の身であるものの、現在は接客やガイドのほか、鉄橋の上で高千穂鉄道の歴史を語る役目にも挑戦しています。
高千穂鉄道記念資料館では、高千穂線を再現したジオラマを使って旧高千穂鉄道の歴史を伝えています。
萱野さんは高千穂鉄道が走っていた当時を知らないため、「自分の歴史の話には説得力がない」といいますが、「語り継ぐことは重要な業務。たくさんの方に高千穂のことを知ってもらい、歴史を伝えるための一員として頑張っていきたい」と意気込みます。
「高千穂あまてらす鉄道」の課題と未来
乗客数はコロナ禍を経て年々増加傾向にある一方、枕木交換や車両整備に年間約4,000万円が必要で、鉄橋のメンテナンスなど今後の維持費も課題です。
それでも、廃線から観光鉄道へと生まれ変わったこの場所は、県内外はもちろん海外からの観光客にも歴史を伝える貴重な舞台。萱野さんのような若い力が加わることで、さらなる発展が期待されています。
かつての「住民の足」が、今では「地域の誇り」として走り続ける高千穂あまてらす鉄道の物語は、まだ始まったばかりです。
高千穂あまてらす鉄道 グランド・スーパーカート
- 料金
- 高校生以上:2000円
小中学生:1300円
未就学児:700円
※2025年8月12日現在 - 運行時間
- 9:40~(臨時便を除く)
- 電話番号
- 0982-72-3216
※この記事は、2025年8月2日にテレビ宮崎「U-doki」で放送された内容を転載したものです。
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