小田原レトロ建築めぐり。旧武家屋敷界隈や本町へ

小田原レトロ建築めぐり。旧武家屋敷界隈や本町へ

提供:ことりっぷ

 

東京駅から東海道新幹線で約35分の小田原は、天下の険と称された箱根山の麓にあり、旅人を海山の幸でもてなしてきた華やかな文化も息づいています。そうした伝統のある町並みが、小田原駅前からすぐに続いているのもいいところ。

そんな小田原さんぽの粋なテーマのひとつが市内に残る歴史的建築めぐり。大正期の政治家の別邸、鰻料理店、薬局と個性ある建物探訪が楽しめます。

 

 

明治・大正期の政治家が愛した数寄屋風の主屋と茶室

明治・大正期の政治家が愛した数寄屋風の主屋と茶室 小田原藩時代の武家屋敷エリア、西海子小路にある

かつての武家屋敷街にある「旧松本剛吉別邸」は、明治・大正期に活躍した政治家・松本剛吉ゆかりの建物。小田原市中心部の700坪を超える敷地に1923(大正12)年頃に建築された数寄屋風の主屋と茶室などがあります。

 

築山や水景を施した庭園も美しく、2016年に歴史的風致形成建造物に指定。一般公開もされています。

 

たてものの中は、見どころがたくさん。玄関を入った正面にあるモダンなデザインの襖や、主屋のいたるところに施された蛍壁、彫刻作品のような椅子など当時の貴重な調度品も展示されています。茶室裏の築山の山頂には不思議な待合があり、要人警護の“見張り小屋”的な意味があったとの説も。

 

紅葉の時期の光景

「旧松本剛吉別邸」は庭園整備工事のため、令和7年2月頃まで庭園の公開を休止。また、公開日は毎週日曜日のみとなります。 当該期間の公開では、建物内部の見学のみ可能なので、訪れる前にHPで情報を確認してからおでかけしてくださいね。

 

登録有形文化財の建物が鰻料理のお店としてオープン

登録有形文化財の建物が鰻料理のお店としてオープン 美しい門と黒板塀がひときわ目を引く。当時の小田原の建材と技術の粋を集めた建築

続いては、小田原城下東側の旧武家屋敷街にある1941(昭和16)年建築の建物をご紹介します。登録有形文化財の主屋など約260坪の敷地が市に寄贈されたのを機に再活用プロジェクトが始動。
箱根で自然薯料理店などを手がける飲食店が2023年に鰻料理店「豊島鰻寮 一月庵」をオープンしました。

 

庭のシンボルで樹齢約150年のドウダンツツジ。花と紅葉が楽しめる

床の間がある丹沢の間は杉の絞り丸太の床柱や透かし欄間などの設いが豪華。玄関の大正タイルなども建築当時のままです。

 

うな重コース7,480円、うな重単品は5,830円

うな重コースには、小田原近海の旬の魚介を使う前菜三品、ふっくらと焼き上げたうな重、肝吸い、香の物、お甘がつきます。庭を眺めながら贅沢なひとときを過ごしてくださいね。

 

江戸時代初期から東海道を見守る薬屋さん

江戸時代初期から東海道を見守る薬屋さん 国道1号沿いでひときわ目を 引く木造の建物。国の登録有形文化財

創業約400年、現在も薬局として営業を続ける市内屈指の老舗「済生堂薬局 小西本店」。現在の建物は関東大震災後に倒壊した旧店舗の材料を用いて再建したものです。

 

取引のあった製薬会社各社のレトロでカラフルな看板がトレードマークの店内

店内ではレトロな薬箪笥や漢方や生薬の調合に使った古い道具などが見られるほか、薬以外では漢方茶などのオリジナルグッズも販売しています。

 

小西本店オリジナルの漢方茶

近年一般向けに公開を始めた蔵には古い看板など歴史的な資料が展示されています。店舗奥にあり日曜日のスタッフに余裕がある時間帯に対応が可能なので問合わせてみてくださいね。

 

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名建築めぐりはいかがでしたか?
週末は電車でさくっと小田原を訪ね歩いてみませんか。

 

 

文:佐藤史子 写真:山下コウ太 編集:ことりっぷ編集部

 

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