日本海側を代表する冬の味覚「越前がに」が旬を迎え、越前港など福井県内の港では連日、活きのいいカニが続々と水揚げされています。
シーズンに合わせ、地元ではJR敦賀駅と越前海岸を結ぶ直通バスの運行が2024年11月30日からスタート。北陸新幹線の延伸でより行きやすくなった注目のグルメスポットです。
皇室にも献上されるブランドガニ「越前がに」
「越前がに」とは、福井県内4つの港で水揚げされるオスのズワイガニのことで、毎年11月6日に漁が解禁され、北陸の冬を代表する味覚として親しまれています。
日本海の荒波と厳しい寒さに育てられた越前がにの特長は、何といっても甘く引き締まったその肉質。ズワイガニの最高級品種として名高く、皇室に献上される唯一のカニであるほか、2018年にはカニ品目として初めて農林水産省の「地理的表示保護制度(GI)」にも登録されました。
また最近では「タグ付き」のカニが人気を集め、全国のブランドガニがタグ(標識票)を付けてそれぞれの産地やブランドをアピールしていますが、実はこうした取り組みも越前がにが元祖。1997年に地元の越前町漁業協同組合が、競り前のカニにタグを取り付けてブランド化を図ったのが始まりとされています。
裏に水揚げ港が「越前港」と記された、右のはさみの根元にひときわ輝く黄色のタグこそが、「越前がに」である証です。
さらに2015年からは、越前がにの中でも特に良質なものだけを認定したトップブランド「越前がに極(きわみ)」も登場。「水揚げ時の重量1.5kg以上、甲羅幅14.5cm以上、爪幅3cm以上」という厳しい基準を満たしたカニだけに与えられる称号で、その割合は水揚げ量全体のわずか0.05%程度とも。「極」には、通常の越前がにと異なる専用タグが付けられます。
敦賀駅から産地へ直行!「越前海岸かにかにバス」が今年も運行開始
越前がにの最大産地である越前町の観光連盟では、30年以上前からJR敦賀駅と越前海岸を結ぶ冬季限定の直通バスを運行しています。
今シーズンも「越前海岸かにかにバス」の名称で、2024年11月30日〜2025年2月28日まで、越前町と南越前町河野地区の旅館・飲食店などの利用客を対象に、1日2往復運行されています。
越前海岸かにかにバス
- 運行期間
- 2024年11月30日〜2025年2月28日
※3月1日のDコース(午前の越前海岸出発便)が最終
※12月31日、1月1日は運休 - 料金
- 片道 1,200円
- コース
- 【Aコース】JR敦賀駅10:45発 ⇒ 越前海岸11:15~12:15頃着
【Bコース】越前海岸14:05~15:05発 ⇒ JR敦賀駅15:35頃着
【Cコース】JR敦賀駅15:55発 ⇒ 越前海岸16:25~17:25頃着
【Dコース】越前海岸8:55~9:55発 ⇒ JR敦賀駅10:25頃着 - 利用条件
- 対象の宿泊施設や飲食店などの利用者
- 予約方法
- 利用先の施設に申し込み(乗車の3日前まで)
主な対象宿泊施設
【停留所:米ノ】
・旅館浜富
【停留所:高佐】
【停留所:中茂原】
【停留所:道の駅越前】
【停留所:大浜】
【停留所:梅浦】
【停留所:玉川】
・甚平旅館
【停留所:左右】
越前町は、越前がにの漁場である越前岬沖から最も近い港町で、福井県内最多となる約40隻の底引き網漁船を保有しています。漁獲量全体の8割近くが越前港で水揚げされるなど、獲れたてで鮮度抜群のカニが豊富に流通する地域であることから、冬の越前町では旅館や民宿などで絶品のカニを楽しめます。
特にこの冬は、2024年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸されてから初となるカニシーズンです。大阪・名古屋方面に加え、東京方面からのアクセスもぐっと便利になった北陸の一大カニ漁港。冬の味覚の王様を求め、新幹線と直通バスで越前町を訪ねてみませんか?

