提供:北日本放送
富山の人気グルメ「大岩そうめん」をご存知ですか?
白糸のように繊細な麺が、静かな水の流れを写したかのように美しく盛り付けられた上市町の名物。冷たい湧き水で締められた強いコシと、つるりとなめらかなのどごしがたまりません。
そんな大岩そうめんの流れを汲むラーメン店「自家製麺ふきの葉」が、2025年11月、富山市にオープンしました。名水仕込みの自家製麺はしなやかなコシとツヤが特徴で、平日でも行列ができる人気店。新感覚の1杯を体験できます。
富山市の繁華街にオープン
「ふきの葉」があるのは富山市中心部の繁華街・桜木町の一角。城址公園からも近く、店の前からは城の天守閣を模した富山市郷土博物館の姿が見えます。
店舗は、割烹料理店のような洗練された外観。
ランチタイムには行列ができることもしばしばで、夜の営業では周辺ホテルに宿泊する観光客も多く訪れるそう。
カウンター6席だけのすっきりとした店内
店内はすっきりとシンプルな作りで、カウンターが6席だけ。
壁に貼られた不動明王像のポスターが目を引きます。こちらは真言密宗の大本山として知られる上市町の大岩山日石寺の“お不動さん”。
実はこの店、日石寺の門前町で大岩そうめんを提供する「旅館だんごや」がルーツ。同じく大岩にある「中華そば専門店 あざみ」の姉妹店です。上市町をもっと知ってほしい、大岩を訪れるきっかけになれば… そんな想いを込めて、アンテナショップのようなイメージで富山市の繁華街に店を構えたんだとか。
自慢の麺は上市の「あざみ」で製麺しています。防腐剤などは使用せず、材料は大岩の水と、小麦、塩、少なめのかんすいのみ。
セルフサービスの水も大岩のもので、麺と一緒に上市町から毎朝運んできているそう。
教えてくれた店のスタッフは終始朗らかで、カウンター席だけの敷居が高いラーメン店かと思いきや、そんなことはなく親しみやすい雰囲気です。
大岩そうめんの流れを汲む美しいラーメン
メニューはラーメン、1種類のみという潔さ。並盛か大盛かを選ぶことができます。ワンタンや煮卵などのトッピングも追加できますが、まずはシンプルなラーメンを。
居合わせた男性客は当然のように大盛を注文していき、さらには替え玉も頼んでいます。さすがは麺が自慢のお店。もちろん、女性客でも大盛を選ぶ人もいるそう。
平打ちの中太麺 流水のような中華そば
澄んだスープの中に麺が折り重なる姿は大岩そうめんそのもの。
美しい見た目を堪能できるようにと、具材は別盛りです。
姉妹店「あざみ」の麺は手もみでピロピロに仕上げていますが、こちらは中太のストレート。やや平たく角の立った見た目からは、中華麺というより、まるで細めのうどんのような印象を受けます。
透明感さえ感じるツヤのある麺。箸で持ち上げるとするりとほどけ、すするとまっすぐに口の中に飛び込んできます。しなやかなコシに、すっきりと歯切れのよさ、そしてつるりとしたのどごし。見た目だけでなく食感まで「美しい」と思える新しい味わいに、食べる手が止まらなくなります。これは確かに大盛で正解かも。
一般的な中華麺よりかんすいが少なめということで、小麦の風味がダイレクトに感じられます。そして、上品なキレとのどごしも特徴なんだそう。
スープはあえてシンプルに
麺を引き立てるため、スープはあえてシンプルに。豚と鶏をベースに4種類の醤油をブレンドしているそうで、深いコクと上品な風味が楽しめます。懐かしい中華そばのようでありつつ、洗練された味わいです。
お年寄りから子供まで、老若男女誰もがおいしく食べられることを大切にしているんだとか。
別添えの具材は2種類のチャーシューにオクラ、ミニトマト、なが~い穂先メンマ。彩りも鮮やかです。
食べ方に作法でもあるかと店の方に聞いてみると「お好きなように楽しんでください」とのことでした。美しく整えられた見た目を堪能した後は、そのまま別に楽しんでも、景気よくどんぶりの中に放り込んでも、自分好みでいいようです。
とはいえ、一応オススメはあるようで、チャーシューはしっかりスープに浸しておくのがいいんだそう。スープの熱であたたまることでやわらかくなり、食べやすくなるのに加えて、スープに肉のうまみが溶け出して、より一層おいしくなるんだとか。
野菜やメンマはスープに乗せてもよし、そのまま食べてもさっぱりと箸休めになります。
替玉は細麺 生まれ変わって別物に
おなかに余裕があればぜひ替玉も楽しんで。
平打ちの中太ストレート麺からガラリと変わって、替玉は細麺。少量のカエシと鮮やかなネギがトッピングされています。
スープをしっかりと抱き込んだ細麺は、ザクッ&パツッとした食感。シャキッとさわやかなネギの風味もたまりません。最初に食べた時とはまったく違うドラマが口の中に広がり、同じスープでも麺ひとつでここまで違うのかと驚かされます。
別の席のお客さんが「替玉のおかわり」を注文していましたが、その気持ちもわかる気がします。細い麺はするすると食べやすく、まさにそうめんのよう。
「上市町を知るきっかけに」
上市の大岩そうめんを知ってはいても、実は食べたことはないという富山県民は意外と多いのかもしれません。まして、県外の方となると、存在さえも知らないかも…。
そんな人たちに、ラーメンを通して上市町のことを知ってほしい、訪れるきっかけにしてほしいと、「ふきの葉」は今日ものれんを掲げます。
大岩の水で仕込んだ自慢の自家製麺を流水のように盛り付けた、見た目も食感も“美しい”ラーメン。作り手の想いも一緒に味わってみてはいかがでしょうか。
自家製麺ふきの葉
- 住所
- 富山県富山市総曲輪1-1-18
- 営業時間
- 【昼】11:00~15:00 【夜】17:00~21:00
※なくなり次第終了 - 定休日
- 日曜日夜(翌日が祝日の場合は営業/月曜日夜休みに)
- 公式SNS
- Instagram「fuki.noha」
※この記事は、2026年2月21日に北日本放送「nan-nan」で公開された記事を転載したものです。
