老舗の喫茶店から手軽なコーヒースタンドまで、名店が揃う京都。今回は、便利な街なかにあるお店や、リノベーションした空間やロケーションもすてきなお店、フードメニューも充実したお店など、さまざまなスタイルのお店をピックアップ。それぞれ個性あるコーヒーの味はもちろん、雰囲気も楽しんでくださいね。
名店の味を街なかで♪「WEEKENDERS COFFEE 富小路」
古い蔵を改装した風情ある建物。店の前の草木にも癒やされる
阪急河原町駅から徒歩15分ほどの場所にひっそりと建つ「WEEKENDERS COFFEE 富小路(ウィークエンダーズコーヒートミノコウジ)」。京都のコーヒー好きなら誰もが知る焙煎所「WEEKENDERS COFFEE」が開いたコーヒースタンドです。叡電元田中駅近くの焙煎所では豆と器具の販売のみ。喫茶を楽しめるのはこちらのお店だけなんです。
「ドリップコーヒー」。石造りのカウンターからは季節ごとに表情を変える庭を眺めてくつろげる
コーヒーは、京都では珍しく浅煎りがメイン。いつも新鮮な豆で爽やかな味を提供できるよう、輸入する国や地域を時季に合わせて変えるという徹底ぶりです。注文ごとに豆を挽き、ハンドドリップ。果物のような香りと酸味、コーヒー本来の澄んだ風味を楽しめます。
オーストラリア仕込みの味わい「astrea coffee kyoto」
「フラットホワイト」。フォームミルクが少なめでラテよりすっきり味わえるのがオーストラリア流
地下鉄五条駅から徒歩10分強、「醒ヶ井通」と「松原通り」の交わる角に2019年春にオープンした「astrea coffee kyoto(アストレアコーヒーキョウト)」。オーストラリア仕込みのスペシャリティーコーヒーを気軽に楽しめるコーヒースタンドです。
ふたつの通りから入れる開放的な店内。海外の人から地元の小学生まで客層は幅広い
オーナーでバリスタの高岡祐也さんは、オーストラリアで暮らしていた際に現地のコーヒーの美味しさに驚いたことがきっかけでコーヒーを学んだ経歴の持ち主。現地のスタイルと同じくエスプレッソをベースとしたメニューが多く揃います。
定番のホットサンドをはじめ、焼き菓子や季節限定メニューなど、フードも充実。セットで楽しむのもおすすめです。
ご神水で淹れた唯一無二のコーヒー「Coffee Base NASHINOKI」
京都御所東の梨木神社の境内にある「Coffee Base NASHINOKI」。こちらの建物は、もともと京都御所にあった春興殿を梨木神社が譲り受けた歴史あるもの。白いのれんには、梨木神社に祀られる三條實萬(さねつむ)・實美(さねよし)父子の家紋とカフェを手掛ける京都のロースタリー「COFFEE BASE」のロゴが仲良く並んでいます。
おすすめは冬でも「水出しコーヒー」。梨木神社に涌く清らかなご神水「染井」でコーヒーを淹れてくれるのだそう。1000年の昔から都人たちもこの水を使ったと伝えられており、コーヒーにもよく合うふくよかな香り高い水です。
ひとり時間を堪能できる「CAFE Uchi」
京都は知る人ぞ知るパンの街・洛北で、10年以上も愛されているベーカリーカフェ「CAFE Uchi」。単に食べて飲むだけではなく、来るとなぜかほっと落ち着く場所があれば…と店主の思いを形にしたのだそう。
こじんまりとした店内には、カウンター席が8席。ひとりでもくつろげる貴重なお店です。
CAFE Uchiの魅力をあますところなく味わえるのが「キッシュプレート」。キッシュ、ライ麦季節のジャム&クリームチーズパン、サラダのセットです。
セットに合わせるドリンクは、自家焙煎のドリップコーヒーがおすすめ。オリジナルブレンドの豆を、ハンドロースターで少量ずつ焙煎。注文を受けてから豆を挽き、一杯ずつハンドドリップで淹れてくれるコーヒーは、深煎りだけど飲みやすく、キッシュやパンの味を邪魔することがありません。
比叡登山や離宮帰りにいただく深煎りオーガニックコーヒー「山道具とごはん 麓」
叡電修学院駅から徒歩10分。比叡登山や離宮帰りに訪れたい「山道具とごはん 麓」。店奥にはガラス窓を通して豊かな緑が見えます。
料理は、地元の修学院や、大原、黒田など近隣の田畑で収穫された野菜をふんだんに使う定食が看板メニュー。手作りスイーツとよく合う、コーヒーマイスターが淹れる深煎りオーガニックコーヒーも人気です。
西陣らしい町家でゆったり♪「IWASHI COFFEE」
豆は毎日、お店で自家焙煎。焼き菓子は店主の知り合いの実力派パティシエのもの
昔ながらの町家が多く残り、地元の人の暮らしぶりを感じられる西陣・下立売通沿いにある「IWASHI COFFEE(イワシコーヒー)」。元は民家だった町家を改装したコーヒーの専門店です。以前は旅館の一角で焙煎と販売をのみを行っていましたが、2020年2月に現在の地に移ってからはイートインもスタート。コーヒーや焼き菓子を楽しめます。
町家の雰囲気にひたれるお座敷の席でゆっくり過ごすのもすてき
店内で楽しめるのは常時4種。中南米やアフリカ、アジア、インドなど世界中から仕入れた豆、豆にいちばん合う焙煎方法で提供しています。「日常的に楽しんでほしい」と、リーズナブルでよい豆を選んでいるそう。お店や公式HPではさまざまな豆を販売しています。
スペシャルティコーヒー専門店「珈琲焙煎所 旅の音」
オーダー家具やアンティークの照明、自家製ドライフラワーなどが彩る居心地のよい店内
叡山電車の元田中駅から徒歩5分、元美術学校をリノベーションしたシェアアトリエ「the SITE(ザサイト)」。その一角にあるスペシャルティコーヒー専門店「珈琲焙煎所 旅の音(タビノネ)」では、こだわりがつまった店内で、香り高いコーヒーを楽しめます。
ビーカーの中身は焙煎したての豆。ふたを開けて香りを確かめることもできる
海外を旅してコーヒーに夢中になったという店主の北辺さん。自宅ガレージでの自家焙煎からスタートし、Webショップでの販売やバーを間借りしてのカフェ営業を経てお店を開きました。
コーヒーは農園や製法による味の違いがわかるよう、ブレンドではなくシングルオリジンで提供。一緒に楽しめるサンドイッチやオリジナルスイーツも評判です。
街なかで気軽に立ち寄れる「Sentido– specialty coffee –」
朝食メニューはトースト(写真)のほか、グラノーラ、マフィンなどが揃う
地下鉄烏丸御池駅から歩いてすぐの「Sentido– specialty coffee –(センティード スペシャルティコーヒー)」。海外で修業したバリスタ・土居逸美さんが店主を務めるスペシャルティコーヒー専門のカフェです。世界各地から選りすぐった豆を、個性を最大限に引き出すタイミングや方法で焙煎。明るい店内にはかぐわしいコーヒーの香りが漂います。
オリジナル商品のパッケージにも使われている動物の絵は店主がコスタリカの少年にもらったもの
コーヒーは店内でいただけるほか、カップでテイクアウトも可能。オリジナルブレンドなどのコーヒー豆や、リキッドコーヒーなども買うことができ、ざまざまなおいしさに出会えます。朝早くからオープンしていて、極上のコーヒーとともに楽しめる朝食も評判です。
高瀬川を目の前に望む「murmur coffee kyoto」
大きなガラス戸の向こうは高瀬川。気持ちよい季節には開け放たれることも
繁華街や観光名所から少し離れ、地元の人も多く暮らす菊浜地区。江戸時代に運河として作られた高瀬川のすぐ近く、さまざまな時代の建物が並ぶ街並みの一角に溶け込むように建つ居心地のよいカフェが「murmur coffee kyoto(マーマーコーヒーキョウト)」です。
器は京都美術工芸大学との共同プロジェクトで現役の学生が手がけたもの
こちらのコーヒーは7種の生豆を仕入れて自家焙煎。苦味や甘味のバランスがよく飲みやすい「murmurブレンド」や、香り・コク・苦みが際立つ深煎りの「菊浜ブレンド」など、個性豊かな4つのブレンドから好みで選べます。
地元で大人気のベーカリー「MANHATTAN」の食パンを使ったメニューも。ふだん着の京都にふれたいときにもぴったりです。
いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介したお店の中から、おいしいコーヒーを楽しめる京都のお店をまとめてご紹介しました。メニューや営業時間、定休日、感染対策などは最新の情報をご確認のうえ、おでかけくださいね。
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文:高柳涼子
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