真っ赤なラー油が目を引く醤油ベースのスープ。その上に、たっぷりの刻み玉ねぎをのせた「勝浦タンタンメン」。辛さと旨さのバランスが絶妙で、辛いもの好きやラーメン好きの心をつかむ、千葉県勝浦市のご当地グルメです。
勝浦タンタンメンとしての定義はありつつも、スープや辛さ、具材は店舗ごとに異なり、それぞれ個性が光ります。
ここでは、勝浦タンタンメンが楽しめるお店6軒をピックアップ!お店ごとの魅力と味の違いを詳しくご紹介します。
目次
勝浦タンタンメンとは
千葉県勝浦市で誕生した勝浦タンタンメンは、真っ赤な見た目とラー油の辛さが印象的なご当地ラーメンです。
昭和30年代、海で冷えた漁師や海女さんの体を温めるために考案されたのが始まりといわれています。
一般的な担々麺と違い、練りごまは使わず、醤油ベースのスープに自家製ラー油とたっぷりの刻み玉ねぎを加えるのが特長。玉ねぎの甘みが辛さをまろやかにし、旨みとコクを引き立てます。
勝浦市内には、この勝浦タンタンメンを提供する店が数多くあり、昔ながらの王道をつらぬくお店もあれば、魚介や味噌を取り入れたアレンジ派もあるなど、店舗によってスタイルはさまざま。
地元で愛され続け、近年では旅行者やラーメンファンからも注目を集めている千葉のソウルフードです。
勝浦市へのアクセス
勝浦市へ公共交通機関を使って訪れる際は、「勝浦駅」を目指しましょう。
JR「東京駅」から特急わかしお に乗れば、乗り換えなしで 約1時間30分で到着します。
「八重洲バスターミナル」から「勝浦駅」行きの直通バスも出ており、そちらを利用する場合の所要時間は約2時間です。
車で向かう場合は、都心から東京湾アクアラインを経由して首都圏中央連絡自動車道「市原鶴舞IC」で降り、国道297号を南下するルートが一般的。所要時間は2時間程度です。
「鴨川シーワールド」から勝浦は、車で30分ほど。海水浴場も豊富です。1906(明治39)年以降一度も35℃を超える「猛暑日」がない避暑地としても有名。夏休み旅行を兼ねてラーメン巡りをするのもいいですね。
元祖・勝浦タンタンメン発祥の店「江ざわ」
勝浦タンタンメンといえば、発祥の店である「江ざわ」は欠かせません。代々受け継がれてきた伝統の味を、今もしっかりと守り続けている老舗です。
JR「勝浦駅」から北へ車を約10分走らせたところにあります。
このお店の勝浦タンタンメンは、辛さの中に玉ねぎの甘みがしっかり感じられる、発祥店らしいバランスのよい一杯。
よく煮えた玉ねぎがスープに深みを与え、自家製ラー油の香りが立つと同時に食欲が一気に刺激されます。まさに元祖ならではの、王道の味わいです。
活気あふれた店内には、お店を訪れた芸能人のサイン色紙が。
その数の多さからも、多くのメディアに注目されてきた人気店であることがうかがえます。
座敷・テーブル・カウンター席を完備しており、1人でも、友人同士や家族とも気軽に訪れやすいお店です。
連日行列のため、毎朝9時から整理券を配布しています。確実に食べたい人は、早めに来店して整理券を確保しておきましょう。
元祖 勝浦式担々麺 江ざわ
- 住所
- 千葉県勝浦市白井久保296-8
- 営業時間
- 11:30~18:00
- 定休日
- 月曜(臨時休業あり)
- アクセス
- 【電車】JR「勝浦」駅からバスで「芳賀」停留場下車後、徒歩約6分
【車】首都圏中央連絡自動車道「市原鶴舞」ICから車で約30分 - 詳細
- 元祖 勝浦式担々麺 江ざわ
地元の憩いの味を守る「つるんつるん温泉」
「勝浦駅」から車で15分ほど北に進むと、山あいにたたずむ「つるんつるん温泉」があります。
千葉県で唯一「名湯百選」に選ばれた、勝浦温泉を楽しめる施設です。
この温泉施設に併設されている食堂でも、まろやかなスープが体に染みわたる勝浦タンタンメンが味わえます。
ニラの香ばしさと玉ねぎのほどよいシャキシャキ感がアクセントになった、大満足の一杯です。
勝浦タンタンメンは醤油ベースが主流ですが、「つるんつるん温泉」の食堂では味噌ベースのスープで提供。
子どもや、辛いのが苦手な大人でも楽しめるやさしい味わいに仕上げられています。
温泉を満喫したあとに、大広間でくつろぎながら食べるご当地フードは格別です。
勝浦つるんつるん温泉
- 住所
- 千葉県勝浦市松野1143
- 営業時間
- 11:00~13:30
- 定休日
- 不定休
- アクセス
- 【電車】JR「勝浦」駅からバスで「勝浦温泉入口」停留場下車後、徒歩約10分
【車】首都圏中央連絡自動車道「市原鶴舞」ICから車で約40分 - 詳細
- 勝浦つるんつるん温泉
勝浦の王道をつらぬく「松野屋」
勝浦駅から車で約12分、国道297号線沿いには「松野屋」があります。
カウンター・テーブル・小上がり席をそなえた、落ち着いた雰囲気のお店で家族連れにもおすすめです。
毎日、その日の分だけを丁寧に仕込むスープは、鶏ガラと、地元産のかつお節を合わせただしに、自家製ラー油を重ねたこだわりの味。
一見、真っ赤で激辛のように見えますが、じっくり炒めた刻み玉ねぎの甘みが辛さをやさしく包み込み、あとを引く味わいに仕上がっています。
スープがなくなり次第閉店するため、営業時間より早く閉まることもあるそう。
訪問前に電話(0470-77-0423)で確認しておくと安心です。
ラーメン松野屋
- 住所
- 千葉県勝浦市松野658-1
- 電話番号
- 0470-77-0423
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 定休日
- 月曜※変更の可能性あり
- アクセス
- 【電車】JR「勝浦」駅からバスで「高砂屋前」停留場下車後、徒歩約1分
【車】首都圏中央連絡自動車道「市原鶴舞」ICから車で約25分 - 詳細
- ラーメン松野屋
自家製ラー油が香る人気店「たまや」
勝浦市の中心街にある「たまや」。
「勝浦駅」から徒歩約7分という好立地で、昼は地元のランチスポットとして親しまれており、夜になると旅先で締めの一杯を求める観光客や、部活終わりの学生で活気づきます。
このお店の勝浦タンタンメンの特徴は、ピリッと爽やかな辛さとすっきりした後味。
じっくり煮込まれた玉ねぎの甘みと、自家製ラー油の香ばしさが溶け合って生まれる深いコクは絶品です。
辛味を調整するセンスが抜群の店主。
辛いのが苦手な人でも勝浦タンタンメンを堪能できるよう、「ひかえめ・辛め」「激辛」「超激辛」の3段階を用意しています。
初めての人は、「ひかえめ・辛め」を注文し、訪れるごとに辛さを上げて挑戦するのも良いですね。
また、店主はスパイスの達人でもあり、カレーも人気メニューのひとつなのだとか。何度も訪れて、色々なメニューを試してみたくなるお店です。
ラーメン・定食・晩酌 たまや
- 住所
- 千葉県勝浦市墨名801-24
- 電話番号
- 0470-73-7177
- 営業時間
- 11:30~13:30(ランチは火~金曜のみ営業)、18:00~23:00
- 定休日
- 日曜
- アクセス
- 【電車】JR「勝浦」駅から徒歩約7分
【車】首都圏中央連絡自動車道「市原鶴舞」ICから車で約35分 - 詳細
- ラーメン・定食・晩酌 たまや
魚介の旨みが際立つ「まんまる亭」
「勝浦駅」から「勝浦中央海水浴場」に向かって、8分ほど歩いた先には「まんまる亭」があります。
このお店の勝浦タンタンメンは、パンチの効いた辛さが魅力で、辛いもの好きにはたまりません。
スープは鶏と豚に加えて、地元の加工場から仕入れた白身魚がベースに使われています。
「魚の旨みを活かしたい」という店主の思いから生まれた自慢のレシピで、一口すするたび「もう一口」と、手が止まらなくなるほどのくせになる味です。
魚介の旨みスープに厚みを加え、ガツンとした辛さの中にもまろやかさが感じられる味わいに。
辛さ・コク・魚介の風味が三位一体となった、店主のこだわりが光る一品に仕上がっています。
広々とした店内には、座敷・カウンター・テーブル席がそなわっているので、誰でも気軽に訪れやすい雰囲気です。
まんまる亭
- 住所
- 千葉県勝浦市串浜1253-2
- 営業時間
- 11:30〜13:30(L.O.)、18:00〜21:30(L.O.)
- 定休日
- 火曜
- アクセス
- 【電車】JR「勝浦」駅から徒歩約8分
【車】首都圏中央連絡自動車道「市原鶴舞」ICから車で約40分 - 詳細
- まんまる亭
精肉店直営の旨辛食堂「こだま」
精肉店直営の食堂として知られる「こだま」。「勝浦駅」のひとつ先にある「鵜原(うばら)駅」から徒歩約3分の立地です。
「こだま」の勝浦タンタンメンは醤油ベースのスープにラー油、挽き肉、玉ねぎが浮かぶシンプルながらも奥深い構成になっています。
肉の旨みを知り尽くした店主が仕上げるスープは、コクがありながら重たすぎず、どこか上品な味わい。
そこに玉ねぎの甘みがほどよく引き立ち、最後の1滴まで飲み干したくなるほどのおいしさです。細麺とスープが絡み合い、食べ進めるごとに旨みが広がります。
定食メニューも充実しており、地元の常連から観光客まで幅広く親しまれる存在。
温かみのある接客と確かな味で、“町の名物食堂”として根強い人気を誇ります。
レストランこだま
- 住所
- 千葉県勝浦市鵜原831
- 営業時間
- 10:30~20:00(水曜は15:00まで)※15:00~17:00の間は休憩のため一時閉店
- 定休日
- 木曜
- アクセス
- 【電車】JR「鵜原」駅から徒歩約3分
【車】首都圏中央連絡自動車道「市原鶴舞」ICから約40分 - 詳細
- レストランこだま
玉ねぎの甘み、ラー油の香ばしさ、スープの奥深さ。一杯ごとにそれぞれ店の個性があり、同じ勝浦タンタンメンという名前でも、その味わいは多種多様です。
地元の人に長く愛される食堂から、代々受け継ぐ老舗、個性派の新鋭店まで、それぞれが自分たちの味を守りながら、勝浦の食文化を紡いでいます。
旅の途中でふと立ち寄ってもよし、食べ歩きを目的に訪れるもよし。一杯ごとに違う「勝浦の顔」を、ぜひ味わってみてください!
今回紹介したお店MAP
取材・文/鈴木 ひかる 撮影/三原 久明
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