提供:ことりっぷ
海賊船が行き交う芦ノ湖のほとりに、お店を構えて70年以上。3代目・内原さん夫婦が営む「寄木 うちはら」は、これまでの寄木細工のイメージを覆す、おしゃれでモダンなセレクトショップです。若手職人とともに作り上げたオリジナル作品も多く、そのデザインに魅了される人が後を絶ちません。
2階には、寄木細工を実際に使えるカフェも。芦ノ湖ビューの絶景を眺めながら、心弾むティータイムを楽しんで。
愛らしいキツツキが目印の一軒家
都会的で隠れ家のような佇まい
芦ノ湖を走る、人気の観光船「箱根海賊船」。その発着所である「箱根町港」を降りた、すぐ目の前に「寄木 うちはら」はあります。
2020年、創業70周年という節目を機に、店舗を大幅リニューアル。現在、三代目の内原丸仁さんと浩子さん夫妻が、伝統の技を守りながら、寄木細工の世界に新しい風を吹き込んでいます。

アンティーク家具が並ぶ店内は、まるで海外のギャラリー。一歩中へ入れば、「本当にここが寄木細工のお店?」と驚くはず。
お店のロゴは、奥さまの浩子さんが大好きなイラストレーター・金子典生さんに依頼して生まれたもの
視線の先に現れるのは、愛らしいキツツキのロゴマークです。箱根町の鳥をシンボルに選んだのは、「木をトントンと叩く姿が、職人たちの手仕事に通じる」との想いからだそう。キツツキの隣には、木工製作に欠かせない「のこぎり」もあり、さりげない遊び心に心が弾みます。
新しい発見とワクワクがいっぱい
左右で柄が異なるアシンメトリーなデザインの「リボン ヘアゴム」(2,400円)、「リボン ブローチ」(2,650円)
店内には、ほかでは見たことのないワクワクするようなアイテムがいっぱい。なかでも、リボンの形をしたヘアゴムやブローチは、乙女心をぎゅっとつかまれる可愛さです。
赤みが強いもの、シックな黒系、明るい黄色系……。天然の木の色を活かして作られるため、すべてが一点もの。「どれにしようかな?」と吟味する時間は、この上ない楽しさです。
飾っておきたくなる「穴あきコースター」(S900円、M1,320円、S990円)
こちらは、実用性とインテリア性を兼ね備えた、寄木細工のコースター。最大の特徴は「穴」にあります。使わないときは、ひょいとフックへ。ただ掛けておくだけで、空間を彩るアイテムとして活躍してくれますよ。
「箸置きダブル」(1,540円)、「箸置きトリプル」(1,980円)
コースターと並んで人気なのが、オリジナルの箸置き。実はこれ、スプーンやフォークを同時に置ける「カトラリーレスト」としても使える優れもの。「ダブル」と「トリプル」が用意されており、献立に合わせてカトラリーを美しく整えられます。

さらに、キャビネット棚に並ぶのは、ピアスやイヤリングといった、可憐なアクセサリーたち。さりげなく鏡も用意されているので、顔周りに当てて自分に合う色や柄をじっくりチェックできます。
寄木細工では珍しい、レーザー加工で丸く切り出して作られた「バッグチャーム」(2,650円)
ころんと丸いバッグチャームも、このお店ならではの人気アイテムです。パッケージには伝統模様の名前が記され、「こんな名前があるんだ」と知る楽しみも。お気に入りの伝統模様を、さりげなく日常に取り入れられるのが嬉しい♪
伝統的なあじろ模様の延長から生まれた「うちはら」オリジナルの「コーヒー豆トレイ」(5,800円)
伝統工芸品と聞くと、敷居が高く、特別なときにしか使わない……と思われがち。
けれど「使うシーンを想像してほしい」という浩子さんのアイデアで、店内には暮らしに馴染むように寄木細工が飾られています。じっくり眺めてみれば、寄木細工を“こう使う”のヒントになるかも。
伝統をひも解くコーナー
制作の裏側までおしゃれに見せてしまう「うちはら」さんのセンスに脱帽
店内には、寄木細工のルーツを優しく教えてくれるコーナーもあります。「箱根の寄木細工とは何か」を解説したパネルは、英語の説明も添えられた親切なつくり。
また、瓶の中の端材は、実際に触れることもできます。職人さんの手仕事を身近に感じられるので、訪れた際はぜひ手に取ってみて。
自然界にこんな色があるの?と驚くような色彩のバリエーション
箱に並ぶのは、寄木細工の「色の素」となる木材のサンプルです。驚くのは、これらすべてが着色していない、天然の色だということ。素材のありのままの美しさを知ると、棚に並ぶ作品たちが、よりいっそう愛おしく見えます。
バラエティ豊かな楽しみも
キーホルダーやポストカードなど、充実したラインナップに心弾む
寄木細工のほかに、アートな雑貨が並ぶコーナーも。お店のロゴであるキツツキを描いた、イラストレーター・金子典生さんのグッズが、ファンの目を楽しませてくれます。
職人さんがひとつひとつ手作業で作ったマグネット
木の温もりをそのままに、ほっこり和むこちらは、寄木のろくろを削り出す職人さんが作る木製マグネット。クマやウサギ、小鳥といった動物から、マカロンモチーフのものまで、種類はさまざまです。どの子を連れて帰ろうか、じっくり悩む時間も楽しいひととき。
お店のアイドル、くるみちゃん
看板犬のくるみちゃんとの出会いも、このお店を訪れる楽しみのひとつ。おっとり穏やかな性格で、人に寄り添うのが大好き。つぶらな瞳に見つめられると、つい頬が緩んでしまいます。
うれしいことに、1階のショップと外のテラスは、わんちゃんもOK。愛犬と一緒にゆっくりと寄木細工の世界に触れられるのも、「うちはら」ならではの魅力です。
芦ノ湖を見渡すカフェ「UTOCO COFFEE」

1階で手仕事に触れたら、階段を上がって2階のカフェ「UTOCO COFFEE(ウトココーヒー)」へ。 そこは、モスグリーンの壁に包まれた、開放感たっぷりの空間。箱根観光の合間にふらっと立ち寄れる、隠れ家的なお店です。

さらに奥へと進むと、外には、窓のない絶景テラスも。遮るもののないパノラマビューとともに、爽快なひとときが過ごせます。

目の前は、ゆったりと進む「箱根海賊船」が発着する箱根町港。青く澄んだ芦ノ湖の先には、お天気が良ければ、雄大な富士山を望むこともできます。
「クロックムッシュ」(650円)、「抹茶ラテ」(甘めホット600円)、(ノンスイートホット700円)
絶景に癒やされた後は、お待ちかねのティータイム。カウンターで注文を済ませると、1階のギャラリーで目にした、美しい寄木細工のトレイでメニューが提供されます。
ぜひ味わいたいのが、天然酵母のパンを使い、ベシャメルソースで仕上げた足柄郡山北町「Desture」の「クロックムッシュ」。ボリューム満点だけど、サクッと軽い食感で、気づけばペロリと完食してしまいます。
お供には、京都辻利宇治抹茶を贅沢に使用した「抹茶ラテ」を。「甘め」と「ノンスイート」、2種類あるので、その日の気分に合わせて選んでくださいね。

「寄木 うちはら」に並ぶのは、職人の技が光る一点ものばかり。温もりあふれる空間での出会いは、一期一会です。人気の商品はすぐに売り切れてしまうことも多いため、定期的にチェックするのがおすすめですよ。 なお、心地よい時間を大切にするため、店内での写真・動画の撮影は控えていただいています。訪れた際は、その場の空気ごと楽しんでくださいね。
文:安藤美紀
