提供:ことりっぷ
古都の風情とモダンな感性が溶け合う鎌倉の街には、オリジナルの技法でつくるショコラティエが点在しています。
カカオ豆から一枚の板チョコに仕上げるクラフトショップや、和菓子のエッセンスを宿すお店など、扉を開けた瞬間に日常を忘れさせてくれるような空気感を纏っています。さらには、イギリスの伝説を映した真っ赤なハートのチョコレートなど、作り手の遊び心が光るものも。
鎌倉の街歩きを楽しみながら、今の気分にそっと寄り添うチョコレートを見つけに行きませんか。
鎌倉発のクラフトチョコレートの専門店「ショコラトリーキャメル」
鶴岡八幡宮へと続く段葛沿い
ショップの奥のアトリエで、カカオ豆の選別からチョコレートの製造まで一貫して行う「ショコラトリーキャメル」。定番のタブレットから、宝石のように艶やかなボンボンショコラ、香ばしい焼き菓子まで、棚には多彩なラインナップが並びます。
サモア産のカカオのチョコレート(左から)「サモア75% ダークチョコレート」「サモア65% ダークミルクチョコレート」(共に1,357円)
サモア産のカカオを使用したシリーズは、雑味のないピュアな美味しさで、ひとくち口に含めば、ナッツを思わせる香ばしく芳醇な余韻が、ゆっくりと喉の奥まで広がっていきます。ひとかけらずつ、ゆっくりと時間をかけて大切に味わいたくなりますよ。
オリジナルの風呂敷で包む「風呂敷ラッピング」(660円)とクッキー缶「ショコラトリーキャメル缶 工房」(3,726円)
タブレットのパッケージには昔の鎌倉の賑わいをイメージした様子が描かれ、気の利いたギフトにするなら、鎌倉らしいイラストの風呂敷に包むのもおすすめです。鎌倉の土地が持つ文化の香りと、遠い異国の地で育まれたカカオの生命力が溶け合います。
キュートなフォルムのチョコレート「ARTHUR CAFE鎌倉小町通り」
小町通りから一本入った小径沿い
イギリスの伝説や伝統を大切に受け継ぐ「ARTHUR CAFE(アーサーカフェ)鎌倉小町通り」。一歩足を踏み入れれば、そこには本場英国のマーケットを彷彿とさせる、温かみに満ちた空間が広がっています。店内に並ぶ紅茶やジャム、愛らしい雑貨の数々に囲まれていると、異国を旅しているかのような高揚感に包まれます。
ピンク色のパッケージも印象的な「Giant’s Heart Chocolate」(2,000円)
鎌倉店限定の「Giant’s Heart Chocolate」は、鮮やかな色彩が目を引く真っ赤なハートのチョコレートです。これは、コーンウォールの名所・セントマイケルズマウントに伝わる巨人の物語から着想を得たものなのだそう。見た目の愛らしさはもちろん、奥行きのある甘みが心を満たします。
湘南の海をショコラに写した「イル・ド・ショコラ 鎌倉店」
1990年創業のショコラティエ
湘南発のショコラティエの先駆け的な存在の「イル・ド・ショコラ」の店頭には、ツヤツヤとしたボンボンショコラやトリュフが種類豊富に並びます。イタリアから輸入するクーベルチュールチョコを使い、老舗ならではの確かな技術が、一粒ひと粒の中に息づいています。
ショーケースに並ぶボンボンショコラ
代表の山本雅也さんは、40年以上前にフランスのリヨンにあるショコラティエで修業を積み、その後、このエリアで当時としてはまだ珍しかったショコラの専門店を開いたのだそう。魚や貝の形をしたチョコレートやクッキーなど、湘南らしいラインナップも魅力です。
「シェルジャン」(350円)
チョコレートと同じぐらい、看板商品として人気なのが貝の形をしたパイ菓子「シェルジャン」です。フランスの伝統的なパイ菓子「ソション・オ・ポム」からヒントを得たのだとか。
チョコチップ入りの種類もあり、潮風を感じながら、軽やかなショコラタイムを楽しんで。
「おさかな貝チョコ」(2,000円)
アロマが香るチョコレート「メゾンカカオ 鎌倉本店」
青空に映える白亜の洋館
コロンビアの農園で育てたカカオを使用し、香りを大切にしたチョコレートづくりを続ける「MAISON CACAO(メゾンカカオ)鎌倉本店」。青いドアをそっと開けると、カカオのやさしい香りに包まれます。1階のショップには、ショコラティエが作り上げる生チョコパイやクッキーなど、できたてのチョコレートスイーツが並びます。
「カカオティー」(660円)「生フロルケーキ」(1,620円)
3階のカフェでは、本店限定の「生フロルケーキ」がいただけます。ビターなムースにバニラやフルーツのムースが層を重ね、食べ進めるほどに深い味わい。花の形をした可憐な姿に、チョコレートの艶やかさが重なる様子はまるで芸術品のよう。素敵なカフェでぜひ味わって。
古都らしい佇まいの「ショコラトリー カルバ 北鎌倉 門前」
白い暖簾が目印
北鎌倉の静かな空気に馴染む「ショコラトリー カルバ 北鎌倉 門前」は、地元出身のパティシエが営むお店。ショーケースには、季節の移ろいを感じさせるボンボンショコラが30種類ほど並びます。大切な方への贈り物には、品格漂う木箱の用意があるのも、この土地らしいおもてなしの形です。
2種類を選ぶ「門前セット」(1,100円/ドリンク付き)の3種類(左から)羊羹ショコラ、栗きんとんショコラ、テリーヌショコラ(奥)
看板商品の「羊羹ショコラ」は、伝統的な蒸し羊羹と滑らかなガナッシュを組み合わせた、二層仕立て。しっとりとした和の食感と、濃厚な洋の味わいが口の中で見事に調和します。そのほか「栗きんとんショコラ」など、日本の豊かな食文化をチョコレートの技法で昇華させた品々が揃い、イートインでゆっくりとその余韻に浸ることができます。
大切につくられたチョコレートに向き合うひとときは、自分自身への最高の贈り物です。この街が育んだ豊かな味わいが、あなたの日常に優しい光を添えてくれますように。
文:高橋茉弓 写真:高橋茉弓、依田佳子
