和の心を伝える道は、茶道、華道、書道だけじゃない! 日本人なら誰もが愛する「入浴」の様式や精神を突き詰め、道として極めたのが、そう「湯道」なのです。放送作家、脚本家として活躍しながら、ご当地キャラブームのきっかけとなった「くまモン」の生みの親でもある小山薫堂氏が提唱する「湯道」が、映画となって2月23日(木・祝)から全国東宝系にて公開されています。
日本古来の入浴文化を道へと高める、それが「湯道」!
2015年に小山薫堂氏により提唱された「湯道」。日本古来の入浴文化を突き詰めることで、新たな「道」として日本の誇るべき文化に昇華させたいという想いではじめました。
京都・大徳寺真珠庵第27世住職の山田宗正氏から賜った「湯道温心」という言葉とともに、
一、「感謝の念を抱く」
二、「慮(おもんぱか)る心を培う」
三、「自己を磨く」
という3つの精神を核として拓かれました。
以来、日本の入浴文化を世界に発信するとともに、国内の職人たちの手によるさまざまな工芸品を「湯道具」とし、技術や伝統の保護・継承にも取り組んでいます。
また、国内外で「湯道」についての展示会・講演会を開催するほか、小山氏が「湯道」の実践にふさわしい銭湯や温泉を厳選して紹介。近年は一般社団法人「湯道文化振興会」を設立して、本格的に活動しています。
“湯”一無二のお風呂エンタメ映画『湯道』が公開
そんな「湯道」をテーマに据えた映画が完成。湯道家元である小山薫堂氏自身が企画、脚本をてがけ、完全オリジナルの「お風呂エンタメ」の傑作が、2月23日(木・祝)に全国東宝系にて待望の公開を迎えました。
映画『湯道』で監督を務めるのは、『HERO』『マスカレード』シリーズなどのヒット作を連発し、その緻密な演出で高い評価を受けている鈴木雅之監督。古びた銭湯「まるきん温泉」を舞台に、銭湯で働く人々と常連客、さらには湯の道に魅せられた人々が織りなす人間模様を見事に描き切ります。
「まるきん温泉」を営む実家から都会へと飛び出すもある事情から舞い戻ってきた三浦史朗役として、演技派としての評価がますます高まる生田斗真さんが主演。その弟・三浦悟朗役を実力派俳優・濱田岳さんが演じます。
さらに、「まるきん温泉に」勤務し反発し合う兄弟に明るく元気に寄り添う銭湯女子・秋山いづみ役には橋本環奈さんを、湯道に魅せられた定年間近の郵便局員・横山正に小日向文世さんを迎え、他にも豪華な個性的キャストが脇を固めています。
生田斗真さんは、「小山薫堂さんが書かれた脚本は『銭湯』への愛と日本文化に対するリスペクトの気持ちが溢れ、そこに愛おしさとバカバカしさが絶妙にマッチ」と絶賛。
濱田岳さんも「お湯を通して心がつながっていく、とっても温かいお話」とのコメントを寄せています。
京都の松竹撮影所に銭湯「まるきん温泉」の巨大セットが出現
今回の映画化にあたっては、京都松竹撮影所内に190坪を超える広さを確保し、本物さながらの銭湯「まるきん温泉」のセットが制作されたことでも話題になりました。
その仕上がりには生田さんも「“撮影後も壊さないで、そのまま銭湯として営業したらいいんじゃないかな?!”と思うぐらいの感動的な完成度!」と高評価。
濱田さんもセットを一目見た瞬間に「とんでもない作品に出演することになったな!」と興奮したそうです。
さらに、制作された巨大セットは「まるきん温泉」にとどまらず、「湯道」精神継承の場である「湯道会館」も。なんと作品中では小山氏提唱の「湯道」が、古来続く日本の伝統として登場。440年、十六代続く家元の下に人々が集まって作法を受け継ぎ、入浴の道を追求しています。
名バイプレイヤー・角野卓造さんが扮する「湯道」第十六代家元・二之湯薫明と、窪田正孝さんが演じる内弟子・梶斎秋のコミカルなやり取りには、思わず笑いが込み上げてしまいます。
個性豊かな常連客にまさかのデュエットも実現!?
「まるきん温泉」の巨大セットでは、実際に浴槽に湯を張って撮影。この湯にどっぷり浸かりながら、心温まる笑いと涙を提供してくれるのが、個性豊かな常連客を演じるキャストの面々です。
戸田恵子さん、寺島進さん、厚切りジェイソンさんに浅野和之さん、朝日奈央さん、ウェンツ瑛士さんと、名前を聞いただけで一癖も二癖もありそうなメンバーがせいぞろい。仲睦まじい夫婦を演じる笹野高史さん&吉行和子さんペアや、人里離れた山奥に暮らす老婆を演じる夏木マリさん、仙人と呼ばれる謎の老人には柄本明さんも出演。超豪華なキャストが「まるきん温泉」に集い、それぞれのドラマを展開します。
さらには、国民的演歌歌手・天童よしみさんと歌唱力に定評があるクリス・ハートさんがまさかの銀幕デビュー。映画初出演にして裸での歌唱シーンを熱演し、圧巻のパフォーマンスを披露しました。抜群の歌唱力を誇るシンガー二人が、湯船で名曲『上を向いて歩こう』歌うシーンは、作中でも屈指の名シーンに。湯船の湯だけでなく、聴く人の心までも震わせる熱唱は見逃せません。同シーンを鑑賞した企画・脚本の小山氏も「二人のシーンを観ると、きっと誰もがお風呂でお気に入りの歌を口ずさみたくなるはずです」と称賛。圧巻のステージに注目です。
笑って、泣いて、整って、「湯」一無二のお風呂エンタメに日本中が「沸く」こと間違いなし。映画『湯道』の鑑賞効能は「笑い」と「涙」です。日本が誇る、世界が羨む「湯道」の魅力に触れるため、ぜひ劇場に足を運んでみてください。
映画『湯道』
- 公開日
- 2月23日(木・祝)から全国東宝系にて公開
- スタッフ・キャスト
- 企画・脚本:小山薫堂(『おくりびと』)
監督:鈴木雅之(『HERO』シリーズ、『マスカレード』シリーズ)
音楽:佐藤直紀
出演:生田斗真、濱田岳、橋本環奈 ほか
