提供:ことりっぷ
琵琶湖の北東に位置し、滋賀旅で指折りの人気を誇る長浜。
織田信長に仕えていた羽柴(豊臣)秀吉が、初めて自分のためのお城・長浜城を築いたのを機に城下町として栄えた、歴史あるまちです。
ノスタルジックな雰囲気が漂う通りを歩いて、元銀行の建築をリノベーションした黒壁ガラス館を中心とする「黒壁スクエア」へ。ガラスアートの鑑賞、ガラス制作体験、カフェタイム、おみやげ選びまで楽しめます。
JR長浜駅から歩いて城下町の風情を残す「黒壁スクエア」へ
黒い壁に瓦屋根を冠した建物が「黒壁ガラス館」
20数軒ほどのショップや飲食店からなる「黒壁スクエア」。中心部に建つ黒壁ガラス館へのアクセスは、JR長浜駅から徒歩5分ほどです。
道中で目に留まる小さな川は、長浜城のお堀跡。北国街道に入ると、昔ながらの建物が点在し、ノスタルジックな雰囲気に包まれます。
黒壁スクエアは、「ガラス工芸の美と城下町の風情を融合させた美しいガラスの街に」との想いから、2023年の夏以降、4期に分けたリニューアルを実施中。
ガラスの魅力を体感できるスポットやガラス制作の体験メニューが充実し、魅力を増しつづけています。
左:黒壁の工房で作るガラスアートと花による、季節替わりの「花降る小径」 右:「風鈴小径」
黒壁ガラス館の周囲には、光を受けてキラキラと輝くガラスが幻想的なインスタレーション「花降る小径」があり、フォトスポットとして人気。中庭の一角には、ガラスの風鈴がチリンチリン、と涼やかな音色を奏でる「風鈴小径」もあります。
元銀行をリノベーションした長浜のシンボル「黒壁ガラス館」
黒壁ガラス館は国の登録有形文化財。教会として活用されていた頃は白い壁だったそう
その名のとおりの黒色の壁が印象的な「黒壁ガラス館」は、1900(明治33)年、第百三十国立銀行長浜支店として建てられたものです。
時代の流れとともに他の銀行や長浜カトリック教会などへと変遷。平成の世になって、第三セクターの手により「黒壁ガラス館」として再生され、ガラスの魅力を織り交ぜたまちづくりが行われていきました。
受付窓口や重厚な扉などに銀行時代の面影を残す。亀甲模様に木組みした天井の職人技にも注目
1階の天井には、イタリアから取り寄せたというガラス製のシャンデリアがきらめいています。
館内に並ぶガラス製品は、アクセサリー、テーブルウェア、インテリア雑貨、世界中から買い付けたガラス工芸品まで、多彩。チェコの村で手作りされた小さな香水瓶や、美しさと機能性を兼ね備えたガラスペンなどが人気です。
左:吹き抜けの空間が開放的 右上:ふだん使いにしたいレトログラス 右下:チェコの香水瓶3,520円~
「ガラス体験アトリエ ルディーク」で自分だけのガラス作品を
体験受付は、ガラス張りのこちらの建物へ
中庭を挟んで黒壁ガラス館の斜め向かいに建つ「ガラス体験アトリエ ルディーク」では、「吹きガラス」「カットガラス」「フュージング」「ステンドグラス」「サンドブラスト」「クラゲリウム」「サンキャッチャー」「ガラスの絵付け」などの制作体験ができます。
体験プランの実施状況は時期により異なる場合があるため、事前にWebサイトで確認を
回転する金属の刃に、グラスや小皿などガラスの素地を押し当てて模様を描く「カットガラス制作体験」や、ガラスの板を組み合わせてフォトフレームやランプなどをつくる「ステンドグラス制作体験」が人気とのこと。
溶かしたガラスに息を吹き込んで好みのガラス作品をつくる「吹きガラス制作体験」は、職人がマンツーマンでレクチャーしてくれて、ガラス工芸の手ごたえが感じられるプランです。
完成した作品や購入したガラス製品を、掛けたりのせたりして撮影できるフォトスポットも
色とりどりのガラスにときめく、「エクラン」でお買いもの
黒壁の工房でつくるオリジナルのガラス製品も多い
フランス語で宝石箱を意味する店名の「écrin(エクラン)」。「宝石箱をそっと開ける瞬間のようなときめきを」との想いが込められています。職人がひとつひとつ丁寧に作り上げたガラス作品や、季節を映すガラスアートの繊細な美しさに、思わずひとめぼれしそう。
日々を彩るアイテムや、大切な人への贈りものを探しに立ち寄ってみてはいかが。
サイズ違いでそろえたくなる、「幸せの蒼いとりさん」3,080円~
「glass and sweets 96café」で、ランチ&カフェタイム
光が差し込む窓の向こうに「花降る小径」が見える
2024年秋、隣接するガラスのインスタレーション「花降る小径」とリンクさせたカフェ「glass and sweets 96café」がオープン。黒壁のガラス工房で作られたガラスアートと花で彩られたフォトジェニックな店内に心も弾みます。
近江牛や、滋賀の茶どころ・朝宮産の抹茶を使ったものなど、地産地消を大切にしたパンケーキが楽しめます。2025年4月には本格的にテイクアウトが始まり、新メニューもお目見えしました。
「花降る抹茶パンケーキ」1,800円
「近江牛自家製ローストビーフパンケーキ」2,500円
左:ミックスソフト「黒壁フルール」580円 右:テイクアウトの「黒壁パンケーキソフト」780円 ※エディブルフラワーの種類や色は季節により変わる
長浜&滋賀みやげはセレクトショップ「黒壁AMISU」へ
写真手前が黒壁AMISU、奥がエクラン
北国街道を挟んで黒壁ガラス館の斜め向かいに建つ「黒壁AMISU(アミス)」は、長浜や滋賀県が誇る名産品を集めたセレクトショップ。
老舗の銘菓、朝宮茶、近江牛を使ったごはんのおとも、ご当地カレー、湖魚の佃煮、鮒寿司、日本酒などバラエティに富んだおみやげが選べます。滋賀県が発祥と伝わる飛び出し坊や「とび太くん」や琵琶湖がモチーフの文具類も好評です。
長浜のレトロ建築をパッケージにしたひと口羊羹セットなど、豊富な品ぞろえ
地元長浜の和菓子店・柏屋老舗の「鴨の里」。プレーン、抹茶、小豆の3種
黒壁スクエアとその界隈で、ガラスアートやご当地グルメを満喫した後は、長浜駅の西側へ。再興された長浜城(現在は長浜城歴史博物館)の最上階から琵琶湖を見渡したり、浜辺をさんぽするのもおすすめです。
旅の一日を豊かに彩ってくれる、長浜のまちを訪ねてみませんか。
文:佐藤理菜子 写真:マツダナオキ、小川康貴、施設提供
