提供:北日本放送
南砺市井波は、開山600年超の歴史を誇る瑞泉寺の門前町として栄え、「世界の静かな場所50選」に選ばれるなど世界からも注目を集めるエリア。なかでも瑞泉寺からまっすぐ伸びる長さ100間ほどの八日町通りは、石畳の道に格子戸の町屋が並ぶ情緒ある界隈です。
そんな八日町通りに、お手頃価格で本格的なランチを楽しめる天ぷら専門店「かすがい」がオープンしました。
木彫りの音が響くまちの散策を楽しみながら、味はもちろん、空間や時間まで楽しむ上質な体験ができると、早くも話題を集めています。
築100年の元銀行を再生 八日町通りの新ランドマーク
井波の中心部、瑞泉寺の門前町にあたる八日町通り。そのゆるやかな坂道の途中、格子戸の街並みの中でひときわ目を引く重厚な建物があります。
ここはかつて銀行として、県内で初めて民間で建てられた鉄筋コンクリート造りのビルで、築100年以上の歴史的建造物。その後、美術館としての利用を経て飲食店に改装され、2025年12月に新しく大きな暖簾をかかげたのが「かすがい」です。
吹き抜けが心地よい モダンで凛とした空間
一歩足を踏み入れると、外観の重厚さとは対照的に、店内は現代風に改装されてすっきりとした印象。真っ白な壁に広々としたカウンターが10席のみという、贅沢な造りです。
見上げれば、かつてのレンガ壁の風合いを残した開放的な吹き抜けが。
100年の歴史を肌で感じつつも、肩の力を抜いて過ごせるモダンな空間です。
「富山の旬」を日常に。揚げたての天ぷら
この凛とした空間で味わえるランチは「天ぷら定食」と「天丼」の2種類。
予約制の料亭のような佇まいに、料理も高級路線なのかと身構えてしまいますが、実は思いのほかお手頃な価格です。
「富山の旬を気軽に味わってほしい」との想いから、お米や野菜は農家さんから直接仕入れることでコストを抑えているのだそう。観光客はもちろん、地元の人も普段使いできる雰囲気が、この店の大きな魅力です。
定食も1品ずつ味わう贅沢さ 天ぷら定食
今回は「天ぷら定食」をいただきました。
まず運ばれてきたのは、井波で作られたシックな木製のお盆。富山県産のごはんに、こだわり味噌の味噌汁、手づくり小鉢が2種類。そして天ぷら用の天つゆと塩がのっています。
でも、肝心の天ぷらがありません。しばらく待っていると…
カウンターに置かれた重厚な器の上に、お店の方が天ぷらを置いていきます。
そう、ここでは揚げたての天ぷらが1品ずつ、順番に出てくるんです!
揚げたてなので当然アツアツ、衣はサクサク。天ぷらの、一番おいしい状態を楽しむことができます。
衣は小麦粉、卵、水のみというシンプルな材料ですが、不思議と香ばしい風味を感じます。中の海老はふわっとやわらか。エビフライのような締まった食感とは違って、ややレア感を感じるような甘みとろける食感です。
続いて出てきたのは旬のニギス(ミギス)。ふっくら軽く、ごはんとの相性も申し分なし。
ごはんの代わりにお酒を選べる昼飲みセットやディナーも
ちなみに今回は定食をいただきましたが、ごはん・味噌汁の代わりにお酒を選べる「昼飲みセット」もあります。
さらにディナータイムには食材ごとに高低2種類の温度の天ぷら油を使い分けるなど、より磨きをかけた味を楽しむことができるんだとか。
豊富な品数を前に「どれにしようかな~」と迷いつつ食べるランチも楽しいものですが、1品ずつ向き合いながら、ゆっくりと味わうのも贅沢な食体験だと再発見。「次はなんだろう」と提供を待つ時間さえも、ここではご馳走です。
春には地元の山菜や稚鮎を提供予定なんだとか。
富山の食材の魅力を詰め込んだ天ぷら定食を求めて、季節が巡るたびにこの暖簾をくぐりたくなる… そんな特別なランチが食べられる店です。
かすがい
- 住所
- 富山県南砺市井波3624
- 営業時間
- 金~月曜日・祝日 昼11:30~14:00/夜18:00~23:00
- 定休日
- 火~木曜日(祝日は営業)
- 公式SNS
- Instagram「kasugai_inami」
※この記事は、2025年2月27日に北日本放送「nan-nan」で公開された記事を転載したものです。
