俳優・鈴木亮平さんが出演するJR東海の奈良観光キャンペーン「いざいざ奈良」の新テレビCMの放送が、首都圏・静岡エリアなどで2025年9月1日から開始されています。
今回のキャンペーンは、日本を代表する世界遺産の一つ「法隆寺」が舞台。本記事では、1300年を超える世界最古の木造建築の見どころを、CM撮影秘話とともに紹介していきます。
聖徳太子の里・斑鳩にたたずむ“別格の名刹”に感激
日本人なら誰もが一度は歴史の教科書や修学旅行などで目にする、奈良県斑鳩町(いかるがちょう)の「法隆寺」。607年に推古天皇と聖徳太子によって創建された、現存する世界最古の木造建築で、敷地内には39件・138点もの国宝があります。1993年には「法隆寺地域の仏教建造物」として、日本で最初の世界遺産に登録されました。
寺の中心である西院伽藍をはじめ、飛鳥時代に建立された金堂、五重塔、中門、廻廊など、国宝に指定された建造物が威風堂々と並ぶ様子は、まさに日本の歴史上「別格」ともいえる厳粛な雰囲気を漂わせます。
世界遺産検定1級を持つことでも知られる鈴木亮平さんですが、法隆寺を参拝するのは18歳のとき以来。二十数年ぶりに足を踏み入れた名刹について、「大人になり、歴史への理解が深まった今だからこそ、まるで初めて訪れたかのような新鮮な感動があった」と話していました。
境内には飛鳥時代から残る建造物だけでなく、後世になって修復・増築されたものも多数存在しており、悠久の年月をかけて守られてきた日本の建築美の変遷を感じられます。
鈴木亮平さんは「古いだけでなく、当時と同じようなやり方でその伽藍や仏像を補修し続けた、そこにある人の想いや愛情、プライドが詰まっている特別な場所」と魅力を語ります。
金堂でのCM撮影では、鈴木亮平さんがエキストラの学生さんに対し、仏像について解説する一幕も。「今は歴史に興味なくても、年齢を重ねるといろんなコトに興味が湧いてくる、特に歴史!」と熱弁していました。
知れば知るほど面白い!法隆寺と周辺の見どころ
五重塔
法隆寺のシンボル的建造物といえば、日本最古の五重塔ですが、その五重塔でも意外に知られていないのは、ひさし部分である裳階(もこし)の四隅で踏ん張る力士(りきし)たちの存在。両手や両肩で初層を一生懸命支える姿に、当時の宮大工のユーモアが見て取れます。
金堂
五重塔の隣に位置する金堂は、聖徳太子ゆかりの釈迦三尊像や日本最古の四天王像など、仏教美術の粋が結集する貴重な建造物で、法隆寺を訪れた際には必ず見ておきたいスポットの一つ。
その建物外観をよく見ると、金堂の一層目と二層目の間の支柱に躍動感あふれる龍が巻きついています。天に昇る「のぼり龍」と地に降りる「くだり龍」が対になっており、金堂の南面と北面に2対ずつ設置されているのが分かります。
夢殿
東院伽藍の夢殿(ゆめどの)には、聖徳太子の等身像と伝えられる救世観音(くせかんのん)像が安置されています。明治時代に思想家・岡倉天心と哲学者・フェノロサによって封印が解かれるまで、長らく秘仏とされてきた経緯を持つ霊像です。
一木造りの表面に施された金箔は、後世になって塗り直されたものではなく飛鳥時代のままだということで、厳重に奉安されてきた秘仏ならではの重厚な輝きに、鈴木亮平さんも驚きを隠せない様子でした。救世観音像は春と秋の特別開扉の時にのみ拝観でき、今年の秋は10月22日〜11月22日に実施されます。
法隆寺にはほかにも、寺に伝来する数々の名宝を安置した「大宝蔵院」など、見どころがいっぱい。撮影の合間に大宝蔵院を訪れた鈴木亮平さんは、飛鳥彫刻を代表する国宝・百済観音像の大きさや表情、フォルムに圧倒されたそう。こちらはCMには登場しないので、ぜひ自分の目で確かめてみては?
法隆寺
- 住所
- 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
- 拝観時間
- 8:00〜17:00(最終受付は拝観終了30分前)
※11月4日〜2月21日は16:30まで - 料金
- 大人(高校生以上) 2,000円、中学生 1,700円、小学生 1,000円
- アクセス
- JR「法隆寺」駅から徒歩約20分
法起寺
法隆寺とともに世界遺産に登録されている「法起寺(ほうきじ)」も、斑鳩を訪れた際には注目のスポット。聖徳太子建立七大寺の一つに数えられ、境内には国宝に指定されている日本最古の三重塔があります。
厳かな法隆寺とは一味違った、静かな田園風景に溶け込む三重塔の景色が訪れた人たちを癒やしてくれるほか、例年10月中旬〜11月上旬には周囲のコスモスが見頃を迎え、花畑と三重塔との絶景コントラストを楽しめます。
法起寺
- 住所
- 奈良県生駒郡斑鳩町大字岡本1873
- 拝観時間
- 8:30〜17:00(最終受付は拝観終了30分前)
※11月4日〜2月21日は16:30まで - 料金
- 大人(高校生以上) 500円、中学生 400円、小学生 300円
- アクセス
- JR「法隆寺」駅から徒歩約35分
「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」と俳人・正岡子規が詠んだように、秋は法隆寺周辺が最も映える季節といえるかもしれません。凜とたたずむ古刹の風情と奥深い歴史を味わいに、涼やかな風が吹く斑鳩の地を訪ねてみませんか?
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