2025年4月、滋賀県を代表する観光スポット・メタセコイア並木に「メタセコイアと馬の森」がオープンしました。乗馬やえさやりを通して馬とコミュニケーションを取りながら、SNS映えする写真が撮れる話題のスポットです。
そこで、「メタセコイアと馬の森」で体験できるプログラムやグルメ、お土産などをご紹介します。
「メタセコイアと馬の森」へのアクセス
東京・名古屋方面から「メタセコイアと馬の森」まで車で向かう場合は、名神高速道路経由で北陸自動車道「木之本」ICを目指しましょう。そこから国道303号線を通り、約30分で到着します。
大阪方面から向かうなら、名神高速道路「京都東」ICへ。そこから琵琶湖西縦貫道路を北上し、約1時間30分で到着です。
公共交通機関で行く場合、まずはJR湖西線「マキノ駅」で下車。そこから、高島市コミュニティバス「マキノ高原線・時計回り」に乗り、「マキノピックランド」停留所で下車後、徒歩すぐです。
「メタセコイアと馬の森」とは?
「メタセコイアと馬の森」は、引退競走馬の支援活動などに取り組む「TCC Japan」が、人と馬と大地が共生する観光養老牧場として、2025年4月19日にオープンした施設。
四季折々の表情を見せるメタセコイア並木を眺めながらの乗馬体験や、並木馬車への乗車など、自然に囲まれながら馬とふれあうことができます。また、施設内のカフェでは滋賀の恵みを使ったドリンクやスイーツが楽しめ、ショップではオリジナルグッズなども購入可能です。
新・日本街路樹百景に選定されたメタセコイア並木
年間30万人が訪れると言われる滋賀県有数の観光スポット「メタセコイア並木」は、約2.4キロメートルにわたってメタセコイアが約500本植樹されています。
もともと果樹園の防風林として植えられたメタセコイアですが、地域の人々によって手入れされ、今では圧巻の並木道になりました。春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の表情で訪れる人々を魅了しています。
景色に溶け込む「メタセコイアと馬の森」
「メタセコイアと馬の森」のコンセプトは、「人と馬と大地の共生」。そのため、エントランスや外観、内観には環境と調和するランドスケープ一体型のデザインが採用されています。
建築家・芦澤竜一氏による設計で、滋賀県産の木材がふんだんに使われているほか、曲線を描く屋根など、建築としても十分に見応えのある施設です。
敷地内に植えられたメタセコイアは19本。これから長い年月をかけて木々が大きく成長することで、緑あふれる「馬の森」が作り上げられていきます。
「メタセコイアと馬の森」で馬とふれあう
「メタセコイアと馬の森」では、馬の息づかいや温もりを間近に感じながら、乗馬や並木馬車への乗車、えさやりなどさまざまな体験が可能です。
厩舎で馬とふれあいえさやり体験
競走馬を引退したサラブレッドやミニチュアホースなど、10数頭の馬たちが暮らす「メタセコイアと馬の森」。厩舎では、競技中にはあまり見られないリラックスした馬の表情を間近で見ることができます。
厩舎見学をするには、入口のゲートを過ぎて右手にあるレセプション(受付)でチケット(1人1,500円)を購入しましょう。
見学中はスタッフが一頭一頭の特徴を丁寧に紹介。「この子は好奇心旺盛」「この子は人見知り」など、人と同じように馬の性格にも違いがあって、それぞれの個性を知ることができます。
見学料には馬のおやつ代も含まれているので、えさやり体験も可能です。
おやつのニンジンを目の前に差し出すと、馬が身を乗り出してくるのでさらに近距離に! えさを求めて鼻を鳴らす様子や、優しい目、つややかな毛並みに心が癒やされます。
厩舎見学
- 受付時間
- 10:00〜17:00(予約不要)
- 料金
- 1人1,500円(馬のおやつ1カップ付)
※小学生未満は無料(同伴のみ、単独での参加は不可)
えさやりは、レセプション前にある「ホースステーション」でも体験可能です。こちらは見学無料で、えさ代(1カップ300円)のみの支払いでOK。
馬の大好きなニンジンをあげて、さらに交流を深めてみてください。
ふれあいえさやり体験
- 料金
- 馬のおやつ代(1カップ)300円
※馬の健康管理のため数量限定
SNS映え間違いなしの「並木馬車」
メタセコイア並木沿いという、せっかくの立地を満喫するなら、馬車で並木道をゆっくり巡る「並木馬車」がぴったり。サラブレッドよりもひと回り大きいブルトン種・りんごちゃんが引く馬車に約25分間乗り、非日常的なひとときを過ごせます。
乗車中、りんごちゃんのカッポカッポという馬蹄(ばてい)の音が耳心地よく、おとぎの国を旅しているような感覚に。
車内にはテーブルやドリンクホルダーも完備されているので、敷地内にあるカフェで購入した飲み物を持ち込んで、ゆったりカフェタイムも過ごせますよ。
馬車を引くスタッフが、りんごちゃんのプロフィールや馬の歩き方の特徴なども教えてくれるので、景色を眺めながら馬についても深く学ぶこともできます。
取材時はあいにくの雨でカッパを着用していますが、晴天時はりんごちゃんの白いボディにも注目です。
また、通常は馬車を運転する御者(ぎょしゃ)の後ろに座りますが、隣に並んで座るpremium席も用意されています。1席限定の特別なシートなので、さらに近くで馬の姿を眺めたい場合はこちらもおすすめです。
車内から見る景観ももちろん素敵ですが、馬車が並木道を横切る様子も写真映えする光景。その瞬間を収めようと、少し離れたところには多くの人がスマートフォンやカメラを構えています。馬車の順番を待っている間や乗車後には、ぜひここからの写真も撮ってみてください。
なお、並木馬車は土・日・祝日のみの運行。予約不要のため当日に現地で受付をする必要があります。人気の高いプログラムなので、絶対に乗りたい場合は早めに訪れましょう。
並木馬車
- 受付時間
- 10:30〜16:30の間で休憩時間を挟みながら運行(土・日・祝日のみ、予約不要)
※天候や馬の状態によって変更の場合あり - 料金
- 【一般席】中学生以上1人2,500円、4歳〜小学生1人2,000円、3歳以下無料(同伴者の膝の上に着座)
※4人以上の場合、グループ割引適用1人2,000円
【premium席】中学生以上1人3,000円、4歳〜小学生1人2,500円
メタセコイア並木を眺めながらの乗馬体験「馬さんぽ」
さらに馬とふれあうなら、スタッフが引く馬にまたがって散歩する「馬さんぽ」がおすすめ。普段より高い視点から美しい景色を眺めることができ、乗馬ならではの爽快感を味わえます。
コースは2種類あり、栗畑コースは敷地内の栗畑を散歩する約5分のコース。ちょっとしたアップダウンもあり、馬の躍動感が自分の体へダイレクトに伝わってきます。乗馬初体験の子どもにもぴったりです。
もうひとつの並木コースは、メタセコイア並木からお花畑、栗畑、厩舎エリアを巡るもので、所要時間は約15分。馬上から高島市マキノ町の自然の豊かさを感じることができます。
乗馬中は、スタッフが馬の性格や競走馬時代のエピソードについて話してくれるため、馬への愛着もより一層強くなるはず。
栗畑コースも並木コースも、最後に馬との記念撮影が可能です。1人参加の場合は、スタッフが撮ってくれるので、気軽に頼んでみてください。
「馬さんぽ」は平日も行われていますが、「並木馬車」同様に予約不可。こちらも人気なので、早めの受付がベターです。
馬さんぽ
- 受付時間
- 12:00〜17:00(予約不要)
※天候や馬の状態によって予定変更の場合あり - 料金
- 【栗畑コース(約5分)】1,500円、小学生以下1,200円
【並木コース(約15分)】4,000円 - 対象年齢
- 3歳以上
- 所要時間
- 【栗畑コース】約5分【並木コース】約15分
※乗り降りや写真撮影の時間も含む - 備考
- 7月~9月中旬頃まで馬の暑さ対策で「サマータイム営業」を実施中。そのため開催時間やコース内容に変更の可能性あり。詳細は公式Instagram(@tcc_metasequoia_horse_forest)を要確認
「メタセコイアと馬の森」でグルメとショッピングを楽しむ
「メタセコイアと馬の森」の敷地内にはカフェスペースとショッピングスペースもあり、地元の食材を使ったグルメが食べられるほか、オリジナルグッズを購入することができます。
エコサイクルにも取り組む「うまカフェ」で楽しむカフェメニュー
施設の中心に位置するカフェスペース「うまカフェ」で味わえるのは、地元高島市の特産品を使用したカフェメニューです。
一押しは、高島市の特産品であるアドベリーを使用した「アドベリーソーダ」(600円)。アドベリーの甘酸っぱいシロップと炭酸が爽やかな一杯です。
ストローでかき回すと、果肉が沈んでカップの中がベリー色の美しいグラデーションに。周囲の緑とのコントラストがきれいで、SNS映えも狙えそうです。
マキノ町の果樹園で収穫された、フレッシュフルーツをふんだんに使った「季節のシフォンサンド(ベリー)」(850円)もおすすめです。ふわふわのシフォンケーキの上に、アドベリーをたっぷり混ぜ込んだ生クリームと、アドベリーとブルーベリーの実をトッピング。甘酸っぱいベリーがアクセントになった爽やかな味わいです。
しっかり食事をするなら、「うまっしゅホットドッグ」(1,300円)がぴったり。北海道十勝産の小麦粉を使い、十勝産のマッシュルーム「とかちマッシュ」を練り込んだドッグパンに、北海道ポーク100%の極太ソーセージをサンド。ボリュームがあって食べ応えも抜群です。
また、生地に使用している小麦の栽培には馬ふんの堆肥が使われているのだとか。エコサイクルにも気を配った、馬との共生を象徴する一品です。
カフェメニューはテイクアウトだけでなく、店内や屋外テラス席でのイートインもOK。馬や景色を眺めながら、のんびりカフェタイムを満喫しましょう。
ちなみに、店内に飾ってある馬の絵は、よく見ると馬や人の映った写真で作ったモザイクアートに。ぜひ近くに寄って、1枚1枚眺めてみてください。
ここでしか手に入らないグッズがそろう「うまショップ」
レセプションに隣接した「うまショップ」では、ここでしか手に入らないオリジナルグッズがそろいます。
「馬のおうちBOXチョコクランチ・10個入り」(1,300円)は、ばらまき用のお土産に最適。厩舎の形をしたボックスがかわいらしく、新潟県産米粉のクランチをベルギー産チョコレートで包み込んだクランチチョコが入っています。ザクザクとした食感がたまりません。
TCC Japanが⽀援する引退競⾛⾺(TCC ホース)が実際に使⽤していた蹄鉄(ていてつ)「世界にひとつだけの蹄鉄」(※馬の種類により金額は異なる)も販売されています。上の写真は、並木馬車を引くりんごちゃんが実際に着けていたものです。
ヨーロッパでは古くから魔除けや富の象徴とされていて、蹄鉄を玄関や部屋に飾ることで幸運を呼び込むという習わしがあります。日本では「馬は人を踏まない」と言われていることから、安全運転のお守りにする習慣も。世界に1点しかないプレミア商品なので、贈り物にもぴったりです。
「メタセコイアと馬の森トートバッグ」(2,200円)は、オリジナルグッズの中で一番人気のアイテム。A4サイズの書類がすっぽり入る縦型のトートバッグで、サブバッグやショッピングバッグなど、さまざまなシーンで活躍してくれそうです。
メタセコイアの並木を馬が闊歩するロゴ入りトートは、シンプルで使いやすいデザイン。自分用にも購入したくなりますね。
メタセコイアと馬の森
- 住所
- 滋賀県高島市マキノ町寺久保833-1
- 営業時間
- 10:00〜17:00
- 定休日
- 水曜日(繁忙期を除く)
※季節によって変更するため、公式SNSの営業カレンダー参照 - 駐車場
- 隣接「マキノピックランド」の駐車場を使用
- 詳細
- TCC/メタセコイアと馬の森
「メタセコイアと馬の森」の収益は、引退競走馬たちが健やかな余生を送るための支援や、馬たちのえさ代、厩舎の維持のために活用されます。メタセコイアの景色とかわいい馬たちに癒やされながら、馬たちのセカンドキャリアに寄り添える有意義な旅になるはず。隣接する「マキノピックランド」の果物狩りとあわせて訪れてみてください。
ほかにも、滋賀県高島市には海津大崎やびわこ箱館山、白鬚神社など魅力的なスポットが満載です。ぜひ数日滞在して、ゆっくり巡ることをおすすめします。
取材・文/露久保 瑞恵 撮影/道海 史佳
